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初出場アーティストに見る、2016年度 紅白歌合戦

2016/07/16

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 僕の家にはテレビがない。対外的には

「いやテレビなんか古いからよ…!」

 と強気のポーズを崩さないが、本音を言えばもうなんだ、あんなもん自制心のない人間が見出すと一日中ぼーっと見てしまうくらい面白く、そして依存性が高いので自主的に禁じている次第。あと無えんだよ、買う金がよ。

 そもそもね、テレビなんてね、腐ったってその道で食ってきた大人が知恵出して時間と金をかけて番組制作しているわけで、そんなもの面白くないわけないじゃない。面白くないとしたらその番組があなたのような人間が見ることを想定していないだけだ。ネコのように気難しい25歳前後の人間になんかに向けられては、いないのだ。コロコロコミックや婦人公論なんかを読んで「面白くない!」なんて言うようなもんだ。

 なぜテレビテレビ言い出したかと言うと、年末と言えばやっぱり紅白歌合戦。CDJとかの方がこのサイト的にはマッチしてはいるが、あんなん誰が見ても楽しいに決まってるし、若者世代の狭い範囲においてベクトルが多様。書き出すとキリがないのであきらめた。今年のメジャーシーンをさらうならCDJ出演アーティストを一撫でしておけば問題ナシ。そんなラインナップだ。

 対して紅白歌合戦。こっちはもう言っては悪いがこう日本の音楽業界のトップの泥沼を凝縮したような混沌。僕はこういうのを見てる方が気楽だ。ほらあんまり良いラインナップ出されても気合いはいりすぎて疲れるでしょ…年末にまでよく外で音楽聴く気になるよみんな。その情熱偉いよ。


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初出場

大原櫻子
 なんか人気ある、らしい。らしい、というのは聴いたことが無かったのでよくわからないのである。
 聴いたところ別に何のことはないよくいる女性ソロシンガー。毒にも薬にも、を地で行く感じ。こういう人にも人気が出ているのを見ると「広告って、コネクションって、やっぱすげえぜ!」と少年のハートに戻ってワクワクできる。
 よくわかんないからこそ、今日ちらっと聴いて彼女の良さに気がつけたら、と思う。

 

三山ひろし
 新人演歌歌手枠。演歌歌手、侮る事なかれ。だーれが聴いてんだ演歌なんかとみなさんお思いだろうが、世のハイソでモダンなシニアたちは、足腰立てば社交場(病院の待合室のこと)で、立たねば養老院(老人ホームのかっこいい言い方)で、毎日毎日演歌歌手の情報交換にいそしんでいる。じゃないと他にゃ孫の話ぐらいしかすることないからな、あの人たち。

「わしゃ○○の新曲買っちゃったよ」

 音楽に対する貪欲さは老いても萎えず。きっと僕らも50年後には暇をお持て余し、用もなく病院なんか行ってそういう話をするんだよ。邦ロックなんて古くさくてやだよおじいちゃん…と孫に言われんだよ。じゃあ孫おまえ何聴いてんだよ?あ?星野源でぶん殴るぞ。

 じじいは暇だから惰性で紅白みるんだよやっぱり。そうなると演歌歌手は必枠。NHKはジジイたちにとってのSNSなんだよ。

 

μ's
 ラブライブ半端ねえ!着々と市民権を得始めていたオタクカルチャーだが、ここに来てその市民権は絶対の地位を手に入れたように思える。

 人気、知名度共に文句なしの出場。しかし心配されるのは、やっぱりまぁ、お茶の間の空気。

 実家住まいのラブライバーよ… 踏み絵の時間だ。

 

・乃木坂46
 初めてなんだね。NMBも出るそうで。48+48+46でついに三桁の大台へ。いやあ感慨深い。考えさせられる采配。言うこと別にねえ。

 

山内惠介
 演歌、さっき言った通りだ。爺婆への手厚い配慮。日本の年末はG&Bに優しい。

 

星野源
 サブカル女子のセックスシンボル。サブカルチャー濃縮還元100%。サブカル星から来た王子様。説明不要のサブカル人間、元サケロックの星野源が、先に走り出したハマケンを数年で悠々追い抜き紅白初出場。スマブラで見るクラウドのような違和感。そんな感慨を片手に是非楽しんで欲しい。

 

・ゲスの極み乙女。
 ついにここまで来たゲスの極み乙女。売れてからの川谷の力の入れよう、最近じゃ明らかに楽曲に本腰が入っている。

 しかし逆さに見てみれば、今年の出演者の中で邦ロックの匂いがするのはゲスとセカオワとバンプくらいなもん。そりゃ番組自体のバイアスはあれど、国営放送の舞台で邦ロックが占める割合はこの程度。渦中のサブカルボブ中高生にとっては邦ロックが世界の全てだが、数歩引いてみれば意外に小さな世界なのかもしれない。この割合はきっと何年経っても変わんないのだろう。
 やっぱりロックは「サブカルチャー」らしい。棲み分けという意味では健全健康だ。

 

・BUMP OF CHICKEN
 天秤ボクシング面白えおじさんこと、藤くん率いるBUMPがここに来ての初出演

「ブラウン管の前では評価されてたくない」

 地デジ化して本当に良かったね。
 今の20代にとっての紛うことなき青春。俺たちのバンプがテレビで見れるなんてなんだか不思議な気持ちだ。スマブラで言えばロックマンですかね。いやもう、予定無視して人形劇やったりTitle Of Mineとかやったりしてほしい。

 

・Superfly
 知名度と実力のかけ算で言えば、間違いなく日本最強の歌姫Superflyも初参戦。すげえ意外じゃないか…?毎年出てもいいのに。映えるし。

 テレビで見るミュージシャンなんかみんながみんなプロなんだから、中居正広と山P以外は歌のクオリティが保証されちゃいるが、そんなもん最低ラインと笑い飛ばすような圧倒的歌唱力。テレビの膜を一枚通しても魅せつけられる歴然とした実力があるの歌手と言ったらいいすぎ、でもないはずだ。
 彼女の出番だけはガキ使からチャンネルを変えろ。たとえ、千秋が出ていてもだ!!

 

レベッカ

 再結成したにしてもなぜ!しかし今の中年世代にとっちゃ感涙を流すレベルで懐かしい四文字だそうで、団塊の世代には見逃せない数分のようだ。
 曲は僕らでもしっているあのレベッカ。各楽器どこをとっても今と比べれば音楽の変化を感じさせる。悪く言えば芋臭いが、これがあったから今の音楽があるわけで。
 十代二十代はそういうことを考えながら見ればなかなかに思うところがある数分となるだろう。

 

けっこういた出演アーティスト

 すごく長くなってしまった。が、どうせ年末みんなやることないでしょう。家でのんびりできる人は疑似俯瞰視点でいろんな音楽を聴く良い機会だ。とだらりと紅白を見るのも良いだろう。

 いや僕はガキ使見ます。それでは。

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