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2017/10/26

レビュー 記事

Fear, and Loathing in Las Vegasって今何してるの?と思って調べたらば

 Fear, and Loathing in Las Vegasってバンドご存知ですか?

 超人気バンドではあるんだけれど、バンド音楽好きな人でも全く知らないなんてことが珍しくない、不思議なポジショニングをしているバンドです。

 このバンド、普通(?)のバンドとはっきり属性が違って、たぶん「バンド」と耳にして思い浮かべるような音楽じゃないと思います。まず一曲。

 

 7年前って、何年前だよ。

 当時このシンセとスクリーモにさらにダンスロックを混ぜ合わせたような音楽性が一部で大ブームを巻き起こし「ピコピコしたスクリーモ」ということでピコリーモなんて呼ばれて類型バンドもいくつか現れちょっとしたムーブメントになっていたのを憶えている。しかも当時若干二十歳前後。普通二十歳なんてのは成人式の帰りに風俗店に行ってみるぐらいの冒険が限界、関の山。だのに、彼らサラリと音楽業界に大影響を及ぼし鮮烈にデビュー。凡人との歴然とした差異を感じざるを得ない。

 乱暴に分類すると「激ロック系」、今で言うSiMとか何かを代表に、ヘビーなギターサウンドを中心にした男らしい音楽性のバンドにカテゴライズされるのかな?と思うんですけど。最近はこのピコリーモ、激ロック方面でも見かけないなと。

 そんなでFear, and Loathing in Las Vegasの名前すら聞かなくなったなあ。かっこよかったんだけどなあ。人気落ちちゃったのかなあ、方向転換でもしたのかなあ、と思って調べてみたら。

 メチャクチャ凶悪になってる。しかも7年間同じ方向性で…

 ダンス、メタル、ハードコア、スクリーモ、エレクトリックサウンド、そう、公明党のマニフェストよろしく詰め込み過ぎな内容だったのにも関わらず、その上を行く濃厚さ。これは…

 

 パラパラ…?

 完全にそう。2分過ぎから迫真の真顔で踊り出すSoとMinami。滅茶苦茶面白い。今年のキングオブコント出てたらにゃんこスター殴り倒して満点で優勝してる。

 途中のシャウトも何。あれは。喉にビッグマフ入ってるの?深夜の動物園みたいな音してんだけど。

 酷い悪ふざけなんだけど、曲もシャウトもダンスもでたらめにかっこいいから笑っていいのか胸打たれていいのかわからない。反応に困る。とにかくかっこいい。今一番生で見たいバンドです。

 あとTaikiさんね。毎回衣装違うけど今回に限ってはドン・キホーテにも売ってないやつでしょうそれ。いくらかけて発注したの。普段着ないでしょ。これの為だけにデザイナー噛ませて工場通して生産したかと思うと草。海外人気なまじ高いんだから「やっぱり日本人ってこうなんだ…」って間違える外人現れるからやめろ。

 

 と思いきや最新曲では突然のヒップホップ。シャウト以外の声も出るんですねMinamiさん。

「流行ってるんで、ラップしてみました!」

 みたいなクオリティじゃない。そこらへんのラップユニットよりトラックもラップもカッコイイし、サウンドはちゃんとラスベガスのまま。当然のように途中今までの曲調無視で別の曲になって客を置き去りにするところなんかまさにラスベガス。

 

人気が伸び続けてる

 バンドって、デビューとか初の全国流通が人気のピークになるケースが多いんだけど

1stオリコン圏外
2ndオリコン4位
3rdオリコン4位
4thオリコン2位

 と着々と人気を伸ばし続けてる。強い。

 世間の流行とは全く違う立ち位置にいるからこそ廃りが来ない、ファンが離れない、バンドの売れ方の理想形だと思います。

 そんなわけで二日後の10/25に

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 新譜出るそうで、さっきのパラパラもラップも収録。超期待作。買います。買いましょう。

 二年ぶりのアルバムということで、すっかりラスベガスのことを忘れていたけれど新曲で見事にベガス熱再燃させられてしまった。

 エンタメ性、音楽性、ビジュアル面の大三元揃ったラスベガス。好きにならない理由がない。老若男女、不良も引きこもりも後期高齢者にも忌憚なくススメられるナイスなバンドです。広めてください。

 それでは。

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