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2016/03/02

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夏フェスヘッドライナー=今年のロックシーンの顔なのだろうか?

10月も終わりに差し掛かり、地下室LIVESも無事終わり・・・ああ、気付けば冬がすぐそこ。

夏フェスシーズンは無事終了し、日に日に肌寒さを覚える日も増えてきております。

夏フェスと言えば、今やロック界の紅白歌合戦的な立ち位置の一大イベント。
時代の寵児と呼ばれるものだけが、そのステージ上がることを許される夏フェス。
そんな夏フェスのヘッドライナーに抜擢されるであろう、アーティスト、バンドは紛れもなくその年のスター、もしくはスター候補生である。

ライブシーンの寵児から、国民的スターへ。
今年、ロックフェスドリームの階段を登ったのは誰だったのか?

フェスもひと段落した今、2015年、中間検証をしてみたい。

2014、夏はどうだったか?

それでは、今年を総括する前に、少しだけ昨年を振り返っていきたい。

・ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2014
初日→KICK THE CAN CREW
2日目→サカナクション
3日目→ASIAN KUNG-FE GENERATION
4日目(大トリ)→SEKAI NO OWARI

・RISING SUN ROCK FESTIVAL in EZO 2014
初日→電気グルーヴ
2日目ヘッドライナー→Dragon Ash or サカナクション(多分)
2日目クロージング→フィッシュマンズ

・MONSTER baSH 2014
初日→the HIATUS
2日目ヘッドライナー→Dragon Ash or 湘南乃風(多分)
2日目クロージング→四星球

・SWEET LOVE SHOWER 2014
初日→andymori
2日目→MAN WITH A MISSION
3日目(大トリ)→ウルフルズ

・RUSH BALL 2014
ヘッドライナー→[Alexandros]
クロージング→ゲスの極み乙女。

昨年の夏フェスの一番の特徴は、ロッキン大トリのセカオワであろう。
その後の破竹の勢いでお茶の間をも席巻した快進撃のスタートは、2014夏のロッキンであった。

で、実際どうだった2015夏?

では、2015のロックの顔は誰だったのか?
それでは、各フェスの最終ラインナップを確認していきたい。

fes3

・ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2015(4日間開催)
トリ①→[Alexandros]
トリ②→星野源
トリ③→BUMP OF CHICKEN
大トリ→10-FEET

・RISING SUN ROCK FESTIVAL in EZO 2015(2日間開催)
初日→ASIAN KUNG-FU GENERATION
ヘッドライナー→Perfume
クロージング→10-FEET

・MONSTER baSH 2015(2日間開催)
初日→氣志團
2日目ヘッドライナー→the telephones

・SWEET LOVE SHOWER 2015(3日間開催)
トリ①→ゲスの極み乙女
トリ②→[Alexandros]
大トリ→エレファントカシマシ

・RUSH BALL 2015(2日間開催)
トリ①→BRAHMAN
クロージング①→WANIMA
トリ②→[Alexandros]
クロージング②→銀杏BOYZ

各フェスごとの傾向を鑑みると、4日開催のロッキン、3日開催のラブシャはしっかり新旧のメンツで巧い塩梅で組んでいる気がする。
両フェスとも、初抜擢と、納得のベテランをちゃんと並べている。
冒険というよりかは、玄人好みのラインナップが売りのライジングもこの選考に納得。
RUSH BALLがいつの間にか2日開催になっててビックリしたのはここだけの話。

今年に限ってで言えば、あまり各フェスのラインナップに大きな違いはなかった気がする。
質、量ともに圧倒的なクオリティを誇るロッキン以外は、どんぐりの背比べだろうか?

しかし、KANA-BOON・・・入ってこなかった。
勢いはあったが、キャリア的にも時期尚早であった模様。
フェスのメインステージまでは駆け上がってきたワケであり、時間の問題であろうが、今年の顔の有力候補だったはず。

逆に、星野源。
稀代のシンガーソングライターもようやくこの位置まで上がってきましたね。
元々人気、実力ともに申し分なかったものの、SAKEROCK解散を経て、状況としては背水の陣。
1シンガーソングライターとして、逃げも隠れもできない状況での貫録のロッキン初週のトリ。

ヘッドライナーから目を外すと、メインステージの位置への抜擢がいくつかあった。

ひとつはあのUVERworldだろう。
個人主催以外では初フェスではないだろうか?
常に人気が先行していたバンドだけあって、成り上がりストーリーの登竜門、夏フェスとは疎遠だった彼らが、満を持して貫録のパフォーマンスを披露する苦境なライブバンドとしてひたちなかに降臨した瞬間は鳥肌ものであった。

