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2015/09/21

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リアルタイムで楽しむ60年代サイケ Michael Rault

ファッションもそうだし、音楽もそう、
リバイバルという名の下に時代は繰り返すものである。

今の時代、小規模のムーブメントでリバイバルを形成することが多いので一概には言えないが、
どうしてもあんまり流行らないジャンルがあると思う。
サイケデリックロックである。

あのビートルズもジミヘンもクリーム、ピンクフロイド、ヴェルヴェッツ、ドアーズ、ストーンズ、グレイトフルデッドも
1960年代に活躍したバンドは大体みんな多かれ少なかれサイケデリックロックというジャンルを成していた。

「伝説のバンドを挙げろ」といわれたら8割がた60年代のバンドで埋まってしまいそうなくらい、今からしてみたら豪華なメンツが揃っているのに、何故かそれに続くバンドが少ない。
サイケデリックロックに重要なアレをアレしてアレするのが、時代的に流行らないからだろうか。

ということで今回紹介するのは、
カナダ、トロント発のシンガーMichael Raultと彼自らの名を冠し、フロントマンを務めるバンド、Michael Raultだ。

真っ向から挑む60'sサウンド


Michael Rault - Nothing Means Nothing

優しく包み込むような気の抜けたエレクトリックサウンド。
音楽の趣味が合わないやつ同士で集まった時にビートルズを掛けたときの何とも言えない安心感、
60年代から冷凍保存しておいたかのような空気感。
優しいタッチのアニメで作られたMVも後半にいくにつれてどんどんマッドになっていき、非常に秀逸である。

そんな彼の作品、”今”っぽさ要素ゼロだが、驚くことに2015年にリリースされた作品である。


Michael Rault - Too All My Friends

彼のライブ映像である。
やっている音楽がこれなのに、音質と画質のクオリティが高くて不思議な感覚になる。
リアルタイムで60年代を体感した人たちが見た景色はこんな感じだったのだろうか。

 


 

色あせたフィルムとレコードで60年代に思いを馳せるのも良いが、
あの時代をそのまんま今に引き継いだバンドから、それを受け取るのもまた趣深いだろう。

Michael Rault、彼は現在物凄く知名度がないので、まず日本まで来ない気もするが、
みんなが頑張って日本でも人気が出てきたら、もしかしたら来てくれるかもしれない。
私は是非生で彼のライブをみて60年代を感じたいので、みんな頼んだぞ。

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