BASEMENT-TIMES

読める音楽ウェブマガジン

ホーム
アバウト
人気記事
月別索引
オススメ記事

記事

水曜日のカンパネラは"桃太郎"の一発屋なのか?

 こんにちはみなさん。水カン聴いてますか?

 これはもちろん水カンに限ったことじゃないんだけれど、音楽やタレントの知名度って、大きくなればなるほど知名度中の購買者率が下がる。簡単に言い変えると、YouTubeで桃太郎を聴いて

「水カン好き!コムアイちゃんかわいい!」

 って言ってる人が大半を占めるということ。たぶんなんですけど、あなたが好きなのは音楽ではなくてYouTubeなのでは…?インターネットなのでは…?ワイドショーや2chまとめなのでは…?わかる。無料最高。金、一生払いたくない。日本人はもう娯楽に金払えないんじゃないか。完全無料のソシャゲとか誰か作れ。

 にしても、水カンに関してはその割合があまりにも極端。たぶん今みなさんに頭に思い浮かんでるのは

「一発屋なんでしょつまり」

 の一言なんじゃ?やめろ良くないぞお前ら何でもかんでも一発屋一発屋って、ブルゾンちえみとかに失礼だろ。

 一発屋って主に芸がない人のラッキーヒットに送られる言葉であって、水曜日のカンパネラはその逆なんじゃないかと。最近の水カン聴きましたか?聴いてないですよね。見栄を張らなくても良い。再生数がそう言ってるから。

 今回はヒット作(?)桃太郎と最近の水カンを並べて何が変わったのか?なぜ人は離れたのか?を考えたいとおもいます。これはあなたの人生に役に立つ話か?わかりません。立つといいですね。それではさっそく参りましょう。

桃太郎

 件の桃太郎。マジマジ見たことなかったけど、口元マジでグロい。

 これを純粋に音楽として聴いてる人ってほぼいないんじゃ。持ってます?音源。俺は何故か持ってたんですけどiTunesの再生回数見たら0でした。普通に生きてたら音源だけで聴くタイミングないでしょこれ。

 最近流行りの、映像を駆使して視聴者を笑わせるエンターテイメント音楽なのは間違いないんだけれど、岡崎体育とかキュウソネコカミみたいなダイレクトな笑いとは根から大きく違うんじゃないかと。

 

 出始めの頃よく言われたことだけれど、やってることはgroup_inou/AC部と同じで、不条理による笑い。見るものの理解の範疇を大きく飛び越え勢いで圧倒する立ち回り。やり口としてはボボボーボ・ボーボボと同じですよ。

 水カンの場合はそれに加えて、話題性だったりコムアイのカリスマ演出力だったりメディア露出の多さだったりで人目に大きく触れられたのが拡散の要因だったんだ!と何か偉い人が雑誌で言っていた。そうらしいですよ。

 で、最近発表されたミュージックビデオなんですけど

 

 普通に音楽が良い。良くなってしまった。

 ボボボーボ・ボーボボと同じなんですよ。水曜日のカンパネラはボボボーボ・ボーボボ。みんなが求めていた水カンって

 

 こうじゃん?でも今の水カンって

 

 こう。(ふわり!どんぱっちも俺は好きです)

 元々水曜日のカンパネラって楽曲自体は不必要なくらいクオリティが高かったんですけど、最近はギャグ成分を減らして曲自体の良さとコムアイのタレント性勝負になってきている印象。アルバム単位で聴いてもそう。今の水カンのアルバムはちゃんと動画なしで聴けるし良い意味で流し聞き出来る。

 でも桃太郎でよっついて来た層はそんなん求めてなかったわけで、多分あのとき水カン好き!って言ってた人たちってPPAPとかと同じラインに水カンを見ていたと思うんです。今残ってる人だけ、そうじゃなかったんだと。

 ここまで書いておいてなんなんですけど、俺水カン全然好きじゃないんですよ。むしろ嫌いだったくらい。それについては昔書いてるから詳しくはやめておくとして、あの過度な

「私マトモじゃないからこんなことやっちゃえるんですよ!」

 っていう感じ、演出、俺たちは心が終わってるのでそういう些細なことにも鼻がつく。なんか自称サバサバ女がカレー屋でグリーンカレーとか頼んでる時と同じムカつき。チキンカレーで喜べバカ。そう思うわけです。ごめんなさいコムアイさん自称サバサバ女さんグリーンカレーさんお母さん。

 それはさておき、最近の曲は笑いとか話題性とかケレン味を抜きにしたマジで真摯に音楽性で勝負した楽曲ばかりなのに、そうなればなるほど人は遠のく、鬼ヶ島から離れてゆく。鬼とは?そうお前ら。何も考えずに流行へバンドワゴン。いつもバンドワゴン。勝ち馬に乗ってどこまでも行けばいいんですけど一体何を見て生きているんでしょうか。生きていると、言えるのでしょうか?私にはわかりません。

 今行われているのは踏み絵です。ファンの選別。とりあえず絵は踏んで見て欲しい。そう思う。

 新リリースから追って順に聴いて見てください。笑えはしないと思うけど、曲に耳を向けてください。あなたの鬼が試されている。

 それでは。

オススメ記事

記事検索

オススメ記事