それ以外に、メインステージの頂に上ったのは、主催フェスで万単位の人間を動員して見せたSiM。
KANA-BOON同様、西の急先鋒として人気をどんどん獲得していくキュウソネコカミ。
EDM×ロックという現代の潮流の頂に君臨する若手有望株、Fear, and Loathing in Las Vegas。
ここいらが、来年以降のヘッドライナー争うに食い込んでくるのだろう。
ドッシリとした大物感があるバンドというよりかは、「若さ」や「勢い」が先行している感は否めないが・・・まあ、紅白出るまではセカオワだってイロモノの部類だったのだから、売れたもの勝ちだろう。

そして、今年の夏フェスで強烈なインパクトを残したといえば、フジロックとひたちなかに降臨した歌姫、椎名林檎。
各動画サイトで、その鮮烈なパフォーマンスを見たが、海外のどのディーヴァにも引けを取らないくらいの妖艶さと、驚異的な歌唱力そしてセクシーさであった。
そもそもヘッドライナーにならないのがおかしいくらいの存在である、東洋の歌姫を、是非来年どこかのフェスでお目にかかりたいものだ。

 

2015、もっともハネたバンドは?

では、そろそろ統計学を駆使しながら今年の顔、見つけに行っちゃいます。
ヘッドライナーの回数を検証しながら、今年の顔が誰だったのか見ていきましょう。

ぐるぐるぐる~ドン!

3回→[Alexandros]
2回→10-FEET
1回→星野源
BUMP OF CHICKEN
ASIAN KUNG-FU GENERATION
Perfume
氣志團
the telephones
ゲスの極み乙女
エレファントカシマシ
BRAHMAN

今年いっぱいの活動休止を発表していた電話ズに花道を持たせたイベントがちゃんとあったのはみなさんの予想の範疇であったろう。

それより驚きなのは、抜擢は予想できたものの[Alexandros]のハネっぷり。
3回ですよ。
そのうち2回がロッキンにラブシャ。
音楽首都での鉄板フェスで頭っちゃあ、もう完全に今年のライブシーンの顔でしょ。

昨年もトリを飾ってはいる彼らですが、ここに来て大ブレイクがバレた感じ。
確かにドラマ主題歌に抜擢されたり、ドラマ挿入歌が彼らの音楽だけでドラマが一本組まれたり、いろいろしては来たし、何たって青学卒業の高学歴イケメンだし、バラエティを通り越した宝石箱のようなメジャー1stでオリコン3位カマしちゃってますしね。
あ、そういえば改名もしたっけね。
何か改名してハネるって・・・海砂利水魚か!!?
バカルディか!??
きっと細●数子さんが裏で・・・
ってテンション、アガっちゃうくらいの驚きです。
でも、若いイケイケ兄ちゃんに見えて、実はイイ歳の苦労人ってのも知ってるんで、嬉しい限りです。
(筆者は同世代で、代々木公園のストリートから知ってるだけに感慨一塩です・・・昔、隣でやってた人が・・・)
何より、彼らのような王道スタイルのロックンロールでここまでちゃんと来れたっていうのが素晴らしい。

このトリと言うポジション、勢いだけじゃやっぱり来れないので、それだけ名実ともに素晴らしいバンドに[Alexandros]がなったということでしょう。

大きな拍手を送りたいです。

それ以外は、結構堅いというか、渋いメンツが並んだ気がします。

ロッキン大トリも含めた2回のヘッドライナーを務めた10-FEET。
アジカン、バンプの元祖ギターロック勢。
そしてベテランではエレカシ、ブラフの2組。

順当という言葉が並ぶ中、ただ一組。
番狂わせに近い、大抜擢と呼べるところがあったとすればラブシャのゲス極。
fes4
歌番組にCMソングと、メディアに大々的に露出しまくった2015前半。
勢いは確かにあったが、まさかここまでとは・・・

そうなってくると・・・正直、この2組は狙える位置まで来たといっても過言じゃないと思いますよ。

え?なにをかって??
そりゃあ、あれですよ。

「紅白歌合戦」

毎年、一組はロックシーンより大抜擢があるもんでして・・・
一昨年の大抜擢はサカナクション。
昨年はセカオワ。

ようやっと、上り詰めたその年の瀬に、日本の最高権威の音楽番組への出演を果たしました。

今年抜擢されたバンドも、同じようにそのスターダムまで到達するか?
年末までワクワクが止まりませんな。

まだ今年も残り3か月。
果たして今年の顔はこのまま[Alexandros]が?
それとも超新星、ゲスの極み乙女か?

大晦日の画面から流れてくるロックンロールははたしてどちらか?

夏フェスの顔は、今年のロックシーンの顔なのか?

答え合わせは年末に・・・

以上、夏フェスから、今年のロックの顔を考えてみました、でした!

 

素晴らしい音楽を、素晴らしい日常に。

Let’s sing A song 4 ever.

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