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[Alexandros]が売れたのは、川上洋平の顔が良かったからなのか?

2016/07/16

突然だが、みなさんは踊りの良し悪しでメスを取り合う鳥をご存じだろうか。
鳥類スズメ目フウチョウ科、オーストラリア区の熱帯に生息する色鮮やかな体表が特徴の鳥である。一般的には極楽鳥の名で知られている。
この鳥の最大の特徴は繁殖期になった際にメスに対して多彩な求愛ダンスをすることである。極楽鳥にとって踊りの上手さは男としての価値とほぼ同義。メスはオスのダンスの巧拙を評価し、遺伝子を残すに値すると判断したオスとつがいとなるのだ。

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(参考)

だがみなさんもご存じのとおり、生き物の世界というのはとても厳しいものである。
その辺で気ままに暮らしているように見える野良猫ですら、いざ繁殖期となれば毎夜毎夜やかましく喧嘩を繰り返す。
さらにキリンなんてあのおっとりとしてそうな見た目からは一見想像もつかないが、いざメスを巡って争いを始めると自慢の長い首を振り回し想像以上に激しく戦いあう。時にはそれが原因で死んでしまうほどである。

さて、では人間の場合ではどうだろうか。
原始の頃では、体が大きいとか小さいとか、獣を狩るのが上手い下手などという、いかにも野性的で直接的な要素がメスを引き付けるかどうかの重要な要素であった。すなわち生存力の高い男が好まれたのだ。
その後時代を経て、文明が発展していくうちにオスの価値も変遷していき、例えばお金を持っているかどうかなんてのが重要なファクターになったりしていった。
そしてもので溢れかえり、生活の中から死の恐怖が取り除かれると、それにつれて男の価値を表すものも変わっていった。
その結果の一つが、そう”顔面”である。

今回の記事は、今、バンド業界にて一番顔面が整頓されている男。そう、[Alexandros]がフロントマン、顔面偏差値マサチューセッツ工科大学、川上洋平その人について
そして[Alexandros]が売れたのは、もしかして川上洋平の顔面が良かったからなのか?という命題について考えていこうというものである。

 


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川上洋平の顔面、整い過ぎ問題。

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自己採点で僕の顔面が60点だとした時、そうですね。これは2億?
アリが人間に無意味にそして無慈悲に踏みつぶされる時の気持ちよ。
画面越しに川上洋平の写真を見ただけで何故こうも、己の人生すらも否定された気分になるのだろうか。
圧倒的顔面の整い、優し気で甘いマスクをかぶりながらも、その整いは暴力的に我々男のプライドと心をへし折ってくる。
悲しいかな、一目見るだけで僕なんかよりも彼の方が圧倒的に生物的に優れてくることを自覚させられてしまうのだ。それほどにようぺいんはイケメン。きっと彼の前世はマニ車かなんかのような徳の高いものであったに違いない。

そりゃあもちろん世の中の女子が黙っているわけもありませんよ。
ツイッターやらで「川上洋平」や「ようぺいん」で検索した時の圧倒的顔面の話題率。

「ようぺの顔やばい、やばい」
「ようぺいんみたいな先生がいたら学校毎日いくのに」
「はああ… ようぺ…」

うrrrrrrrせえんだよ。真ん中のやつは怠惰をようぺのせいにしてんなよ。行け、学校。

 

と、まあこれだけ暴力的にハンサムだとそれをひがむ人間もやっぱり出てくるわけで
『[Alexandros]が売れたのは、ひとえに川上洋平の顔が良かったから』
こんな説が一部の間で流布しているようだ。

コレに関して僕はノーだと思う。今回はそういう記事である。

 

バンドの良し悪し≠顔面

まず大前提として、売れてるバンドマンの顔面なんかよく見たら結構なんていうかコメントしづらいギリギリの出来栄え、僕の口からは何とも言えねえよ。尾崎世界観がいとうあさこに似てるとかそういうデリケートな話題にはあんまり触れていきたくないぜ。米津玄師と麒麟 川島の画像を交互に張るのはよせ。

実際に顔ファンなる人種は結構数いる。KEYTALKらへんにすごくたくさんいる。

しかし最初っから顔面を目当てにバンドを好きになる人間はごく稀だ。イケメンを探すならバンド業界を探すよりも俳優やアイドルを当たったほうがどう考えても早い。

自称顔ファンじゃないけど「首藤かわいい~めしだかわいい~」と大脳がとれたかのように言い続ける乙女たちが邦楽ロック界隈で跋扈しているのは、むしろ「あばたもえくぼ」状態と指摘するのが適当かとおもわれる。

