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2016/07/16

記事 邦楽ロック

STEPHENSMITHってバンドを特別にみんなにも教えてあげよう。

 どこでなんで見つけたかはわからないが、気が付いたら僕のPCのお気に入りフォルダに入っていたこのバンド、STEPHENSMITH。今日はこのサイト、BASEMENT-TIMES読者の音楽趣向が試される記事だ。

 先に断っておくが、まったく知名度はない。本人たちはきっとここ数年頑張ってきたわけで彼らなりにファンもついている自負があると思われるが、普段からKANA-BOONだのONE OK ROCKだのの歌詞画像とか作ってようぺいんの夢小説とか読んでる皆さんからすれば、再生数100万以下は四捨五入でゼロだもんな。計算ドリルやりなおせ。

 別に無名のバンドを見つけて
「この無名なバンドを応援しちゃう感じが、クールなんすよマジで…」
 みたいなことが言いたいわけじゃない。本当だ。

 知名度がないバンドはだいたい知名度がないなりの理由がある。今売れてるバンドの売れてない頃のデモ音源とか聴いてると保護者のような気持ちになるし、今売れてないバンドはやっぱり売れないだけの欠損・欠如があり、改善の余地が多々。才能がないからって国から手当てが出たりはしないのだ。

 しかしSTEPHENSMITHに関して言えば、無名にしておくにはちょっと惜しいバンドだ。もちろん、まだ改善の余地もある。しかしここまで実力があればその余地は時間で埋まるだろう。いっそ"伸びしろ"と言い換えてしまっていい。

「売れてない」は「金にならない」とほぼイコールだ。そして金にならないものを企業なんかは相手にしてはくれない。何のとは言わないけどね、一般的に音楽業界で言われるレコメンドなんてものはありゃ金になるかどうかの物差しだよ。商品としての優秀さ、ユニクロのスキニーパンツのように万人が履ける攻めないデザイン、コレだよ。オイ違うだろ俺たちが欲しいのはもっとこう、パリコレみたいなヤバい一発だろ。

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*来るとこまで来てしまったファッションの最先端の例

 怒りのあまり無関係な話に逸れるのが僕の悪い癖だ。聴こう。STEPHENSMITH

僕は好き

 パリコレは喩えにしてはやりすぎた。反省している。

 そうだなあ、素人のデザイナーで市販されてないけど「俺は好きだし着たい」と思わせる服のような音楽だ。

「売れてない」の話に戻ると、やはり市販のパッケージングされた商品のように細部まで整ってはいないし、万人には受け入れられ難い。これを好きかどうか、それはもう完全に個人の趣味による。

 しかしね、好きな人には好きな曲だと思うのだ。僕は是非一度ライブで見てみたいな。そう思った。

 今のシティポップムーブメントみたいな所にサクっと刺さってもおかしくない一曲だ。福岡で活動してるのが界隈に首を突っ込めない理由なのかもしれない。神奈川でやってりゃもっと話題になるよこれ。

「後半もっと盛り上がりを聴きたい…」

 そう思っていた矢先しっかり盛り上がってくれる。クドくない塩梅で落ち着いてくれる。繰り返しだがもうこんなの僕の趣味だから仕方ない。でも是非みなさんと分かち合いたい。

 

 あと顔ね、なんていうんだろうね、僕が福岡在住の美少女じゃないのが悔やまれてならない。

 けれど、この曲はあんまり好きじゃないかも。曲というより、ギターがちょっと細かく動きすぎてマスロックぽさが出てしまっているその点に近寄りがたさがある。でもマスロック好きな人はこれ好きなんだろうなあ、だとも思うよ。

 

 めっちゃいいじゃんなにこれ… 福岡人なにしてんだよバカ… 福岡の人間はスティーブンスミス聴いて明太子出荷し続けてればいいんだよ…

 こんなクソ暑そうな中日陰探して生ビール飲んでたら遠巻きにこんなん聴こえてきたら、最高だろ。想像してくれよ。

 ポストペトロールズ、になったらおもしろいよね。でもわかんないよホント。

 

 そんなわけでSTEPHENSMITHのみなさん。うちのサイトじゃ対して力になれないかもしれないけど東京遠征の際は全力で宣伝手伝うんで是非東京まで、お願いします。

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