BASEMENT-TIMES

読める音楽ウェブマガジン

ホーム
アバウト
人気記事
月別索引
オススメ記事
谷澤 千尋

2015/09/21

記事

バンドマン、ミュージシャンには是非Flying Lotusのヤバさを知って欲しい。

こんにちは。
私は元気だ。

ところで、あなたはFlying lotusを知っているだろうか。
今最も面白い音楽を発信しているレーベル、ブレインフィーダーのボスであり、エレクトロニカ、インストゥルメンタルヒップホップのシーンを牽引する、その界隈では圧倒的にヤバイ人だ。

界隈でヤベエとか言われてもパッとしないだろうから、例を挙げるとレディオヘッドのトム・ヨークを客演に迎えたりしたことがある、二回ぐらい。
最新作ではリードトラックでは、youtubeで一千万再生超の激売れラッパー、ケンドリック・ラマーと競演している。
まあ要するにそれぐらいのビッグネームと競演できるほどヤバイ人ってこった。
彼自身もビッグネームなんだけど、いまいちみんな知らない状態ってこと。

とりあえずウィキペディアではこう書かれている。

フライング・ロータス(Flying Lotus)はカリフォルニア生まれの音楽プロデューサー、ディスクジョッキー。おもにヒップホップ音楽を手がけるが、ジャズや電子音楽、ブラジル音楽の影響をつよく受けており、強い重低音と特異なリズムが特徴的である。アリス・コルトレーンを叔母に、ジョン・コルトレーンを叔父にもつ。2006年にファーストアルバム『1983』をリリース。 親日家で、日本の映画やアニメやゲームのファンとしても知られる。日本の映画監督の三池崇史・塚本晋也・北野武を賞賛し、来日ライブの際にはドラゴンボールの道着を来て登場したり、ゲームサウンドの要素をたくさん盛り込むなど、随所にその様子が垣間見える。2012年からはCaptain Murphy名義でラッパーとしても活動している。
wikipediaより引用

ということで今回は彼のヤバさがみんなに伝えたいと思う。

1.定型パターンなんて一切ねえ!

とりあえず、フライングロータスのヤバさを説明する前にどんな音をだすアーティストなのか知らない人も多いかもしれない。
幸いここはネットで、リンクを一文貼るだけで、すぐに聴けるようになる。
彼の音楽性を把握するのに一番グッドな曲をチョイスしてきたから是非聴いてみて欲しい。


Flying Lotus - Never Catch Me ft. Kendrick Lamar

どうだろうか。
恐らく多くの人はコレを聴いて奇妙な音楽だと思うだろう。
エレクトロニカだと思って聴いた人はエレクトロニカだとは思わないだろうし、ヒップホップだと思って聴いた人も多分同じ感想だろう。
個人的な必聴ポイントはラップで散々煽った挙句、怒涛の勢いで繰り出すベースソロだ。

パッと聴いた感じの奇妙さに呆気にとられるまえに、曲を分析しながら聞いてみよう。
どうだろう?
ビート、サウンド、制作方法、曲展開、どれをとっても非常に非凡であり、既存のもので括ることはできないはずだ。

そう、それこそが彼のヤバさ、その1だ。

 

2.調性音楽を脱却した音楽からの脱却

ジョンコルトレーンとモードジャズ

フライングロータスのヤバさを語る上で外せないのが、そう彼の叔父であるジョンコルトレーンと、叔母のアリスコルトレーンだ。
バンドマンやミュージシャンならジョンコルトレーンくらい知っていて欲しいものだが、知らない人のためにざっくり説明しよう。

ジョンコルトレーンはジャズミュージシャンでサックスプレーヤーだ。
モダンジャズってジャンルの中で1番2番を争うぐらい有名だし、重要な人物だ。野球で言うとイチローぐらいやばい。

それで何が凄かったかっていうと、曲と演奏が良くて売れたってのもあるんだけど、音楽理論を発展させた功績も凄い。
その音楽理論を発展させたってのが要するにモードジャズっていう音楽を確立したことなんだけど、
モードジャズってのは従来のジャズの理論のコード進行に基づいたソロでは表現の限界がやってきたもんだから、
コードから開放されたソロを弾く音楽理論を整備しよう(=モード旋法)ってのをジャズ界のボス、マイルス・デイビスと研究したんだ。

まじでざっくりとしてしまったが、ここではコレぐらいで勘弁して欲しい。

モードジャズってのはある意味、音階で表現できる限界を突き詰めていった音楽ってわけだ。

 

ヒップホップとジャズが出会うと最高の音楽が生まれる

フライングロータスの音楽性、マジで一筋縄では括れないほど多様性があるのだが、どうにか一言で語ろうと思うと、それはヒップホップになると思う。
ヒップホップってラップの音楽だと思われがちだが、もっと大事なポイントがある。

それは調性による表現よりも半ば使わないような形で、ビートだけで音楽を作り上げる点である。

ここでピンと来た人もいるだろう。
音階を使って表現の限界を突き詰めたジャズと、それを使わずにビートで音楽表現を突き詰めるヒップホップ。

出会ったら最高に面白い音楽が生まれる。


Flying Lotus - MmmHmm
 

そう、バンドマン、ミュージシャンには是非Flying Lotusのヤバさを知って欲しい。

タイトルにも書いたが、バンドマンやミュージシャンはフライングロータスのヤバさを知っておくべきだと思うのだ。

上でフライングロータスのヤバさは語ったが、実際には彼の音楽を直接語ったわけではなくて、彼の音楽の外堀を語ったに過ぎない。
彼の音楽はまだまだ無限に語ることのできる余地があるのだ。

ここまで突き詰められた音楽、インスピレーションが沸かないはずがない。

オススメ記事

記事検索

オススメ記事