BASEMENT-TIMES

読める音楽ウェブマガジン

ホーム
アバウト
人気記事
月別索引
オススメ記事

レビュー

TOKIOの新曲『愛!wanna be with you...』が完全にパクりだから逮捕

2017/01/28

 どうも、邦楽パクり警察のやなぎです。

 去る11/30に発売した人気百姓バンド・TOKIOの新曲『愛!wanna be with you...』どうやらアウトっぽいとのタレコミを受けて出動してきました。
 
 そもそも僕が彼らの存在をはじめて認知したのは、2006年。『マイ☆ボス マイ☆ヒーロー』というドラマがキッカケで。ガッキーがヒロイン、そしてTOKIOのボーカルが主役を演じ、主題歌ももちろんTOKIO。

 いま思えばただのタイアップドラマだが、今でいう『逃げ恥』のような良さのあるドラマだった。今も昔もガッキーはヤバい。中二病真っ盛りで暗い学生生活を送っていた僕も例外なくドはまりし、毎週のささやかな楽しみにしていた。そのドラマの主題歌は『宙船』といって、歌謡曲+バンド+管楽器という編成のかっこいい楽曲だった。ゴンゾーで着ウタとか落として使っていたなぁ。

 本業である農業で収めた功績もさることながら、この手のタレントとしては珍しく作曲もできるということで独自のポジションを築き上げた彼ら。クリーンなイメージも相まって、お茶の間的には1位, 2位を争うほどの好印象のグループではないだろうか。

 ところがどっこい。なんと先述の新曲『愛!wanna be with you...』に、まさかのパクリ疑惑が生じているではないか。その真偽を確かめるべく、現場(YouTube)へと急行することにした。

逮捕? ノー逮捕?

 こちらがその問題の楽曲だ。

長瀬智也が作詞・作曲を手掛けたこの楽曲は、松岡昌宏主演のテレビ朝日系 金曜ナイトドラマ「家政夫のミタゾノ」の主題歌に起用され、10月21日からオンエアされる。TOKIOとしては珍しい、ちょっとパンキッシュなデジロックで、家族・仲間・恋人…色んなケンカがとてもバカバカしく、そして愛おしく思えるような楽曲になっている。

 タワーレコードのオンラインショップでは、このように説明されている同楽曲。こういういった説明文は、大抵公開前にレーベルのチェックが入っているため、イコール公式のコメントと捉えてだいたい問題ない。完全にオリジナルであると謳っている。

 ていうか"ちょっとパンキッシュ"ってどないしてん。Punk-ish(パンク的な)に"ちょっと"まで付けて、かなりパンク成分が薄まってしまっている。ちょっとボーイッシュな女の子は、女だ。騙されるな。

とはいえ、曲は良い。聴ける。ポップパンクやイージーコア(ポップパンク+電子音)系統のバンドサウンドは、いままでの歌謡曲テイストとは異なり、彼らの守備範囲の広さが見て取れる。正直、上記の説明文を読んだときは「つってどうせクソみたいな曲なんだろうな」くらいにしか思っていなかったので、驚いた。

そしてコチラ↓がパクリ元ではないかと疑いのある楽曲。

 前言を撤回する。これは逮捕だ。

 ちなみにこれはSimple Planの『Opinion Overload』という楽曲だ。シンプルプランといば、ONE OK ROCKのtakaとフィーチャーした『SUMMER PARADISE』なんかも有名な、老舗のポップパンクバンドだ。携帯会社の通話し放題プランではない。

 インディーロックなんかと同じでどうしても曲の構成が似てしまいがちなジャンルではあるが、それでもやはりこれは完全にアウト。スネア一発で曲に入る感じとか、イントロとサビのビート、サビへの持って行き方、Cメロの入りなどなど、あげればキリがないほどの類似点があげられる。

 これは僕の個人的な感覚だが、作曲には「パクってもいいけど、絶対にバレるな」という暗黙の了解があるような気がしている。

 そもそも作曲をするにあたって、自分が好きな音楽から影響を受けるな、というほうが無理なわけで、出来上がる曲には、いままで聴いてきた音楽のエッセンスが絶対に入っているはずだ。一種類しかエッセンスが入っていないとそれはただの濃縮還元=パクりになってしまうのだが、そのエッセンスの種類が豊富だったり、全く違うジャンルのものだったりすると、パクりでなくなっていくんじゃないかな。そして、いくつものエッセンスを組み合わせていく過程で作曲者が施す「工夫」こそが、オリジナリティを生み出す重要な要素であるとも思う。

 ところがこの『愛!wanna be with you...』は、『Opinion Overload』の骨組みをゴッソリ使って、上辺だけ塗り替えて、そこに変なデジタル音を被せただけのフェイク。それを堂々とオリジナル曲だ、なんて言っちゃだめだ。

 それに両楽曲が公開された時期に注目していただきたい。『愛!wanna be with you...』が2016年11月30日に発売されたのに対して、Simple Planの楽曲のMVが公開されたのは2016年2月4日。公開から1年も経ってないような曲をパクるのはさすがにヤクザ。暴対法で検挙です。

 ちなみに長瀬智也は、12月1日放送のTOKYO FM『SCHOOL OF LOCK!』にて、同楽曲の作曲についてこんなコメントを残している。

歌以外の音の部分でも追求したし苦労したんだけど、そのかいあって最高の音になったんで胸を張って聴かせられる曲になりましたね

 ばかやろう。

 ビートルズくらい古くて超々有名なアーティストからアイディアを拝借するのなら、オマージュとして渋々納得することもできるが、これはさすがにタブーだろう。BASEMENT-TIMES警察は、こういう不正を絶対に許さないぞ。プライド持ってやってくれ、農業ぐらい。

愛!wanna be with you...と海外ポップパンク

 とまあここまでボロクソ言ってしまったが、良いこともあるっちゃある。

 こういうウェスタンなポップパンクサウンドは久しく日本のメジャーシーンで見られなかった音楽でもあるし、今回の楽曲をキッカケにポップパンクに興味をもつ人たちが、少なからずいるんじゃないか。

「流行るぞ」とまでは言い切れないが、ドラマの主題歌として何度もお茶の間で流れるのだから、とても現実的な予想だと思う。ギターの音や、1:24のような意図的な太い不協和音なんかはポップパンクでよくあるやつなので、入り口という意味ではとてもよい楽曲なのかもしれない。

 ちなみに電子音が入っているせいで「イージーコアやんw」とも話題になっているようだ。この楽曲が売れるに比例して、こういうニッチなジャンルにも少しでも陽が当たるようになったらいいな、とも切に思う。

 でもさすがに今回の楽曲はやりすぎだ。みなさん是非Simple planの方も聴いてみてね。それでは!

オススメ記事

記事検索

オススメ記事