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同じ音程を弾いても楽器ごとに音色が違うのはなぜ?松坂牛のステーキに例えて説明します

2016/05/31

音楽聴き専の人はもちろん、音楽、楽器演奏をする人でもタイトルの”同じ音程を弾いても楽器ごとに音色が違うのはなぜ?”という質問に答えられない人が少なくないのではないだろうか。特に音作りで悩んでいる人や、ただ薀蓄を増やしたいだけの人はぜひ見ていってほしい。
音が何か分かっていないのに音作りをするのは、何の食材なのか分からないようなもので料理するようなものに近い。イメージしてごらん、なぞの食材をかき集めて何に向かっているかも分からずに出来上がる料理を。
今回はそんな迷える子羊たちにちょっぴりの知識を覚えてもらって立派な料理人になってほしい。楽器やらない人も知っていれば割とドヤれるので、最近ちょっとドヤり足りてないかなーって人は要チェックだ!


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1.そもそも音ってなんだったけ?

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深く考えると哲学的になりそうで怖いが、別にここは難しい話をしているわけではない、そう単純に音とは何か?ってことだ。確か小学校でも習ったはずだが音って言うのは空気の振動だ。例えばなんでもいい、叩けるもの、手元に手ごろなたたけるものがなければ自分の腹でもいい。
たたいてみよう、ぺちっと。
音が鳴るはずだ

例えば腹をたたいた場合だと、たたいたときの衝撃で空気を振動させて音が鳴っているんだ。さらに言えば空腹のときにたたいたら小気味いいポンっという音がするかもしれない。
それは、すかっすかの腹の中で音が共鳴して音が増幅されたんだ。たぶん。。

まあいい、そう音は振動なのだ
だから、音が出ている部分、今回りに誰もいなければ声を出しながら喉を触ってみれば振動しているのが良くわかる、音が鳴っているスピーカーを触っても振動しているはずだ(おススメはしないが)

まあ、このあたりは小学生でも知っているレベルだから、このあたりにしておこう。
もしも、まだ良くわからん!っていう人がいたら、どうか理解できるまで腹をたたき続けて欲しい。

2.おっけ音ってのは分かった、じゃあ音高、ピッチって何だ?音程ってなに?

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先に音楽用語を置き去りにしてきたバンドマン達のために音高、ピッチと音程という言葉の違いについて明らかにしておこう。
ざっくりいくぞ!
音高、ピッチはほぼ同義語だ、英語か日本語化ぐらいの違いだ。これからはめんどくさいのでピッチとだけ書くぞ。そして、よく混同している人がかなり多くて自身がなくなるほどだが音程とピッチは別の言葉だ、(念のためwikipediaで確認しました)ピッチは音の高さ、周波数の値についてあらわす言葉だ。
例に挙げると、

「あー今のテイクすごく気持ち入って歌えてたのにサビ頭のピッチが悪いねー!」(レコーディング中のボーカリストに足してプロデューサー巻きしたプロデューサーが言っている姿を想像してください)
よし、日本語でおkな人のために日本語訳しよう
”サビ頭の歌の音の高さが正しい音の高さから外れていて残念でしたねー”という意味だ。なんとなく分かるとは思うが、ここの音の高さという部分、ここでピッチという言葉を使うんだ。またここでピッチとほぼ同義で音程という言葉も使うことができる。

ただここで難しいのは、音程という言葉は英語ではインターバルという言葉で表されるように、二つの音の高さの違いについての言葉なんだ。(増4度とかのアレだ、今回の記事では音楽理論については割愛しよう)あと音程という言葉は日本語では良くあるが、もともと誤用から始まったのだろうか、音の高さに関する漠然とした言葉として非常に便利に使用されている。正直私も音程という言葉を正しく使えているかというと自信がないが、伝わればいい、言葉というものはそういうものだマジで。

3.よしじゃあ次は空気の振動が音程を持つとこだ!

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じゃあ何故空気の振動が音程を持つのだろうか?音が音程を持つためにはある一定の周波数で音がなる必要がある。分かりづらいと思うから楽器で例をだそう。

例えばベース。ベースの4弦開放のE1の音は41.20hzだ(a=440でレギュラーチューニング時、念のため)
そうするとベーシストの諸君なら良く分かると思うが、ベースの4弦開放をベーン!と鳴らしたときあの弦は一秒に41.20回振動して、空気を41.20回振動させている!そう、空気が41.20回振動するのを私たち人間の耳が捉え、「あ、E1の音が鳴ってる!」と感じることができるのだ。

ちなみにこの周波数ってやつは、二倍にするとオクターブ上になる。だからE2(ベースの三弦7フレット、ギター6弦解放)は82.41hzになる!さらにそのオクターブ上、E3は164,8になる(ベースの1弦9フレット、ギター4弦2フレット)

これが、周波数で鳴っている音を我々は音程があると感じるわけだ。

ここでやっと本題に入れる。じゃあ例えばギターとピアノで同じ音程、ここではA4=440hzにしておこう、その同じ音程の音を弾いても別の楽器の音がする。それはなぜか。答えは基音は同じだが倍音が違うからだ。(簡単にいうと)

4.基音??倍音??

説明しよう!!!!!

