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色々あるけど是非ともミュージシャンとしての三宅洋平を聴いてみてほしい。

2016/07/16

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今一番ホットな男。
いやもう選挙終わったからなんとも言えないんだけど。
デジタルネイティブ世代の我々には、SNSを開けばイヤでもどこかしらにで名前を見かけた男。
そう先の参議院選挙に出馬した三宅洋平である。

SNSにせろ、ブログにせよ、なんにせよ彼について意見はほとんど肯定派と否定派の真っ二つに分かれている。
日本では政治と宗教と野球の話をすると荒れるのでタブーとされているが、彼についての話題はもっとアンタッチャブル感があるな。
三宅洋平は「政治について語るのをタブーにするのをやめよう」的なことを言っていたけど、実際問題逆らえないような目上のオッサンに説教という形で気が済むまでボコボコにされたら口にしずらくなるってもんよ。全面的にオッサンが悪い。政治的な意見が違うってだけで職場で俺を冷遇してきたオッサンを俺は許さねえ。
その結果選挙前にこの記事を挙げようと思っていたがビビって中途半端なタイミングで公開されることになったわけよ。

冗談はさておき、予め断っておこうと思うが今回の記事は彼の政治的スタンスについてとやかく言おうというものではない。
僕自身が彼に対して「良いこと言ってるなぁ!」ってこともありゃ「おや・・・?」と思うこともあって中立ってのもあるけど、そもそもこの場で僕の浅はかな知識で政治について語ろうなんて気もないしな。

じゃあ僕は何を語りたくてこの記事を書いてるかっていうと「色々あるけど是非ともミュージシャンとしての三宅洋平を聴いてみてほしい。」ということだ。
先の選挙で三宅洋平という男を知っていながら彼の音楽について知らないというのはもったいないぞと、そういうことである。それから音楽と政治についてちょっとだけ掘ってみたいと思う。


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ミュージシャン、三宅洋平

政治活動の方で彼の名前を知った人は彼のことを「音楽が大好きな政治家」ぐらいに思ってるかもしれないが、逆である。れっきとしたミュージシャンが政治活動をしているのだ。

彼の経歴も面白くて、彼はベルギーにて生まれ、早稲田大学を卒業後リクルートに就職した。
今の日本で良しとされる、いわゆるレールに乗った人生の最高峰、絵にかいたようなサクセス人生へのチケットを手に入れたにも関わらず、彼はすぐに退職してしまう。
その後一年足らずの間にレゲエ・ロックバンド“犬式 a.k.a. Doggystayle”のボーカル・ギターとしてデビューし、ミュージシャンとしてのキャリアを始めるのだ。
その後、2009年も犬式を解散し、"中積み時代"と自称するソロ活動を行い、2010年に(仮)ALBATRUSを結成する。

犬式 a.k.a. Dogggystyleの活動や(仮)ALBATRUSも超カッコいいので是非一度聞いてほしいのだが、個人的に彼の真骨頂はソロでの弾き語り。
何が良いかってクッソ自由。「こんなやり方でも音楽ってできるんだ」という感じ。

犬式a.k.a.Dogggystyle時代からの定番曲"diego express"弾き語りバージョン。
普通にギターと歌がめっちゃ上手い、クソファンキー。
この動画でもあるけど、マラドーナがどんなヤツなのか説明するくだりは大体毎回やってるけど”歌の1パートとしての語りパート”とかじゃなくて普通にアドリブで喋ってる。政治的なイベントの時はそういう話も混ざってくるし、彼のテンションが高いときはマラドーナの話から逸れていったり。リスナーの反応をみながらその場でいろいろ喋る。

コレが非常に良いと思うんですよ。
僕はこれを”観客とのジャムセッション”だと思うんだけど、要は会話というか。
頭の中にある話を一方的に投げつけていたら、会話とは呼ばないでしょ?会話ってのはこっちが話して相手の反応があって、じゃあこっちはこうやって返すみたいな。
三宅洋平という男はステージ上でそれをやってのけてると思うんですよ。

