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	<title>BASEMENT-TIMES上田啓太 | BASEMENT-TIMES</title>
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	<description>読める音楽ウェブマガジン</description>
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		<title><![CDATA[スピッツ草野マサムネに学ぶ、気になる女子の口説きかた]]></title>
		<link>https://basement-times.com/spitz-kashi/</link>
		<comments>https://basement-times.com/spitz-kashi/#respond</comments>
		<pubDate>Tue, 06 Feb 2018 19:00:11 +0900</pubDate>
		<lastpubDate> Tue, 06 Feb 2018 17:37:35 +0900</lastpubDate>
		<dc:creator><![CDATA[上田啓太]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[コラム]]></category>
		<category><![CDATA[記事]]></category>
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		<status>1</status>
		<description><![CDATA[<p>　本日は、スピッツの歌詞で女子の口説き方を学んでみたいと思います。作詞はご存知のとおり、ボーカル草野マサムネであります。われわれはこれから草野マサムネの歌詞を読み、女子を口説くための技術を学んでいくのであります。それでは始めます。</p>
<p>　ひとつめの教材は『大宮サンセット』です。『色々衣』というカップリング集に収録されています。この曲の冒頭の一行を見てほしいのですが、そこにあるのは最高の導入なのであります。</p>
<blockquote><p>この街で俺以外　君のかわいさを知らない</p></blockquote>
<p>　この一文で始まるのです。これがすごいのです。なぜか？</p>
<p>　一般に、男が女をほめるとき、「かわいいね」と言うのです。これを「口説きの平均値」としてみます。では、平均以下の口説き文句とは何か？　それはたとえば「かわいいって言われない？」であり、「モテるでしょ？」なのです。これのなにが駄目かといえば、相手のことをほめるのに第三者の存在を利用しているところなのです。</p>
<p>　なぜこんな言い方をしてしまうかといえば、自分に自信がないからなのです。恐怖心がリスクを取りたくないという気持ちを生み、第三者を経由した口説き文句を生み出してしまうのです。「かわいいって言われない？」という言葉は、自分自身の気持ちに言及しないまま言えてしまう点がだめなのです。</p>
<p>　ここはやはり、「僕は君をかわいいと思った」と断言して、言葉の責任を引き受けるのがマナーなのであります。そうすることで、ようやく口説きの平均値に達することができるのです。拒絶される可能性におびえながらも、「僕と君」の世界に誘いこもうとする努力だけはするべきなのです。</p>
<p>　以上を踏まえて先ほどの歌詞をあらためて読んでほしいのですが、草野マサムネは平然とその先に進んでいるのです。</p>
<blockquote><p>この街で俺以外　君のかわいさを知らない</p></blockquote>
<p>「僕は君をかわいいと思った」どころの騒ぎではないのです。「この街で俺以外、君のかわいさを知らない」と言っているのです。第三者の存在を真逆のかたちで利用しているのです。これはもう、ギリギリの言葉であります。他のやつらは君のことを全然かわいいと思っていない。そんなニュアンスさえ漂っているのです。</p>
<p>　しかし草野マサムネの真髄は、すぐさま次のように続けるところにあるのです。</p>
<blockquote><p>今のところ俺以外　君のかわいさを知らないはず</p></blockquote>
<p>「知らないはず」と言い直し、唐突な断言に動揺している彼女をふわっとやさしく包みこむのです。さらに「今のところ」と付け足すことで、彼女の未来まで予感させているのです。すなわち、「やがて世界は君のかわいさを知りはじめるだろう」ということです。これは、愛の予言者としての言葉なのです。</p>
<p><span id="more-27229"></span></p>
<h3>「僕」と「俺」のバランス感覚</h3>
<p>　ここで知ってほしいのは、草野マサムネが「僕」と「俺」のあいだで揺れる男だということです。おそらく世間的なイメージは「僕」の人なのです。その外見や声質から連想されるのは、「僕」としての草野マサムネでしょう。ここでいう「僕」とは、少年性であり、繊細さです。しかし草野マサムネというのは意外と「俺」成分も強い人なのです。「俺」とは男性性であり、一種の強引さと言ってもいいでしょう。</p>
<p>　そして、スピッツのシングル曲には「僕」の要素が多いのに対し、アルバム曲やカップリング曲では「俺」としての草野マサムネが全開になる曲が多く見られるのです。たとえば『俺のすべて』なんて曲も書いています。草野マサムネという人の不思議な魅力は、それが単純な「僕」ではなく、随所に混じる「俺」にこそあると私は考えるのです。</p>
