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ひどい!メンバー募集の地雷図鑑!

2016/07/16

諸々の事情によって知り合いだけでバンドを組むことができない人は多いと思う。そんな人のためのメンバー募集サイト。便利だ。

しかしなかなか運命の仲間と出会えずに、もはや練習に充てる時間よりもメンバー募集サイトをチェックしている時間の方が多い人だっているはずだ。

時間は有限だ。

この図鑑を読むのにかかる時間はおよそ5分。たったの5分で今後あなたに迫り来る地雷案件の数々を回避できる。

心理戦のようなメッセージのやりとりや、実際に会いに行くまでの時間と交通費。断るための気遣い。途中でブッチされた際の精神的ダメージ。それらありとあらゆる損失を躱すことができる。

以前の記事も踏まえ、今回は新種地雷の報告も兼ねて、地雷の種類にフォーカスして解説していく。

地雷度Unknown(THE・地雷)

・デモ音源が無い

大前提としてデモ音源の無い募集、加入希望はまず疑ってかかったほうがいい。どれだけ熱の入った紹介文よりも数十秒のデモ音源が勝る。音を聴けばその実力も方向性もすぐに分かる。

それが有るのと無いのとでは紹介文の説得力も変わる。出合い系サイトに置き換えると分かりやすい。「綾瀬はるかに似てるって言われます!」ってのは大体アゴの長いブスだ。

よって以下に紹介する地雷の数々は全てデモ音源が無いことを前提とする。

 

地雷度S(置いてある爆弾級)

・「当方ボーカル、全パート募集!」

もはやこれは地雷ではない。そこに置いてある爆弾だ。普通に見えている。詳細は以前の記事にも書いてあるのでそちらを参考にしていただきたいが、

通訳すると「音楽あんまりできないけどバンドがやりたいです!」だ。もっと言うなら「俺のためのバックバンド集まれ~」だ。

クソ田舎で他のボーカル希望者が居ないという場合を除き、できるだけ「楽器+ボーカル希望」の人を探した方がいい。

楽器ができるだけで音楽への造詣レベルが変わってくるし、ギターとボーカルを別で集めて大所帯になるとスケジュール的にも問題が起きやすい。

逆にあなたがボーカルだけで人を集めたい場合は、そういう問題を吹っ飛ばすレベルの歌唱力とそれを示すデモ音源が必要だ。

「私は地雷じゃないですよ」と証明する義務がある。それだけ「当方ボーカル」は忌避されている。

 

・「作曲はできませんが作詞はできます!」

99%作詞できてません!大抵の場合、韻や語数、リズム感を無視しているただの日記やラブレターみたいな言葉の羅列を「詞」として提出してくる。下手をすればAメロBメロサビの区別も存在しない前衛的なヒドいのが出てくる。

これも通訳すると「私の歌詞を曲にして!」という意味合いであり、実力の伴わない自己主張欲を抱えている可能性が高い。「当方ボーカル」との複合技で襲い掛かってくる危険性も高い。

 

・「マルチ商法」

multi

けっこう隠れているようなので要注意だ。

 

地雷度A

・「椎名林檎に憧れている」

地雷度Sには劣るものの、ほとんどの場合バンドとして機能せずに終わるパターンが地雷度A。「椎名林檎が好きです」という女性からの募集/加入希望は要注意。

椎名林檎は良い。東京事変と合わせて一時代を築いたアーティストだ。ただ「椎名林檎好き」を前面に押し出してくる女性ってのはメン募の場だけに限らず面倒くさい人であることが多い。

椎名林檎に憧れて、真似をして、その結果「ちょっと闇のあるアダルトなアタシ」を演出したがる。あと口紅がヤバい色している。

これも「当方ボーカル」と合体すると超級の地雷となる。東京事変のライブDVDで林檎の振る舞いをめっちゃ研究してたりする。それは良いんだけど歌唱力が伴わない。

プロフィール文に椎名林檎の文字があった場合は「どういう風に好きなのか」と予め確認しておこう。

※類似例としてEgo-Wrappin、Syrup16g、Coccoなども。

 

・「無職/仕事辞める覚悟でプロ志望です!」

基本的に重たい。そして無駄に情熱的。あなたが社会人であれば、バンドに割ける時間の比率にもズレが出るので、一緒に活動するのは難しいだろう。

技術と経験が伴っていない可能性も高い。バンドをやればやるほどプロへの道のりの厳しさを知ることができるので、そう簡単にプロとは言えなくなるはずだ。

金銭的にも厳しい状態であることが多く、スタジオ代やノルマ代でモメかねない。

 

地雷度B

・「既存メンバーの年齢差」

バンドとしての活動は一応できそうだが、プロ志望というにはちょっと無理のある例が地雷度B。

「今のところギタボ男(29)とドラム女(19)が居ます!」みたいな。活動の方針にもよるが、プロ志望であればメンバー同士の年齢は近いに越したことはない。

一方はまだまだこれから未来のある年齢で、一方はタイムリミットが迫りつつあるようであれば、心構えに差が生まれて軋轢となる。

趣味のコピーバンドと割りきってやるのであれば良いが、年下の女子に食らいついてくる男性にはちょっと注意した方がいい。食われたいなら好きにしろ。

 

・「日本語が不自由」

紹介文やメッセージの日本語がおかしい場合がたまにある。

これは筆者の体験談だが「ぜがひでもお会いするましょう!」みたいな日本語の使い手に興味本位で会いに行ったら黒人がやってきたことがある。ハンドルネームのモーリスがまさかの本名。

内心「Tシャツとか売りつけられるんだろうか」とビビりながらも、きっとリズム感が抜群なんだろうなーと思っていざセッションしてみたらビックリするぐらい下手クソだった。

結果的にバンドこそ組まなかったものの、その後何度か飲みに行く良き友達となった。(半年くらいして捕まった)

外国人でなくとも、日本語の使い方がおかしい場合はちゃんと意思疎通が取れなかったり、社会性が欠けていたりするおそれがある。

 

・「ジャンルと募集内容が釣り合っていない」

「ソフトでポップなハートフルバンドをやりましょう!DJ募集!

もしかすると全く新しい音楽の境地を切り開こうとしているのかもしれないが、奇抜な取り組みは気の知れた仲間とちゃんと話し合ってからやるほうが良い。

音楽の知識に乏しいくせにゴール地点の理想だけは無駄にしっかりしていて、そこへ至るまでのプランは何も考えていない場合が多い。

 

 

いかがだろうか。とりあえず上記の知識を叩き込んでおけば最低限の防衛策は身につくはずだ。

細かいところまで追求するとキリが無いのだが、そもそも顔も知らない相手とバンドを組むという行為には一定のリスクがついてまわる。

最初にも書いたように、加入希望もメンバー募集もデモ音源さえ上げていればより円滑なマッチングが可能になるはずだ。

この記事を読んだメン募サイトユーザーの皆様は、ほんの30秒でもいいのでデモ音源を作ってみて欲しい。

 

「Aqua Timez」や「羊毛とおはな」のように、募集サイトから駆け上がったアーティストも少なくはないが、運命の仲間を見つけるためにはある程度の賢さ(と運)が必要となる。

出会い目的とかマルチ商法とか、ほんとやめて。

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