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チャットモンチー解散!チキチキ第一回!チャットモンチー後継ガールズバンドダービー!

「前向きな解散って何だよ」

 と、バンドが解散する度に思う。それはどのバンドも解散を綺麗に飾りたがりすぎて、円満を強調するがあまり逆に不自然で不格好で

「なら続けてよ!」

 と思ってしまうのがファン心理である。別れを切り出す恋人と同じだ。本当に良い女は相手に未練を残さぬよう「あなたに興味がなくなりました」とちゃんと伝えてくれる。ありがたい。バンドもそうあるべきだ。「金でモメました」「メンバーに愛想が尽きました」「これ以上続けても売れる気がしません」と本音をまき散らしてくれたほうがいっそ清々しい。綺麗だ。まあ、どのみち泣くんですけどね俺たちは。

 のだけれどチャットモンチーに関してはそんな邪推なく

「あ、終わるんだ」

 と不思議と受け入れる事ができた。あの二人が、ネガティブな内容でモメた末に解散!というのはどうも想像がつかない。良いバンドだった。本人たちの言う「完結」という2文字がまさに相応しい。

「終わる」っていうことは裏を返せば「次が来る」ということで。チャットモンチーの解散は一つの時代の区切りであることは間違いない。というわけでこのタイミングでこそチャットモンチーの次を担うガールズバンドは誰か、戦況を振り返りたい。題して

 チャットモンチー解散!チキチキ第一回!チャットモンチー後継ガールズバンドダービー!

 各馬の戦績、スペックとともに強味と弱点の両面から洗い出した個人的なレース展開予想を今回はお届けしたいと思う。コレを機にガールズバンドも聴いてみようという人がいれば尚幸い。それでは早速。

SHISHAMO

 ついに紅白出ますね。俺たちの朝子。好きだ。Fラン大学に落ちる外観偏差値にもかかわらず急角度で浅く切り込む挑戦的な前髪。三戸ナツメでも無理があるのに。好きだ。

 一番人気の筆頭であることは間違いないが「チャットモンチーの次の」というにはいかんせん時期がかぶっている。デビューが若かったため年齢的には若いが「これから来る!」というよりは「みなさんご存知!」というバンドだ。

 音楽的にはガールズバンドらしい音楽性。特に初期は弾き語りを素直にバンドアレンジして作ったような、スリーピースバンドらしい直球なアレンジの曲が多く、ギターを弾き始めた女子高生にもコピーしやすい点もポイント高い。

 ここ数年はそこから急成長を遂げ、隙のないポップソングをリリースするようになった印象。バンドというよりはアーティスト然としてきた。好きだ。朝子。

 次期ガールズバンドといよりは、殿堂入り済みか。となると

 

yonige

 同じく3ピース。SHISHAMOもたいがいなネーミングだがyonigeも冷静に考えればヤバい。ただの、借金の踏み倒しですからね。

 yonigeももう音楽が好きな女子たちからしたらばマストなバンドとなっている。今、各地の軽音楽部では女子部員が猫も杓子もyonigeだそうです。コピーしやすいですしね。

 このバンド最大の武器はvo牛丸ありさの「かっけえ女」感。女子たちが慕い憧れ崇拝するに足るカリスマ。今最も女性支持を集めているガールズバンドだ。

 ただ、格好よすぎてチャットモンチーのようにコケティッシュな女子感が全くないためチャットモンチーの位置にはめ込もうと思うとどうにも違和感がある。「言いたい、でも言えない」みたいな奥ゆかしさというよりは「夕方からのデートなんだから爪ぐらい切って来いやカス」と蹴りを入れてきそう。その後Twitterでネタにされそう、ごっきん(ba)に。

 

the peggies

 女は、4人以上でバンドを組むことを禁じられているのか。くっついて消えてしまうのか、ぷよぷよみたいに。

 メジャーデビュー以降メキメキ楽曲のクオリティが上がっている3人。ネクストカミングと呼ぶにふさわしいポジショニングだ。

 これだけスリーピースのガールズバンドを並べても、音楽性が全く被らないのがすごい。特にペギーズに関しては曲調が幅広くインディーライクな楽曲からドポップスまで網羅している。