<p>『涙がキラリ☆』の歌詞を見てみましょう。</p>
<blockquote><p>君の記憶の片隅に　居座ることを今決めたから</p></blockquote>
<p>　あくまでも君の記憶の「片隅」なのです。その控え目な表現に、繊細さや臆病さがあらわれています。しかし同時に草野マサムネは「居座る」とも言っているのです。ふしぎと強引で、押しの強いところもあるのです。「片隅」の直後に「居座る」という言葉が出てくるところに、いかにも草野マサムネ的な少年性と男性性のバランス感覚があるのです。</p>
<p>　ここでみなさんに知っておいてほしいのは、女子が魅力を感じるのは、「僕」だけの男でも、「俺」だけの男でもないということなのです。女子の胸がときめく瞬間は、「僕」だと思っていた男が不意に見せる「俺」や、「俺」だと思っていた男が二人きりのときにあらわにする「僕」にこそあるのです。</p>
<p><iframe class='youtube-player' width='640' height='360' src='https://www.youtube.com/embed/hGsNLE45uWE?version=3&#038;rel=1&#038;showsearch=0&#038;showinfo=1&#038;iv_load_policy=1&#038;fs=1&#038;hl=ja&#038;autohide=2&#038;wmode=transparent' allowfullscreen='true' style='border:0;' sandbox='allow-scripts allow-same-origin allow-popups allow-presentation'></iframe><br />
&nbsp;</p>
<h3>「品性」と「変態性」のバランス</h3>
<p>　もうひとつ、別の曲を見てみましょう。『ラズベリー』です。</p>
<blockquote><p>
おかしいよと言われてもいい　ただ君のヌードを<br />
ちゃんと見るまでは僕は死ねない</p></blockquote>
<p>　ここにあるのは、「品性」と「変態性」のバランスです。要するに、この人は相手の裸を見たがっているのです。ただそれだけのことなのです。しかし不思議と品がある。それは「ヌード」という言葉のえらびかたや、「おかしいよと言われてもいい」という丁寧な前置きによるのでしょう。</p>
<p>　しかし同時に、草野マサムネは「ちゃんと見る」という妙なこだわりかたも見せています。チラッと見るだけじゃだめなのです。君のヌードをちゃんと見たいと言っているのです。しかもちゃんと見るまで「僕は死ねない」のです。ここまで言われると変態性が漂ってくるでしょう。</p>
<p>　ここで知ってほしいのは、どれだけ付き合っても何の変態性も出てこない男のことを、女はあっさり「退屈でつまらない」と評することなのです。女は女で自己の内側に変態性を抱えて生きているわけで、ただひたすらに上品なだけの男が相手では、自身の変態性の持っていきどころがないのです。</p>
<p>　その意味で、変態性を持つことは異性を惹きつけるポイントではあるのですが、むろん、はじめてのデートに局部まるだしで登場すればいいわけではない。あくまでも求められるのは「品」なのです。ここでいう「品」とは、自分と相手の距離に敏感であることであり、自身の変態性とのあいだに適切な距離が取れていることと言ってもいいでしょう。</p>
<p>　草野マサムネは、少年性と男性性のあいだで揺れ、品性と変態性のあいだで揺れる人です。この揺れこそが魅力の秘密なのです。冒頭の『大宮サンセット』に戻れば、「この街で俺以外、君のかわいさを知らない」という力強い断言は男性性の迫力ですが、それが直後に「今のところ知らないはず」と言い直されるところで、少年性の繊細さがあらわれるのです。この微妙な揺れこそが、女子を夢中にさせているのです。<br />
&nbsp;</p>
<h3>最後に</h3>
<p>　以上、長々と読んでいただきありがとうございました。これで講義を終わります。みなさんも是非このバランス感覚を学び、草野マサムネ的なありかたをマスターすることで、意中の女子を口説いていただければと思います。</p>
<p>　ただ、最後の最後でハシゴを外す形になってしまい申し訳ないのですが、「こんなものは草野マサムネだから許される」という意見もチラホラあります。「真似できる類のものではない」という意見もあります。あなたが「この街で俺以外、君のかわいさを知らない」と言ったとき、女子の返答が「は？？？」である可能性もあるのです。その点、お気をつけください。それでは。</p><p>The post <a href="https://basement-times.com/spitz-kashi/">スピッツ草野マサムネに学ぶ、気になる女子の口説きかた</a> first appeared on <a href="https://basement-times.com">BASEMENT-TIMES</a>.</p><p>Copyright &copy; 2026 <a href="https://basement-times.com">BASEMENT-TIMES</a> All Rights Reserved.</p>]]></description>
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		<item>
		<title><![CDATA[90年代J-POPの歌詞の妙な迫力を見よ]]></title>
		<link>https://basement-times.com/jpop90s/</link>