先に倍音から説明しよう。
例えばギターの3弦2フレット、A4の音だけをみょーんと鳴らしたとする。その時、なっている音は実はA4の音である440hzの周波数だけではないのだ。例えばオクターブ上の音880hzやその上のオクターブの音1760hzも鳴っている。倍音という言葉の意味が分かるだろう。

さらにもっと言うと単にオクターブ上ではない細かい音も沢山なっている。その細かい音をすべてひっくるめて倍音という。
そして、その沢山鳴っている音の中でも一番低くてその1音の中でメインの音程感を作っているのが基音だ。(厳密に言うと若干違うのだが割愛)

これがギターでA3=220hzを鳴らしたときの波形だ。220,440,880とオクターブ上の倍音が見えるだろう

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で、要するにギターとピアノで同じ音程を弾いても音色が違うのは倍音構成が違うからなのだ。

ん?ようわからん?
オッケー!このサイトなにかと音楽をすぐ食べ物に例えたがる傾向があるが、今回も食べ物に例えてみよう!

じゃあ最高級松坂牛のステーキとスーパーで買ってきた安い肉のステーキがあるとしよう。
どっちがどっちでもかまわんが松坂牛とスーパーの肉がギターとピアノにあたる。
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どっちのステーキもおんなじ料理人が同じ工程で焼いてステーキにした。

じゃあいただきます!
わざわざ書く必要はないと思うが最高級松坂牛のステーキとスーパーで買ってきた安い肉のステーキ、味が違うのが容易に想像できるだろ?
どっちがうまいとかは知らん!とにかく味が違うのは分かるだろ!(私は舌が痩せているのか松坂牛が口に合わない、というかほとんど食ったことはない)
この同じ牛肉のステーキなのに味が違うってのが倍音にあたる。

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(松坂牛は脂が乗っていて倍音構成がリッチですねー、スーパーのやつは倍音構成が荒くて抜けが悪い音ですねーという具合だ)

だが、同じ牛肉のステーキっていうのもわかるよな?
豚肉のステーキと牛肉のステーキ、まったく違うだろ?
同じ牛肉のステーキだって分かるところが基音にあたる!

余談、ギターを歪ませすぎるなといわれる理由

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軽音部の先輩風吹かしたがってる先輩「あーすぐトーシロはギター歪ませすぎちゃう。これだもん!若いねー!」

軽音部に入っていたギタリストの諸君は一度は言われた経験があるはずだ。”うるせえな勝手にやらせろよハゲ!”と思うところだが、実際歪ませすぎると良くないのだ。

なぜ良くないかというと、歪ませる=倍音を強調するなので、歪ませすぎると相対的に基音が小さくなって結果何を弾いているのか分からなくなる。

 

食べ物に例えると、料理は倍音を付加するようなものだ

さっきと同じステーキでいこう。

 

まあようするに歪ませぎたギターはこのコゲ肉みたいなもんだ

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この領域まで来るともはや何の肉か分からないだろう。

そういうことだ、逆に言えばクリーンなギターは素材を楽しむ料理だといえよう。

よし、こんどからは軽音部の先輩風吹かしたがってる先輩に歪みすぎだといわれたら「でも、先輩のギターも素材の味を楽しめるほどのギターじゃないから歪ませないときついっすよ!」とやさしく返してあげよう。

ちなみにうまいメタルバンドのギターなんかはものすごく歪んでいるように聞こえるが、実際はピッキングや音作りなどで作ったこてこてに味付けたけど素材の味はしっかりするハイレベルな料理みたいなもんだ。おいしい料理を沢山食べて研究しよう。

5.音色のに違いで倍音と同じぐらい大事なのはアタック音です

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さあ散々倍音が音色を決定付けると書いてきたが、実は音色を決定付けるものはまだある、というか寧ろ倍音なんて「ふはは、倍音なんぞ我々音色を決定付ける四天王の中でも最弱」ぐらいだ。

そんで四天王のボス格ぐらいなのが、そうアタック音だ。

アタック音というのはまあ言ってしまえば音が発音される瞬間の音のことなんだが、分かりにくいかと思う

だが、すげー手っ取り早くアタック音というものをわかる方法がある。あーかーさーたーなーと言ってみる。あーはそのままだが、他の音の伸びている部分は全部あーだろ?発音される瞬間だけ、”か”とか”さ”を決定する音がなっている。その、”か”とか”さ”を決定する音がアタック音だ。あーと伸ばしている部分はサステインという。

じゃあそろそろ本題に行こう、とりあえず聴いてみてほしい、ギターとピアノの音だ

 

 


聴いてみてもらえば分かるがアタック音を消したギターとピアノの音なんだが、割と似ている。

こちらがアタックあり版だ

じゃあ倍音ってあんま関係ないのかウソツキ!という声が聞こえてきそうだが、実際は塵も積もれば山となる。音を重ねればコードになる。さっきのやつの和音版を聴いてみよう。

アタックなくてもギターはギターやし、ピアノはピアノやないか!!

そう、塵も積もれば山となるのだ。単音では似ていたギターやピアノも和音になると意外と違う。

6.他の四天王たち

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さっき倍音は四天王の中でも最弱といったがすまん、ウソだ。倍音は大体二番目くらいだ。

他にはダイナミクス、音の強弱だな。コンプレッサーというエフェクターはダイナミクスを制御するエフェクターだ。それはまた別で記事を書こうと思う。

音の減衰だったり、モジュレーションだったり、音色に関する要素はかなり沢山ある。全部あげるとキリがないので今日はこれぐらいにしておいてやろう。

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