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yonige × Hump Back「ガールズバンドはアイドルか?」泥酔雑談企画〜後編〜

2016/12/20

yohum

前編:yonige × Hump Back「殺したい元カレいます?」泥酔雑談企画

ガールズバンドってどうしてもアイドル的な可愛がり方というか向き合い方というか、そういう姿勢の男性ファンが多数つくことが多い。ガールズバンドだけのブッキングに行くとライブハウスが男子校みたいな匂いで充満していたりする。ガールズバンドのライブ全てに通い詰める"ガールズバンド専門ファン"みたいな人も少なくない。

対してyonigeやHump Backなんかは女性支持が中心。このインタビューの前編なんか、アイドルだったらファンが集団自決しかけない内容になっているが、今のところ一名の死者も出さずに無事今後編が公開されている。

そんな彼女たちに後編では、今のガールズバンドを取り巻く音楽シーンについて尋ねてみた。

写真左から
Hump Back Ba&cho : ぴか
Hump Back Gt&Vo : 林萌々子
Hump Back Dr&cho : 美咲
yonige Ba&cho : ごっきん
yonige Gt&Vo : 牛丸ありさ

目次
Q1.直してほしいメンバーの癖
Q2.ガールズバンドはアイドルみたく恋愛を禁止するべきか
Q3.最近のガールズバンドシーンについて
Q4.ライブへの姿勢

Q1.直してほしいメンバーの癖

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—Hump Backって三人とも歳バラバラですよね。メンバー間でモメることとか、不満とかないんですか?

ごっきん:二人(林と美咲)、ぴかにめっちゃあるでしょ。

林:マジで、酒癖が悪過ぎる。それだけ。マジで酒癖が悪いんですよ。

この間もバンドの先輩と打ち上げでモメてて、美咲と二人で止めに入ったら「ウチが飲めばいいんでしょ!!そういう自分飲んでんの!?」ぐらいの感じで叫びだしたり。そういうモメ事はしょっちゅうでいつもウチらで止めてます。他バンドのみなさんホントごめんなさい。

酒癖も酒癖なんですけど、酔っぱらったぴかを機材車に突っ込んで移動してると、ぴかいっつも尿意ギリギリで起きるんですよ。第一声が「アッ!!やばい!モレる!!」つって。

ごっきん:一回ぴかにオムツ履かせようとしてなかった?

林:いやあの時は私もベロベロで!うちら機材車最近買ったばっかりなんすよ。で、バンドも回り始めて夢も希望も載せた念願の機材車に漏らされたらたまらん!みたいな想いが私の中にもあったんでしょうね。コンビニで子供用のオムツ買ってきて、それを意識のないぴかに無理矢理履かせてそのまま寝たんですよ。そしたら朝ぴかが「え、やだ!!なにこれ!!」って叫びだしてそれで起きました。

ぴか:いや、だってズボンの上から無理くり履かされてんすよ。結果的に何にも守れてないじゃないですかそれ。

—なんか三姉妹っぽいよねHump Back。

ごっきん:いや酒癖でいったらうちの牛丸も、酔い方が二段階あって。

最初はアッパーになるんすよ「ウェーイ…!」「あげぽよ~~!!」ぐらいの感じで。それが、途中で急に切り替わるんすよ。「やめろや…」「さわんなや…さわるんじゃねえよ!!」つって。

で、時間的に移動しないといけなくなって機材車になんとか牛丸載せて、しばらく運転してると"さわんなやモード"の牛丸が突然「うッ」って言いだすんで「ヤバいヤバい牛丸!袋あるある!!」つって袋差し出すと「やめろォ!!」つって袋バーン!振り払って吐くんすよ。そういうのが2回ぐらいありました。

Q2.ガールズバンドはアイドルみたく恋愛を禁止するべきか

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—ガールズバンドって「彼氏の事とか言わない方がいい」みたいな暗黙の了解があるじゃないですか。アイドルみたいに。そういう風潮に関してどう思います。

ごっきん:いやyonigeなんかバリバリ言ってますよ。そもそも恋愛の歌歌ってるわけだし。

牛丸:まず私の歌は基本的に実話に基づいているんで、1st miniなんかはもうほぼ全部昔付き合ってた一人の彼氏の歌ですよ。

ごっきん:処女性とかを求められても、って感じなんですよね。そういう人向けに歌ってる歌じゃねえんだよ!みたいな。

—Hump Backも彼氏のこと言ってるの?

