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谷澤 千尋

2015/09/07

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聴いてたらオトナっぽく見えそうな音楽

こんにちは。
今日は成人の日ですな。
成人とはすなわち大人になることである。

大人、オトナ、おとな。

私は既に何年か前に成人式に出席し、公に大人として認められたはずなのだが、わからないことがある。

大人って何だろう。

”大人とは何か?”成人する前は成人すればわかるものであるとばかり思っていたが、なってみてわかったが成人してもなかなか全然わからないものである。
その素朴かつ心理に近いような疑問を、私が大人だと思う人に聞いてみたりしたのだが、どうやら彼もその答えがまだ見つかっていないらしい。
永遠に続くジレンマのようなものなのだろうか。

ということで今回は、私が描く理想の大人。
”スマートかつ落ち着きがあってかっこいい大人”
長いのでそれを雑誌的な表現のカタカナでの”オトナ”で表現しよう。

オトナだ。

皆さんの中にもいるかもしれない。
そんなオトナに憧れてしまい、それっぽい落ち着いたオシャレな服を揃えてみたり、少し落ち着いたように見えるよう演戯をしてみたり、とりあえずそれっぽいからヒゲをはやしてみたり。
あの手この手を使って、オトナっぽく振舞ってみるのだ。

音楽もファッションだ!だけどジャズはやり過ぎ。

そう今回は、そんなオトナになるために外堀から埋めていこうと涙ぐるましい努力を欠かさない諸君のために、聴いてたらオトナっぽく見えそうな音楽をセレクトしてきた!

私もオトナに憧れて色々小賢しいことをしている内の一人であるから気持ちがわかるのだ。
短絡的な発想で渋い=ジャズだと勘違いし、ジャズに手を出してみるもののなかなか板につかない。

ジャズだとやりすぎになっちゃうんだよね。
だけどありきたりなロックじゃ格好がつかない。
リアルなオトナっぽさが必要なのだ。

前置きがやたら長くなってしまったな。
そろそろいこうか。

 

Jamiroquai

20世紀最後のカリスマ、ジェイソン・ケイことJKが率いるアシッドジャズ集団、それがJamiroquaiである!


Jamiroquai - Little L

ボーカル界のエロの伝道師として語り継がれてもおかしくないレベルでセクシーなJKのボーカル。
一抹の下心が見えそうで見えないような”オトナなタイプのエロさ”である。

またバンドも最高にエロい。
20世紀最後のカリスマがそのカリスマ性を存分に発揮できるステージを作り上げる、その技術力も凄いが、やはり一番痺れるポイントはその奥ゆかさであろう。
最高にアツくなるポイントの一歩手前、テンション感をキープする。
あとルーツのジャズのエロいコードを容赦なくぶち込んでくるところも最高に堪らない。

 

Petrolz

日本の音楽界が誇る”絵に描いたようなオトナ”、東京事変のギターとしても広く知られる、
ミスターオトナ。浮雲が率いるオトナのスリーピースバンドがPetrolzである!
既にPetrolz 大人の邦楽として紹介してしまったほどオトナだ。


ペトロールズ - よなかのすうがく

是非ともサビのボーカルの間に挿入されるギターに注目して聞いていただきたい。
ギタリストして圧倒的な評価を受けているにも関わらず、主張の少ないギターワーク。
すました顔をしていながら内に秘めた情熱、それが一瞬漏れ出すかの如くギターを歌い、うならせる。
最高にエロい。
コレこそがオトナなんだと思う。

ただ一つ残念な点があるとすれば、大人ぶるために、すました顔をしながらPetrolzのCDでも掛けようと思いCDショップに行っても売っていないのだ。
CDがライブ会場限定発売の上、現在5枚リリースされているうち、最新の「capture 419」以外全部現在品切れ中である。

 

フィッシュマンズ

いまだに根強い人気を誇る日本のレゲエバンド。フィッシュマンズ。


Fishmans - いかれたBaby

ゆるりだらりとしたレゲエの上にボーカル佐藤の少年のような声が乗る。
どこか物悲しさを感じるサウンドが、オトナのリアリティを感じさせる。

雪が降りそうなくらい冷える日に、タバコをふかしながらフィッシュマンズを聴けば、届きそうで届かない永遠のオトナに一歩近づけるような気がする。

 

Tahiti80

画家、ゴーギャンが晩年移り住んだことでも有名なフランス領ポリネシアに属する、タヒチ島をバンド名に冠するフランスのポップバンド、Tahiti80である。


Tahiti 80 - Heartbeat

オシャレの国おフランス出身のおバンドであるのに、英語で歌うのが特徴的な彼ら。
やはりそのポイントはダルさであろう。

ダルさの中にキラリと光るメロディライン。
その一匙が重要なのである。https://basement-times.com/post-6906/?preview=true

オトナのリラックスタイムにもってこいなバンドである。

 

Grateful dead

最後は最高に絶妙なチョイスだ。
”良い感じのオトナ”か”良い感じにヤバイおじさん”の境界線スレスレのバンド。
彼らこそがザ・ヒッピー、感謝する死者、Grateful Deadである。


Grateful Dead - Estimated Prophet / Shakedown St. / Fire On The Mt / Sugar Magnolia

本国、アメリカではツアーに出かけた先々のアリーナ、全てを観客で埋めてしまえるほどの圧倒的人気を誇る彼らだが、日本での知名度が致命的に低い。
音楽を中心とした文化やバンド自体のあり方、彼らはその音楽性以外にも語るポイントが実に沢山ある。
だが、ここでそれを語ると長くなるので、ここでは彼らの音楽性にフォーカスしよう。

彼らの音楽の最大の特徴は、やたらめったら長いジャム、即興演奏である。
”曲”という概念が希薄なのだろうか、もはやその曲である必要がなくなるくらいジャムを続ける。

根底に流れるサイケデリックな雰囲気と時間感覚の無いジャム。
危ないところ、スレスレな感じがなんともいえないオトナな雰囲気を醸し出してはいないだろうか。

 

いかがだっただろうか

今回は5つのバンドを紹介したが、ただ表面をなぞって聴くだけでは、ファッション音楽から抜け出せないだろう。
それぞれの音楽の本質、それぞれの音楽を心から楽しむのがオトナの階段の一歩目であるはずだ。

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