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2015/09/07

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5月病に効く曲教えるからちょっと聴いてけ。

 

ごきげんよう。

新年度に入ってそろそろ丸2ヶ月になる。
新社会人の皆さんは、毎朝の通勤電車で立ちながら寝るスキルを習得した頃だろう。
2年目の皆さんは、初めての後輩が時々タメ口をこぼすようになってイラっとすることもあるだろう。
3年目以降の中堅プレイヤーは仕事の適度なサボり方を身につけて、外回り中の昼寝スポットを確保しつつあると思う。

そんな中で、GWが明けて以来どうにも気分が優れないという方も多いはず。
言うまでもなく、5月病という奴だろう。

今回はそんなあなたに少しでも元気になってもらえたらと思い、いくつかの曲をご紹介する。

「5月病なんか気持ちの問題だろ」と思う人は上地雄輔でも聴いておけばいいと思う。
タオル振り回しておけ。

 

はじめに

 

そもそも5月病は新社会人に起こることが多く、新しい生活にうまく馴染めないが故に、不安や抑うつの症状を発するのだと言う。
でも実際のところ、入社して何年経とうがこの時期になると何だかダルくなってしまうという人も少なくないはずだ。
「5月病」という概念を知っているせいで、無意識に気持ちが落ち込んでしまうというのもあるのかもしれない。

そんな時だからこそ、あえて暗い音楽を聴くべきなんじゃないかなと僕は思う。

落ち込んだ時に元気の押し売りみたいな音楽を聴いて
「よーし俺明日からがんばんべ」と思える奴はそもそもはじめから落ち込んでねえだろ。

気分が沈んでいるあなたに最も必要なのは、あなたの話を聞いてただウンウンと頷いてくれる良き理解者だ。
ブンブンと飛び回るミツバチでは無い。断じて。

ただ、「私にはそういった理解者が居ない」という人も多いと思う。
特に就職を機に地元から遠く離れた都会に引っ越してきたような新社会人にとっては、大きな問題だと思う。
会社と全く関係の無いところでゼロからの友達をつくるのは結構ハードルが高く、このサイトの読者層の皆さんであればなおさらにハードモードだろう。

そんなあなたの最後の逃げ道として、いくつかの音楽を用意した。

これらの音楽はあなたの理解者であり、代弁者だ。
あなたの辛い思いを分かってくれる。その思いをあなたの代わりに歌にしてくれる。


 

Oren Lavie - Her Morning Elegance

 

And she fights for her life as she puts on her coat
And she fights for her life on the train
She looks at the rain as it pours

And she fights for her life as she goes in a store
With a thought she has caught by a thread
She pays for the bread
And she goes...
Nobody knows

そして彼女はコートを羽織り、生きるために戦う。
そして彼女は電車の中で、生きるために戦う。
降り注ぐ雨を見つめて。

そして彼女は買い物をして、生きるために戦う。
細い糸で繋がった思いを抱えて。
そして彼女はパンを買い、歩いて行く。

誰も知らないことだけど。

イスラエルのアーティスト、Oren Lavie。優男が優しい曲を優しい声で歌う。完璧かよ。
サビを意訳してみた。勝手に戦うOLへの応援ソングだと思っている。
毎朝家を出る時にでも聴けばいいんじゃないかな。
あとPVが洒落てる。


 

Mondialito - Moon River

Moon river, wider than a mile I'm crossing you in style some day
Old dream maker, you heart breaker
Wherever you're going I'm going your way

Two drifters, off to see the world there's such a lot of world to see
We're after the same rainbow's end
Waiting round the bend
My huckleberry friend Moon river and me

ムーンリバー、あなたはとても大きい。いつの日かあなたを渡ってやるわ。
あなたに夢を与えられて、あなたに夢を打ち砕かれた。
あなたがどこに在ろうとも、私はあなたを追いかけるわ。

私達はいろんなものに会いに行く。世界はたくさんのものに溢れている。
虹の終わりを見に行くの。すごくワクワクしてる。
私の親友、ムーンリバーと。

癒されるわこれ。原曲は1961年公開の映画「ティファニーで朝食を」の主題歌。知っている人も居ると思う。
これは日本のバンド(といってもボーカルはフランス在住)Mondialitoによるカバー。原曲には無い透明感に溢れる歌声が魅力的。
寝る前に子供の頃の楽しかったことでも思い出しながら聴こう。そしてたまには地元の友達に会いに帰ろう。


 

カミナリグモ - サバイバルナイフ

戦うよ その声は小さくても強い
戦うよ その続きを決めるのは僕だ

2002年から活動している日本のロックバンド、カミナリグモ。
明るすぎず暗すぎず、それでも確かに前向きな雰囲気が良い。
ちなみにthe pillowsのベースがサポートしてたり山中さわおがプロデュースしてたりもする。
言われてみれば確かにそれっぽい。

 


 

UNDER THE COUNTER - ノー・セラピー

 

タカが知れても 歩き続ける虫の息で
やっとのことで 土に帰れどまたスパイラル

惜しくも2013年に解散してしまったUNDER THE COUNTER。
ちょっと投げやり感のあるボーカルが癖になって親しみ深い。
この曲で歌われているように、こうやって音楽を聴いて立ち直ってもいつかまた落ち込んでしまう日が来ると思う。
結局そうやって繰り返してしまうなら、いっその事開き直ろう。あなたは悪くない。
そうすればきっとあなたも憂鬱に打ち勝てる。頑張れ。頑張らなくてもいいけど頑張れ。


 

ということで今回は4曲紹介させていただいた。
これらの曲を聴いて、ちょっとでも明日への活力を養っていただけたら嬉しい。
それで僕も生きていける。

一緒に戦おうや。

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