林:MCとかでめっちゃ言ってますね。

「彼氏と喧嘩して、でも口喧嘩が弱すぎて言い返せる言葉が"お前って言うな!"ぐらいしかなかった」とか。(笑)

Q3.最近のガールズバンドシーンについて

—他のガールズバンドについてはどう思ってます?

林:うーん、女で売ってるなら女で売るのを徹底したらええと思うんですよ。でもバンドならバンドっていう風が良いっていうか。アイドル的な部分は本物のアイドルたちに任せたらいいじゃないですか。どっちかに振り切ってるならかっこいいですよね。バンドもアイドルも。

牛丸:インスタに自撮りしか上げないくせに「音楽を売りにしてるんですよ」みたいなのはよくわかんないよね。

ごっきん:もう可愛くて人気あるならあるでそれで良いんですけど、振る舞いが媚び媚びなのに「かわいいとか言われたくない、うちらは音楽だから!」みたいなのはもう何がなんだかやわ。

牛丸:だから、もちろん恋人とかそういう個人的なことはわざわざ言うことでもないけど、今日みたいに恋人について訊かれたら普通に答えます。ていうか、恋人おらんと歌に説得力ないし。

—そうなってくると逆に女の子に告白されたりしないの。

ごっきん:ないっすよ(笑)

林:あ!でも「この人もしかしたらそっちなんじゃ…」みたいな子はいますよね。目をキラキラさせて「もう今日…本当にかっこよかったですぅ…(うっとり)」みたいな。

Q4.ライブへの姿勢

—yonigeもHump Backもライブ本数めっちゃ多いですよね。

林:ライブバンドっていう限り、誘われた限りは断る理由はないですよね。やるだけやったろ、的な。

ごっきん:yonigeは今年115本前後あったっす。

牛丸:週2以上やっとるもん。

林:ガールズバンドって、業界とかにポッと持ち上げられることが多いから、その分ちゃんと下地がいるっていうか。実力、じゃないですけどライブっていう確かなところからやっていきたいです。

ごっきん:しっかりやってしっかり売れる、みたいな。そうしたらいくら持ち上げられても「マジで機材車で暮らしてやってきた」って胸張って言えるし、そういう売れ方の流れをちゃんとハンプとうちらでやっていきたいです。

〜対談後日コメント〜

ー最後に、両バンドのvoに対談後日のコメントをもらいました。

オモロかったですね~。ありがとうございました。うまくいかんことって、こういう日に笑い話にするためにあるんやなって思いました。
働いてスタジオ入ってライブして遠征してライブして、打ち上げ終わって「あ、そういえば今日どこで寝よ。」みたいな、まぁ車で寝たらえっか、みたいな、"若さゆえに"ではなくて、”やりたいことやってるがゆえに"乗り越えられるものってありますよね。
アンバランスでバランスをとるって言うか。そんな感じでこれからもいたいな~。

林 萌々子(Hump Back)

数々の過激発言大変失礼しました。泥酔という前提で読んでいただけたら幸いです。
性別の区別は必要。しかし「ガールズバンド」という言葉が音楽のジャンルとして使われていることへの違和感をずっと感じていました。
これをキッカケにガールズバンドをひとくくりにせず、いろんな可能性を見つけてください。

牛丸ありさ(yonige)

終わりに

口ではいくらでも言いようがあるけれど「yonigeは年間115本、Humpは年間70本ライブやってる」っていう風に、行動と数字を出されると文句も言いようがない。土日がやってくる回数よりも彼女らのライブの方が多い。それ以外の日は曲作ってレコーディングしてポスターにサイン書いてラジオ出て、そういう覆しようのない事実がある以上、ファンにもついていく価値がある。

そんな彼女らがプライドをちゃんと口にするのはとってもかっこいい。軽くない。

普通に掲載しているけれど、彼氏がいるとかそういうことを平然と答えること自体、他のバンドじゃ普通ありえない。男性がやっているバンドですらこういう話題は避ける。こういう芯の通った姿勢とか主張とかがあるから、ファンも彼女たちに身を任せられる安心感があるんだろう。

「自体がバンドがアイドル化してる」なんていう風に言われる最近だけれど、インタビュー内で答えてくれた「アイドルはアイドル、バンドはバンドで振り切れたらいい」っていうは一番シンプルで、納得のいく答えだ。少なくとも彼女たちはバンドであることにプライドを持っていた。

このインタビューでそのプライドの一部でも伝わればと思う。その続きは曲を聴いて、ライブで確かめてほしい。

それでは。

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