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谷澤 千尋

2015/09/21

記事

世界一上手いベーシストVictor wooten

こんにちは。

世界一楽器が上手い人。
難しい表現である。

例えばスポーツみたいに明確に勝敗が決まれば、世界一が決められるかもしれない。
だが楽器の上手さに優劣をつけるのは非常に難しい。
なぜなら楽器の上手さというものは各々の好みが深く関わっているからだ。

確かに一般的にはそれでそれであっている

だが、ことベース界においてはそれは通用しない。
なぜならばこの世に、彼、ビクターウッテンがいるからである。

マジで上手い

ヴィクター・ウッテン(Victor Lemonte Wooten、1964年9月11日 -)はジャズ、フュージョンのベーシスト。バージニア州ハンプトン生まれ。高度なテクニックとグルーヴ感溢れる演奏で、ベーシストの中にも信奉者が多い。
wikipediaより引用

なかなかwikipediaに”高度なテクニック”と書かれないものだが、彼の場合臆することなく”高度なテクニック”と言い切られている。
もはや、「リンゴは果物」みたいな感じで「ヴィクターウッテンは上手い」というように、語る必要もないぐらい当たり前のことなのだろう。

ということで今回は彼の超絶変態テクニックとその魅力に迫っていこう。
 

動画に収まらないスピードでブチかますスラップ、ロータリー奏法

EntryImage

異次元レベルで上手い彼、知らない人も知っている人も、是非動画をご覧いただきたい。
 


Victor Wooten - Victor's Jam - "Slaps Mortais!"
 

ちょっと上手すぎて意味がわからないし、むしろ逆に上手いのかよくわからなくなるレベル・・・

だが実はこの動画の中では大変なことが起きています。
Victor wootenが誇る様々な変態的超絶テクニックの中でも有名なあの技。
そう、ロータリー奏法をブチかましているのだ。

ロータリー奏法とはベースの弦を叩いたりはじいたりしてパーカッション的な音を出すスラップ奏法の種類の一つである。
上の動画の中でちょっと何が起きているのかわからないスピードで”ドゥルルペッ!!ドゥルルペッ!!”とやっているのがロータリー奏法だ。

一般的なロータリー奏法はサム(親指ダウン)→サムアップ(親指アップ)→人差し指プル(人差し指で引っ張る)という3連続で叩くものであり、
ロータリー奏法自体、そこんじょらのベーシストではまともに弾くこともままならない高等テクであるのだが、
彼の場合ははバカなのか天才なのか、さらに中指のプルまで追加してまっている。
要するに4連スラップだ。

ロータリー奏法を使わない通常のスラップをするベーシストがサムとプルで2発入れる間に彼は4発入れるのだ。いやもっと早いか。
早すぎて目が追いついていないのか、動画に収め切れていないのか、どちらかはちょっとよくわからないがとにかく早い。
 

余談だが、個人的な研究によると、彼、victor wootenは集中しているときは口が開きっぱになる。
そしてさらに集中すると目を閉じる。
彼のこの状態を私は勝手に”超絶集中モード”と名づけ、呼称するようにしている。

これ以上上手くなってどうすんだって感じだが、最近はさらに技術に磨きが掛かってきたようで、
前述の”超絶集中モード”に入ることなくとも超絶フレーズを繰り出してくるようになった。
普通の顔で凄いフレーズを弾くようになった。
嬉しいやら悲しいやら。
 

もはやベースでそれをやる必要はあるのだろうか? タッピング奏法


Victor Wooten Bass Solo
 

さらにスラップ奏法もさることながらタッピング奏法も世界最高レベルで上手い。
一応楽器をやらない方のためにタッピングがどんなものか説明すると
通常、ベースやギターなどの楽器では左手で指板上の弦を押さえ、右手でピッキングをして音を鳴らす。
これくらいは楽器をやらない人でもみりゃわるかるだろう。

これに対してタッピングは指板を勢いよく強めに押さえることによって、弦をピッキングすることなく音を鳴らすのだ。(勢いよく強めに押さえるって書いたけど、熟練すると軽く押さえるだけで音が鳴るようになる)
上に貼った動画の両手を指板の上でバタバタさせている部分が全部それだ。
 

これまた、生半可なベーシスト、というかめちゃくちゃ上手い人でも出来ないことが多い。
基本的に変態技というか、特殊奏法であるがゆえ、そもそもベースの必修技法ではないのだ。

そんでもって、音を鳴らすだけでもなかなか上手く出来ないほど難しいし、
どうしてもテクに寄りがちであるので、大半のタッピングは”音楽的”というよりかは”大道芸”に近いものになる。

そう、上に書いたようにタッピングはヤバイ技なのだ。
だが流石、天下のVictor wooten、彼にとっては変態技も日常でなのであろう。
”あ、ちょっとベース音とメロディを同時に弾きたいな!”といった具合で、当然のようにタッピングを使う。
 

”そこまでやるならもうベースじゃなくてピアノとか使えよ”とツッコミたくなるが、
彼のポリシーで四弦ベースで可能な表現の追究をしているのだ。

後ついでに彼、タッピングの速度やフレーズの変態具合が目に付くが、タッピングの音色も尋常じゃないことにお気づきだろうか?
動画の0:49秒あたりからテーマを繰り返しており、前半は通常の指弾きで、後半はベース音を交えたタッピングになるが、
動画を見ないで音だけ聴いていると、指弾きからタッピングに切り替わったのに気づかないほど、同じ音色で演奏している。
ベースを弾いたことがある人ならわかると思うが、指弾きとタッピングでは当然のように全く違う音色が出る。
逆にどうしたら音色が変わらないようにできるのか不思議なレベルだ。

 

ベースプレイのからは想像がつかないほど人格者

人間離れしたベースプレイのせいで、Victor wooten自体の人間性も人間離れしているかのように錯覚してしまうが、実は彼普通に喋ると物凄い人格者なのである。
上に貼った動画では音楽の本質について語っているのだが、その内容がすばらしい。
私が書いた駄文なんかより50倍ぐらい大事なことを言っているので、時間がない人も確実に見て欲しい。お気に入りに入れて家に帰ってちゃんと見て欲しい。なんなら2回、3回見る価値はある。
 

巷では”毒ナスビ”なんて酷いあだ名が付けられているが、一度でもこのあだ名で呼んだことがある人は今すぐアメリカの方向を向いて謝って欲しい。すみませんでした!

ということで今回は素晴らしいベーシスト、Victor wootenの紹介でした!

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