		<comments>https://basement-times.com/jpop90s/#respond</comments>
		<pubDate>Fri, 17 Feb 2017 16:47:24 +0900</pubDate>
		<lastpubDate> Sat, 15 Apr 2017 00:20:40 +0900</lastpubDate>
		<dc:creator><![CDATA[上田啓太]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[コラム]]></category>
		<category><![CDATA[記事]]></category>
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		<status>2</status>
		<description><![CDATA[<p>　タイトルでやりたいことは説明してるんで、導入はスッ飛ばして本題にいきたいんですが、一応。</p>
<p>　この記事では、90年代のJ-POPに登場した印象深い歌詞を紹介していきます。</p>
<p><strong>　同世代にはなつかしさを<br />
　別世代には新鮮なおどろきを！</strong></p>
<p>　2秒で考えたキャッチコピーも出たところではじめます。</p>
<p>　</p>
<h3>SIAM SHADE『1/3の純情な感情』（1998）</h3>
<p>　　壊れるほど愛しても　1/3も伝わらない</p>
<p>　こういう歌詞について語りたい。ヒット曲の名フレーズには、「よく分からんがなんだか分かる」という要素があるんだが、これはその筆頭。冷静に考えれば「壊れるほど愛する」もわからないし、「1/3も伝わらない」はさらにわからない。どんなふうに計測した結果、1/3も伝わらなかったのか。1/4は伝わっていたのか。</p>
<p>　ヒット曲の名フレーズにあるのは、言葉の意外な結びつきが生み出す暴力的な迫力で、それは理屈をこえたところで、「なんか知らんが分かる」と思わせてしまう。迫力に押し倒されるのである。結果、「たしかに、壊れるほど愛しても1/3も伝わらないかも」と思ってしまう。うまくいけば、「俺も同じこと思ってた！」とまで感じてしまう。たしかに俺もあのとき、壊れるほど愛したのに1/3も伝わらなかったぞ！　</p>
<p>　これが音楽の魔法であり、ことばの魔法なのである。いやホントに。</p>
<p>　</p>
<p><iframe class='youtube-player' width='640' height='360' src='https://www.youtube.com/embed/AdGW7DpTZ7w?version=3&#038;rel=1&#038;showsearch=0&#038;showinfo=1&#038;iv_load_policy=1&#038;fs=1&#038;hl=ja&#038;autohide=2&#038;wmode=transparent' allowfullscreen='true' style='border:0;' sandbox='allow-scripts allow-same-origin allow-popups allow-presentation'></iframe></p>
<p>　この動画は2011年のライブ版。このバージョンめちゃ良い。</p>
<p>　</p>
<h3>反町隆史『POISON ～言いたい事も言えないこんな世の中は～』（1998）</h3>
<p>　　言いたい事も言えないこんな世の中じゃ　POISON</p>
<p>　とにかく「ポイズン」への飛躍がすごいというか、「言いたい事も言えないこんな世の中」は誰もが思うことだとして、そこから「ポイズン」に飛んだところにヒット曲の魔法を感じる。何がどうなればポイズンに飛べるのか、20年近くたった今でもさっぱり分からない。</p>
<p>　反町隆史は「シット！」や「ファッキン！」みたいなベタなものを試したうえで、「ポイズン！」の四文字を思いついたのか。それとも、一発目でポイズンがスッと出てきたのか。しかも反町隆史は非常にハッキリと「ポイズン！」と歌っている。英語っぽく発音する気ゼロ。カタカナ全開のポイズン。これはすがすがしい。</p>
<p>　</p>
<p><iframe class='youtube-player' width='640' height='360' src='https://www.youtube.com/embed/ZrbT-xJf17Q?version=3&#038;rel=1&#038;showsearch=0&#038;showinfo=1&#038;iv_load_policy=1&#038;fs=1&#038;hl=ja&#038;autohide=2&#038;wmode=transparent' allowfullscreen='true' style='border:0;' sandbox='allow-scripts allow-same-origin allow-popups allow-presentation'></iframe></p>
<p>　ヒット曲とはすこしちがうが、反町隆史には『ロイヤルミルクティー』という怪曲もある。名曲というか怪曲である。怪人みたいなもの。とくにサビの歌詞がものすごく変で、これがハマる。</p>
<p>　　彼女はロイヤルミルクティーが好きだった<br />
　　俺にとって何の興味もなかったそれを俺は好きになった</p>
