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齢19歳のニューカマー Mrs. GREEN APPLEはソシャゲみたいなバンド。

2016/07/16

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 今年に差し掛かったあたりから「こいつらは来るぞ!」と言われていたバンドMrs. GREEN APPLEは気が付いたらキてた。バンドが売れる時代じゃないなんて言われて久しいが、こうもズバ!っと売れられちゃうとバンド不況なんかは上手くいってない人間の拗ねた言い訳になってしまう。カンベンしとくれよ。

 レコード会社のみなさんだって生活の為売れるバンドを血眼になって探し、見つけたバンドをスターにする為日夜頭を捻っている、にも関わらず実際にサクセスストーリーを描けるバンドは本当にほんの一握り。生まれてきたからずっと音楽漬けの大人が一生懸命やってもコレだ。二匹目のドジョウならともかくとして、どんなバンドが大当たりを打ち上げられるかはもうホント誰にもわかんないのだ。僕にわかるわけがねえ。

 Mrs. GREEN APPLEなんかは聴けば聴くほどそんなバンド。こんなやりかたはきっと今まで誰も思いつかなかったし、今の10代だけに見えてる何かがたまたま形になって出てきたような何もかも新しいバンドだ。

 みんなもそうだと思うんだけど、僕は若くて成功してる人間がすごくきらいだ。嫉妬で胃が捩れる。見てると心がつらいから早く老化してくれ。そんな妬み嫉みを込めて彼らMrs. GREEN APPLEはソシャゲみたいなバンドだ。と、形容したい。友達の家に集まってするスマブラが最大の娯楽だった世代からしたらば、ソシャゲなんてもんが成立し、大人も子供も電車の中でスマホをピコピコいじる時代が来るなんて想像もできなかったわけだ。

 拗ねて貶しても貶してる側が虚しいくらい、若くて眩しいMrs. GREEN APPLE。「これだからオッサンは……」と年齢ハラスメントを受けない為にも彼らのもつ若い感覚について今回は考えたい。


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年齢がおかしい

 おかしいんだよ。年齢がよ。

大森元貴(Gt&Vo)
生年月日:1996年9月14日東京生まれ
血液型 : A型
作詞・作曲・編集を手掛けるバンドの核。
小6から音楽を始める。始めは弾き語りで活動を行っていたが、若井滉斗との出会いをきっかけにバンドを結成した。

若井滉斗(Gt)
生年月日:1996年10月8日東京生まれ
血液型 : O型
ミセスのリーダー。10年続けたサッカーからギターに邁進し、中学の同級生だった大森とバンドを結成。
小学生の頃のあだ名は「太陽くん」。メンバー内では弟キャラ。

山中綾華(Dr)
生年月日:1995年2月5日東京生まれ
血液型 : B型
紅一点の歌えるドラマーとして大森の誘いをきっかけにバンドに加入。誰もが認めるメンバー一の天然キャラ。
猫が好きだが犬も好き。コンビニのスイーツに詳しい。

藤澤涼架(Kb)
生年月日:1993年5月19日長野生まれ
血液型 : A型
幼い頃からクラシックピアノをやっていたが、ミセスに加入するにあたってキーボードを始めた。
ライブではムードメーカー的存在。

髙野清宗(Bs)
生年月日:1991年10月2日長野生まれ
血液型 : A型
2014年11月に、知人の紹介によりミセスに加入した、メンバー最年長。
あだ名は「おじさん」「高氏」(大森命名)。メンバーの中でいじられポジションとして定着している。

 なんなんだよこのチャオとかで連載されてる漫画みたいなプロフィールは。小6で音楽をはじめるな。子供はダンゴムシとかいじめて遊んでろ。
 唯一わかり合えそうなのはベースの高野さん。やめろ、同い年の人間をおじさん呼ばわりすんな。5個下の子におじさんなんてアダ名つけられたら僕なら実家に帰るしバンドはやめるよ。

 そうだ。若さにうろたえて曲を張ってなかった。これだこれ。

 

ハデさ100%

 オイこんなディズニーランドみたいなシンセをよくも採用したな。

 そろそろ音楽的に為になる話をしたい。実際為になるかは別としてな!!

 Mrs. GREEN APPLEをソシャゲ、と喩えたが、この耳触りのハデさ、中毒性、そういった果汁が100%生絞りで成り立っている音楽だ。

 僕の狭い観測範囲から言えば、芸術において大きく当たるやつはいつだってハデなことした奴と相場が決まっている。ジミヘンだって近隣住民が病気になるデシベルの爆音でマーシャルを鳴かせ、エルビスは国営放送で下半身を強調したダンスを踊った。ハデであることは目立つということ、目立つということは売れるってことだ。多少暴論だがミセスは現代日本の状況に沿ってこれを体現したバンドだ。

 「バンド音楽」は音楽の薄暗い部分を担う文化だ。メジャーな音楽というのはこと日本においてはテレビでプッシュされているポップシンガーかアイドルか、僕よろしくそれに拗ねた根暗達が手を出すのがバンド音楽だったハズだ。しかし19歳のMrs. GREEN APPLEはそれを一蹴。爆速でメリーゴーランドをぶん回すような明るさの暴力でバンドを走らせている。わしゃ眩しくて目がつぶれそうだよ。

 

 当然の顔で4つ打ち。頭からつま先までキャッチーを詰め込んで作っている。音圧パッツパツだ。とにかく他を出し抜いているのは音色のハデさ。特にシンセサイザーの音色だ。他のバンドサウンドが一生懸命リードギターかきならしてる横で、あざ笑うかのようにEDMシンセ。やったもん勝ちだ。それを成り立たせているのはフロントマン大森のセンス。サビはしっかり音程に高低をつけたりコードのフラットしている音程部分をメロディにしっかり組み込んだり、そういう細部まできっちりできている。ただ勢い任せのバンドじゃないのが小憎い。若いのに才能まであるとか、そういうの良くないと思うよお兄さんは。

 以前「バンドマンっぽい格好してバンドっぽい音楽やんなきゃ見向きされない」なんて風に書いたが、ミセスはそういうちっさいマーケットをいっそ無視してバンド音楽にこだわらない中高生または大学生の方を向いてギターを鳴らしているようだ。もっとわかりやすく言い換えるなら「バンド」というもの自体に特別な何かを抱いている根暗サブカルの視線を無視して、もっとなんでも聴ける若者層を捕まえにいっている。良い意味でメジャー志向だ。Mステ映えしそう。だってほら、MVの表情作りとか、服装とかそういうルックス部分のセンスが8時のテレ東のそれだよ。サブカルー!!みたいな人を浄化する顔面してる。

 

 気づかないくらいの速さで音楽シーンは移り変わってるらしい。ミセスについていけなかったら、もう良かれ悪かれきっと取り残されちゃうんだろう。

 ここから何をしでかしてくれるか、Mrs. GREEN APPLE。チェックしておいて損はないバンドだ。

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