BASEMENT-TIMES

読める音楽ウェブマガジン

ホーム
アバウト
人気記事
月別索引
オススメ記事

記事

独断と偏見で選ぶ、ラップしないヒップホップ特集

2016/08/16

「ヒップホップ=ラップ」というイメージを持っている方は多いのではないだろうか。
ジャンル分けというものは非常にややこしいものであり、音楽的な要素だけでなくシーンや文化的な背景など沢山の要素が複雑に絡み合っている。
そして今回のテーマであるヒップホップもその中に多くの要素を持っており、今回紹介するラップをしないヒップホップというものは、言い換えればヒップホップ的な手法、特色をもったビートの音楽と言える。

そしてこのシーン、時代を経るにつれてどんどん面白くなってきている。
沢山の要素があるが、最近のヒップホップは、特にエレクトロミュージックとの境が曖昧なところが特徴的だろう。

ということで今回はそんなラップしないヒップホップから新しめのアーティストを、独断と偏見でピックアップし、紹介したいと思う。


スポンサードリンク

AFTA-1

LA出身のビートメイカー。読みは「アフターワン」らしい。
そのサウンドはJ Dilla直系と呼ばれているらしいのだが、私が聴いた感じだと、J dillaのドープなところというかサイケなところをブーストしたようなサウンドに感じる。


AFTA-1 - Brooklyn Sunset

比較的若めのビートメイカーであり、エレクトロとヒップホップ、その他沢山のジャンルがシームレスに溶けきっていて面白い。


Afta-1 - The Facts

彼の魅力は若干気持ち悪く感じるほどのサイケ表現だろう。
心地が良いところを一歩進んだサウンド、人を選ぶが一度ハマるとヤバい。

Ta-ku

オーストラリアのビートメイカー。
トレンドっぽいサウンドからマニアが唸るコアなビートまで幅広いビートを作る。
様々な事情でオーストラリアの音楽は日本に入ってきづらいのだが、本国ではかなりの人気を誇っている模様。


ta-ku - 50 Days For Dilla Full Album


Ta-Ku - 25 Nights For Nujabes

そんな彼の出世作となったのが、上の二つの作品。
タイトルに伝説となってしまった偉大なビートメイカーDillaとNujabesをそれぞれ冠した2作。
何となく察しがつくとは思うが、要はそれぞれ50日と25夜を偉大なビートメイカーを追悼するために捧げ、作られた曲達なのである。
ストーリーが先行してしまうのはアレかもしれないが、とにかくTa-kuはアツい男である。


Ta-ku - Love Again feat. JMSN & Sango

そんな彼だが是非とも紹介しておきたい曲がコレ。
2015年に発表された”Songs To Make Up To”というアルバムのリード曲である。

この曲、何がヤバいかってビートメイカーの曲なのに曲の終盤までビートらしいビートがあまりないのである。
ピアノのループと何重にも重ねられた声のレイヤーが美しい曲、といった具合で若干ヒップホップかどうかも怪しい曲なのだが・・・
最後の最後でヒップホップ的なズ太いビートが入ってくる。

私は最初なぜこのような構成になっているのか理解できなかったが、一曲通してじっくり聴いてわかったような気がする。
彼は恐らく、言葉を使って表現しないビートメイカーとして、「カッコいい男は背中で語る」といった具合にビートで言いたいことを語っているのではないだろうか。
是非とも一曲を通してじっくりと聞いてほしい曲である。

Taylor Mcferrin

みなさんも間違いなく聞いたことがあるはず、缶コーヒーのあの曲を歌っているボビーマクファーリンの息子、テイラーマクファーリン。
ニューヨークに生まれた彼は時代的なアレでヒップホップを聞いて育ち、父親からのジャズ的なルーツを受けて素晴らしいミュージシャンとなった。


Taylor McFerrin - Florasia

彼の音楽的な特徴は、DJ、ビートボックス、キーボード、ボーカルと非常に多くの楽器をこなすマルチプレイーヤー的な部分からに現れるだろう。

上の曲などは特にその特徴が出ていると思う。
分析していくと、ソウル、エレクトロ、ヒップホップ、ジャズと、様々な音楽的なルーツを見つけることが出来るが、それらの境目を見つけることが出来ない状態。

若い世代だからこその自由な発想が面白い。


Taylor McFerrin - The Antidote (feat. Nai Palm)

いかがだっただろうか

今回のようなインスト系のヒップホップだけでなく、世界的な傾向として、ジャンル分けが曖昧な音楽は日本にまで情報が届きづらい。
今回の記事はアーティストのプロフィール的な面ではイマイチ情報不足が否めないが、とにかく音楽的には自信をもってオススメできるアーティストばかりだ。

日本語での、こういったアーティストの情報交換がもっとスムーズにいく手段があればいいなと思う。

ということで今回はこのあたりで!

オススメ記事

記事検索

オススメ記事