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谷澤 千尋

2015/09/07

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邦楽ロック次世代の顔になるための痛み Kidori kidori【地下室LIVES出演】

こんにちは。

kidori kidoriというバンド。
なんだかんだで、そこまで邦楽ロックに明るくない人でも名前ぐらいは聞いたことがあるだろう。
彼らのイメージといえば、エッジのある英語詞ロック、
スリーピースの形態であることを感じさせないほど練りこまれたアレンジが特徴の、
ザックリ言えば激しくてノレるロックバンドというイメージが強いだろう。
 

最近で言えば3年振りにフルアルバムをリリースしたり、(フルアルバム1枚に加えて1年たらずの間にミニアルバム2枚をリリースしている。シングルならともかく、えげつないスパンだ。)
主催イベント”1989”にはフレデリックとgo!go!vanillasを招いて成功させたりと、「次世代の邦楽ロックの顔は俺達だ」といわんばかりの勢いだ。
 

そんな彼ら、実は1年ぐらい前にも地下室TIMESにて彼らの記事を書いたが、
その時からは想像できないぐらい変化している。
特に言えば記事を書いた後にリリースされた2枚の音源にて物凄く変化を遂げた。(若干その伏線はあったが)

ということで今回はそんな大きく変わりつつある、Kidori kidoriの魅力にフォーカスしていこう。

スリーピースの可能性を詰め込んだロックを残しつつも、さらに人間っぽさが滲み出るロックへ

Kidori kidoriは結構変わったということで
早速になるが、まずは最新の曲を聴いていただこう。


Kidori Kidori - なんだかもう

ココで始めてKidori kidoriを聴いた人は、元々こういうバンドだったのだと思うことだろう。
それくらい自然な形に収まっている。

元々知っていた人に話を合わせて進めていくが、
正直、一瞬間違えて別のバンドを聞いてしまったかと思うぐらい変わった。
 

持ち味だった英語詞は日本語詞になったし、ギターもクリーンになって前に出なくなった

サポートでベースを弾く元andymoriの藤原氏からの影響も大きいのかもしれないが、彼ら、音楽的にかなり変わった。
具体的に言うと、基本的に英語だった歌詞が日本語に、ギターもドライブサウンドが減って、以前よりスローなテンポが増え、全体のサウンドもマイルドに。
またそれらの変化とともに、歌のメッセージやテーマもどちらかというと、人間臭い印象が強くなった。

 

英語詞に関して、ボーカル、ギターのマッシュ氏の生まれはイギリスのウェールズであり、
やはりバンドとしても、英語詞だからこそ出せる歌のリズムの気持ちよさを前面に押し出していた。(一応今も健在しているが、)
参考までに英語で歌っている曲も貼っておこう。


Kidori Kidori - Come Together

だが、今回のアルバムのリードトラック「なんだかもう」は全編日本語だし、
その前のe.p.のリードトラック「ホームパーティー」も日本語詞だ。
 

また彼らの変化は歌だけでなく、ギターにも現れている。
今までは曲全体のメインを張るぐらい前に出ていたドライブギターが多かったが、
最近は逆に、バンド全体で曲を作り、ギターもそれに参加する、というような形が増えた。
 

変化に伴う痛みも

やはり何かが変わると、その変化に伴って痛みも生じるものである。
後述の件もあるので、ネガティブな面について触れるのが憚るが、
例えばYoutubeの再生回数でいうと、以前は10万再生、20万再生がザラであったが、
最新の2曲は「ホームパーティー」で3万とチョイ、「なんだかもう」5万再生と少しぐらいとなっている。
数字だけ見れば、変化に戸惑うファンも少なくなかったのだろうと想像できる。

 

進化するサウンド

若干急激だったかも知れないが、個人的には、彼らの変化は大歓迎であり、音楽的にも進化していると思う。
確かに今回の変化でバンドとして重要な部分が変わったが、その分今まで隠れていた魅力がグッと前に出てきた。
 

まず一つ目はメロディである。
ギターが後ろに引き、日本語詞になったことで今までよりもっとメロディが耳につくようになった。
元々、斬新なアプローチと普遍性という相反する要素が合わさったようなメロディが多いバンドであったが、
今回の変化で、その良さが前に出てきた。
単純に日本語で意味もそのまま入ってくるので、余計耳につきやすいし、口ずさみやすくなった。
 

もう一つは斬新な展開とアレンジである。
これも今までも存在していたが、ギターが引っ張る力技から、
バンド全体で自然な形でエゲつないことをするようになった。
例えば、2つ目に貼った曲、「Come together」は5拍子の曲で、パッと聴いただけでもエゲつないことをしている感が伝わってくるが、
最初に貼った「なんだかもう」は4つ打ちっぽいアプローチをする3拍子だが、バンド全体でメロディを表現するパートが多いため全く違和感を感じない。
斬新なアプローチは彼らの持ち味だが、
それを前面にだした音楽から、あくまで斬新なアプローチをしながらもしっかりとメロディを聞かせられるバンドになった。
 

ザックリというと、ガッと聴いて、「いえー!カッけぇ!!」
というバンドから
フワっと聴いて、「あー今日もKidori kidoriカッコいいなぁ・・・沁みるわぁ」
という日常に溶け込むバンドになった。

またメロディ、アレンジ、演奏、全てが単純に磨かれてクオリティが上がっている。
特に今回はメロディの良さが際立っており、一過性の音楽ではない、普遍性を持ち、
以前より、幅広い層が、より永く聞ける音楽に進化したのではないだろうか。

 


 

完成したからを自ら壊して、進化する彼ら。
我々、地下室TIMES主催のライブイベント「地下室LIVES」に出演のオファーを出したところ、なんとオッケーをいただいた。1ファンとしても非常に嬉しい。
是非ライブにて、より磨きが掛かった彼らの音楽を体験していただきたい。

 
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