<p>　後半の異常なまどろっこしさがジワジワと癖になる。ロイヤルミルクティーのことを「俺にとって何の興味もなかったそれ」というのは何なのか。なぜサビにこんな一文がまぎれこんでしまうのか。関係代名詞で複雑につながった文章を無理やり翻訳したような日本語。結果的に大江健三郎の初期作品みたいな文章に近づいてるんですよ。反町隆史が。</p>
<p>　</p>
<h3>Mr.Children『名もなき詩』（1996）</h3>
<p>　　成り行きまかせの恋におち時には誰かを傷つけたとしても<br />
　　その度心いためる様な時代じゃない</p>
<p>　このCDは230万枚売れたらしい（調べた）。シングルCDがこんなバカみたいな売れ方をしていることに時代を感じる。</p>
<p>　そもそもミスチルの『名もなき詩』自体がめちゃくちゃな名曲で、私なんかはイントロの「ジャカジャーン！」だけでパブロフの犬的に興奮してしまうが、引用したのは曲中でもとくにインパクトのある部分。この長い一文を桜井和寿は一息でまくしたてるように歌っている。その歌い方まで含めて最高。当時異常に聴いたので、今でも頭のなかで完全に再生できる。</p>
<p>　ちなみにこれをカラオケで歌うのは非常にむずかしい。当時、歌おうとした男の大半がぐだぐだに噛み倒していた。成り行きまかせの恋におちじぇgjだdhげabるighぽxxな～～～い！　みたいに。</p>
<p>　おまえ、最後の絶叫で無理やりツジツマあわせようとしただろ、と言いたくなる感じ。たいていの男は中盤のぐだぐだをごまかすために最後の「な～～～い！」を元気よくさけぶ。それが素人というもの。こんなもん普通はスッと歌えない。桜井和寿はすごい。</p>
<p><iframe class='youtube-player' width='640' height='360' src='https://www.youtube.com/embed/IBTC1tKhs8s?version=3&#038;rel=1&#038;showsearch=0&#038;showinfo=1&#038;iv_load_policy=1&#038;fs=1&#038;hl=ja&#038;autohide=2&#038;wmode=transparent' allowfullscreen='true' style='border:0;' sandbox='allow-scripts allow-same-origin allow-popups allow-presentation'></iframe></p>
<p>　</p>
<h3>Dragon Ash『Grateful Days』（1999）</h3>
<p>　　俺は東京生まれHIP HOP育ち<br />
　　悪そうな奴は大体友達</p>
<p>　文句なしの名曲、そして文句なしの名フレーズ。当時、ありとあらゆるところで膨大なパロディを生んだ。とくに引用したZeebraパート、これはもう日常会話から何からで異常に使われていた。やはり、「すこしツッコミどころがある」ことがポイントなんだと思う。</p>
<p>　真正面からの文学的名文というよりは、どこか抜けたところがあるのがキモ。ちょっとイジリたくなる雰囲気。しかし一瞬で脳にこびりつく。これがヒット曲の条件。「なんなんだよ」と思いつつも無視できない。だからこそコミュニティを超える。ヒット曲はその迫力で壁を壊す。</p>
<p><iframe class='youtube-player' width='640' height='360' src='https://www.youtube.com/embed/-fvT_mj_YMw?version=3&#038;rel=1&#038;showsearch=0&#038;showinfo=1&#038;iv_load_policy=1&#038;fs=1&#038;hl=ja&#038;autohide=2&#038;wmode=transparent' allowfullscreen='true' style='border:0;' sandbox='allow-scripts allow-same-origin allow-popups allow-presentation'></iframe></p>
<p>　しかしこの曲、三人の声のバランスもたまらないし、マジで名曲ですね。えんえん聴ける。</p>
<p>　</p>
<h3>T.M.Revolution 『HOT LIMIT』（1998）</h3>
<p>　　ダイスケ的にもオールオッケー！</p>
<p>　「誰やねん」という感じが良い。ちなみにプロデューサーである浅倉大介のことなんだが、当時中学生の自分が知るはずもない。「誰やねん」と思いながらも、西川貴教の圧倒的歌唱力とテンションで「オールオッケー！」と言われるもんだから、「よかったなあ」と思ってしまう。ダイスケの許可が出て本当によかった。ほんともう、ダイスケのNGが出たらどうしようもないんだから。</p>
<p>　T.M.Revolutionの歌詞だと以下も妙に覚えている。</p>
<p>　　タランティーノぐらいレンタルしとかなきゃなんて<br />
　　殴られた記憶もロクにない癖に<br />
　（『WHITE BREATH』）</p>
<p>　これ、中学生の自分はタランティーノのことを知らなかったからピンとこなかったんだが、いまさら理解した。タランティーノ映画の暴力描写に引っかけて、現代の人間を皮肉ってんですね。20年ごしに感心した。</p>
<p>　同じ曲だと、「敬語を無視する今時の強さください」という歌詞も印象的。ほとんど全裸の妙な衣装にだまされていたが、TMさん、意外と歌の内容は皮肉っぽい。油断していた。まさかあんな格好（※）してる人が皮肉っぽいとは思わないもん。</p>