見てると、元々話がクソ上手い人なんだなとは思うけど、それでも思った以上にリスナーのことをよく見てると思う。
そっからマラドーナの胸がアツくなるようなエピソードからのシームレスに繋がる歌とね、グッとこないわけないよ。マラドーナ知らなくてもマラドーナカッケエ!ってなるし。
途中でマラドーナについて「軽く自分の何かと重ね合わせて小さくガッツポーズをしたり、ほくそ笑んだりした人は少なくないんじゃないでしょうか?」と言ってるけど正直僕らはステージ上でクソ自由な三宅洋平に重ね合わせてるんだよな。

一度生で彼がこのマラドーナの歌を歌っているのをみたことがあるけど、最初はいろんな方向を向いてたお客さんだったけど、曲が終わるころにはみんな三宅洋平にくぎ付けだったからな。
三宅洋平という男は、弾き語りというギターと声だけのスタイルにも関わらず、それ以上に大きく広がった何かを見せることができるのだ。普通にミュージシャンとして一つの到達点まで達しているよ。

 

例の選挙フェスの動画。
これを見るたびにやっぱり三宅洋平はミュージシャンなんだなと思う。
というのも、この喋りかた強弱のつけ方、休符の具合、起承転結といった節回し、喋っているときの顔の表情まで含めて完全にミュージシャンのアドリブソロなのだ。
楽器からマイクと言葉に変えただけのアドリブソロ。

政治と音楽

アメリカではミュージシャンが政治的スタンスを表明することは当然であるという話は割と良く聴く話である。
マドンナやエアロスミスが投票に行こう!って言ってたり三宅洋平の話にもレッドホットチリペッパーズが出てきたり。
確かに今の日本の政治について語るのはタブー的な空気のままでは政治はよくならないかもしれない。

ただ「ミュージシャンはもっと政治を語って行くべきだ」と思う一方で、もう一方からの懸念がある。
「自分と政治的主張が違うため、そのミュージシャンの曲が聴きづらい」という問題だ。
今回の記事だってそうで、三宅洋平の政治的スタンスは気に食わないけど、音楽はクソ良いなと思う人がいるだろうか。
いたとしたら精神的にタフな人間か鈍い人のどちらかじゃないだろうか。普通の人はなかなかそうはできない。

そもそも音楽というもの自体が非常に感情的なものであるので、感情的に嫌いな相手の音楽はやっぱり良くなく聞こえてしまうものなのである。
でもなんかそれって凄くもったいないよな・・・。

 

この「音楽と政治”もったいない”問題」
僕自身の意見としては「政治的スタンスが違う人間は敵だ」っていうのが、そもそもの間違いの始まりなんじゃないかと思っている。
いやだって政治的スタンスが違っても、最終的な目標は平和で幸せに暮らしたいってことだろ?
「あの山に行くのにAという道とBという道があります」ってだけの話だと思うのだ、どっちの道のが近道なのか議論してるわけよ。

「意見は違えど仲間っちゃ仲間」って思うことができれば「音楽と政治”もったいない”問題」も良くなるんじゃないかと思うわけよ。どうよこの方法?
本当に敵がいるとしたら、「政治的スタンスが違うやつは敵だ!殺せ!」って扇動してる人たちだと思うよワシは。

 

ということで三宅洋平の話から音楽と政治の在り方についてだったけど、いかがだっただろうか。
恐らくこの記事を開いた人の中には三宅洋平が気に食わねえと思ってる人もいるとは思うけど、政治的スタンスが違おうが、最終的には平和で幸せに暮らしたいと思っている仲間だと思って、彼の音楽を一度聞いてみてほしい。
政治的スタンスが違う人が彼の音楽を聴くことは、三宅洋平的に望んでいないことだったとしても、そんなことはどうでもいいんだよ。
僕が音楽について普段からああだこうだ言っている人間として、三宅洋平の音楽は自信を持っておススメできるものだからだ。

僕は三宅洋平について賛成も反対もしないけど、あんだけカッコいい音楽を作るやつが今後どうしていくのか見ていきたいと思っている。
では今回はこの辺で!

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