音楽から恋が始まって、恋が彼らの顔面を美化している状態。恋の魔法が解けたら、僕と一緒に谷口鮪の顔を見直そうね。

むしろ、邦楽ロック業界に生息するサブカル女子(Lv1)の乙女たちは、世の中の王道を拒否して逃れてこの界隈にやってきた傷負いの手合いが多い。世間でいう所の正統派イケメンに対してアンチの姿勢を示す女子が多い。むしろ楽器が弾けてマッシュでちょいブサぐらいが排卵コースド真ん中。「は?J Soul Brothers?閉経~」みたいな人ばかり。

そんなバンド業界において川上洋平のような完成されきった顔面はむしろ不利と言える。「こんなイケメンがやってるバンド聴くのは、アタクシ、エリートサブカル女子としてはちょっとダサいなあ~」みたいな意識を刺激してしまいそう。不利だ。

 

向上心の塊

なんで売れたかって大真面目に言ったらこれ。「向上心の塊」

すでに日本で最も売れているロックバンドの一つとして猛威を振るっているにも関わらず、その地位に全く甘んじない向上心。
[Alexandros]、彼らの目標は音楽大国イギリス最高峰の舞台、グラストンベリーフェスのヘッドライナーになること。
グラストンベリーフェスのヘッドライナーになることというのはつまり、ワンピースで言えば「海賊王に!俺はなる!」と一緒。マジで無理。身体がゴムになる程度じゃなんともならん。日本人では前人未踏の山よ。

オリンピックで金メダルとったら、もうそれ以上強いヤツがいないのと同様、「グラストンベリー」のヘッドライナーになるということは、すなわち世界一のバンドであること。
オアシスとかポールマッカートニーとかさ、将来の音楽の教科書にのるであろう、伝説のミュージシャン達とタメ張りたいと申してるわけです。

彼らにとってみれば母国である日本で売れているのは当然といった具合なわけ。

 


[Alexandros] - ワタリドリ

僕もこういうサイトをやっているわけだし、音楽にはうるさい方だけど、普通に曲がカッコいいから売れていてなんの疑問もないんだよな。

日本のロックをリードしているのはもちろんなんだけど、彼らの音楽の最大の特徴は普遍性だと思う。一時の流行りで売れているバンドとはまずそこらへんが違う。
10年20年30年経っても変わらないカッコよさというかさ、今ビートルズを聴いてもカッコいいものはカッコいいし、オアシスもいつ聞いたってジーンとくるのと同じ具合。
周りでどんな音楽が流行ってようが、カッコいいものはカッコいいんだよ。

 

キャリア序盤、インディーズ時代の[Champagne]名義の時代から得意のハイトーンボイスを武器に、メロディにわかりやすく起伏をつけ耳触りにキャッチーな曲をリードに必ず持ってきている。

たとえるのであれば、他の今売れているバンドはキャリアのうちに1発打ち上げたホームランで一躍有名になり、後はポツポツとヒットだのアウトだのを繰り返してお茶を濁しているが、[Alexandros]の場合は毎打席必ず二塁打以上の好成績を残している。アルバムも曲に幅が多く音楽性もほかに媚びない。

売れているバンドの一角、ただの流行り物だと思われがちだがかなり稀有な存在よ。

 

結構キャリアの長いこのバンド、無名な時代に任された客層の噛み合わないステージも、人気を左右するような大舞台での大チャンスも、毎回ちゃんと結果を残すライブを積み上げてきた。彼らのライブをみたことある人ならば大いに同意していただけるはずだ。

人気が爆発するまで長かったのはどこにも媚びない稀な、無属性とでもいうべき音楽性。今更日本でオアシスやっても流行らないと言われ続けても英国の大舞台に立つ自分たちの姿を信じてやってきたが故に、彼らの道に近道はなかったためだ。

 

さて、振り返ってみれば無駄話が多かったこの記事だけど、[Alexandros]が売れた理由について納得いただけましたでしょうか。

これだけ整っていれば、顔の話題に寄るのもわかるけれど、あんまり顔のことばっか騒ぎまくるのは、海外を見据え本気で頑張ってる彼らに失礼だと僕は思うよ。

正直僕は[Alexandros]には顔面的に嫉妬ばかりしていたけど、彼らの目標を聴いたら俄然応援したくなってきたよ。
みなさんも、グランストンベリーのステージに日本人が、[Alexandros]が立っている姿を見てみてみたくないですか?
これからも恵まれた容姿もフル活用しつつ、目標に向かって頑張っていってほしい。

では、今回の記事はこのあたりで!

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