 そんな彼女らの特徴を一言で表すなら「女子感」チャットモンチーと比べると彼女たちはセンスがサマンサタバサしている。

 この女の子感が売りだが、反面そのせいで現状「女子たちのヒーロー」というには男人気が高すぎる。モテすぎる。女の子が家でMV見てたら彼氏が「かわいいねこの子」とか口を滑らせて険悪になる図が目に見える。モテすぎる。

 

The Wisely Brothers

 スリザリンは嫌だ!!男がいなくてもブラザーズ。他のバンドとは違った方向でチャットモンチーのエッセンスを感じる彼女たちワイズリーブラザーズ。

 日本語詩とは思えないメロディセンスに、曲展開。チャットモンチーが白人だったら!安直だけどそういう風に伝えたら聴いたことない人にもイメージが湧くかも。そんな音楽性。

 毎リリースごとにメキメキ楽曲の芸術性に磨きがかかる。特に最近の楽曲なんかは海外でもセールスが見込めそうなほど。英詞verも聴いてみたい。

 ただ、かっこ良すぎて、芸術的すぎて、中高生には敷居が高いかもとも思う。少なくとも軽音楽部の女の子が気軽にコピーできる感じではない。ノリがムズい。でも是非、若い子にも聴いてほしい。

 

FINLANDS

 個人的には今回取り上げるバンドの中で一番好き。え、つける文句ある…?

 ないです。詩的なのにショッキングな歌詞、楽曲のクオリティの高さ、喉の端で引っ掛けるように歌う声。曲調もポップだし、今の人気じゃ説明がつかない。もっと広まっていいはず。

 本当の意味で正統派なのは彼女たちだと思う。歌ありきで、ジャンル分けできるような音楽ではないけどしっかりバンド音楽。そういう意味では初期中期チャットモンチーっぽいのかも。彼女たちも最大の売りは曲の精度だった。

 弱点、なんて思いつかないけれど無理に挙げるとしたら、歌詞が悲しみベクトルに向きがちかも。楽しいね!わーい!みたいな手放しに明るい曲でなく、前向きな曲も傷ついたうえでの前向きって感じ。そこも好きなんだけど俺は。

 

HUMP BACK

 yonigeと対をなす、from関西ナインスアポロ系列ガールズバンド。インタビューの件はお世話になりました。

 ナインスアポロ系列だけあって、yonigeよろしく「かわいい」というよりは「かっけえ!」側のガールズバンド。

 なんだけど、歌詞はHUMP BACKの方が乙女。乙女だし、優しい。人間味が強い。

 MCを訊いてると「ァ、姉御!!」ってなるんだけど歌い出した途端、声が可愛い。ギャップの中でもズルいやつ。油断すると思わず好きになりそうになるから、油断して聴いてほしい。

 

リーガルリリー

 高校生の当時から話題だった彼女たち。今年一気に人気を爆発させたので、最近出てきたイメージだけれどよくよく考えれば歴も長い。

 歴の裏付けか、詞のセンスがまともじゃない。良い意味で。少なくとも、男に書けるような詩ではないし、女性だからといって簡単に出てくるような言葉の並びじゃない。

 曲も曲で、ストレートなバンドチューンもありつつ、Aメロ、Bメロ、サビ!みたいな安直な展開じゃ終わらない、音楽然とした曲も持っている。他のガールズバンドとちょっと違うポジションを位置取っている。

 しかし好き嫌い分かれるところがあるとしたら、"暗さ"が問題だと思う。メジャーコードが鳴っててもめちゃくちゃに暗い。ライブも、大きい音が鳴ってるはずなのに逆に静かなんじゃないかと錯覚するほど。

 でもその暗さが最大の魅力でもあり、好きな人はドハマりを起こす根深さもある。

 

好きなバンドはいましたか

 好きなバンドの解散が悲しいのは当たり前だけれど、悲しむばっかりじゃなくて、せっかくだから新しいバンドを聴くきっかけにしてくれたらいいなと思います。

 こういう機会がないと、ガールズバンドだけをまとめて特集することもないですしね。

 今回取り上げたバンド、全部良いバンドです。チャットモンチーのファンのみなさんも普段ガールズバンドを無意識に避けてるみなさんも、是非聴いてみてください。

 それでは。

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