<p><iframe class='youtube-player' width='640' height='360' src='https://www.youtube.com/embed/vBmU5v2EyxM?version=3&#038;rel=1&#038;showsearch=0&#038;showinfo=1&#038;iv_load_policy=1&#038;fs=1&#038;hl=ja&#038;autohide=2&#038;wmode=transparent' allowfullscreen='true' style='border:0;' sandbox='allow-scripts allow-same-origin allow-popups allow-presentation'></iframe><br />
　※「あんな格好」の一例</p>
<p>　</p>
<h3>小沢健二『今夜はブギー・バック』（1994）</h3>
<p>　　ほんのちょっと困ってるジューシー・フルーツ<br />
　　一言で言えばね</p>
<p>　今でも言及されることの多い名曲。私もめちゃくちゃ好きだが、とくに「一言で言えばね」が良い。キザの極み。</p>
<p>　この一文に至る流れを説明しておく。「僕とベイビー・ブラザー」が「めかしこんで来たパーティ・タイム」で「最高のファンキー・ガール」と目が合う。その女の唇は、「誰だってロケットがlockする特別な唇」だという。</p>
<p>　もう、この時点で凄すぎてお腹いっぱいになるが、そこで女を評して出てくる言葉が「ほんのちょっと困ってるジューシー・フルーツ」なのである。やはり私はこの一文を推したい。魅力的な女を一言で表現した結果、「ほんのちょっと困ってるジューシー・フルーツ」になることありますか。どういう人生を送ってくれば、パーティで出会った女をほんのちょっと困ってるジューシー・フルーツだと思うことができるんですか。しかも「一言で言えばね」。</p>
<p>　逆に、一言で言わないとどうなるのか知りたい。この女を原稿用紙10枚で描写するとどうなるのか。みなさんも日常生活でぜひとも使ってみてほしい。この言葉を口にして違和感のない男は小沢健二になれます（そんな男が小沢健二以外にいるのか）。</p>
<p><iframe class='youtube-player' width='640' height='360' src='https://www.youtube.com/embed/4slKv4NZENo?version=3&#038;rel=1&#038;showsearch=0&#038;showinfo=1&#038;iv_load_policy=1&#038;fs=1&#038;hl=ja&#038;autohide=2&#038;wmode=transparent' allowfullscreen='true' style='border:0;' sandbox='allow-scripts allow-same-origin allow-popups allow-presentation'></iframe></p>
<p>　</p>
<h3>以上</h3>
<p>　以上、今回は6曲を紹介してみました。それぞれの歌詞の魅力がすこしでも伝われば幸いですが、まあ、こればっかりは分かりません。壊れるほど説明しても、1/3も伝わらないのが常なんで。</p><p>The post <a href="https://basement-times.com/jpop90s/">90年代J-POPの歌詞の妙な迫力を見よ</a> first appeared on <a href="https://basement-times.com">BASEMENT-TIMES</a>.</p><p>Copyright &copy; 2026 <a href="https://basement-times.com">BASEMENT-TIMES</a> All Rights Reserved.</p>]]></description>
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		<item>
		<title><![CDATA[すでに真冬だが、SHISHAMOの『夏の恋人』の良さを語りたい]]></title>
		<link>https://basement-times.com/shishamo-summeroflove/</link>
		<comments>https://basement-times.com/shishamo-summeroflove/#respond</comments>
		<pubDate>Thu, 12 Jan 2017 19:03:34 +0900</pubDate>
		<lastpubDate> Sat, 15 Apr 2017 00:20:55 +0900</lastpubDate>
		<dc:creator><![CDATA[上田啓太]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[コラム]]></category>
		<category><![CDATA[レコメンド]]></category>
		<category><![CDATA[人気記事]]></category>
		<category><![CDATA[記事]]></category>
		<category><![CDATA[shishamo]]></category>
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		<status>2</status>
		<description><![CDATA[<p>本題に入る前に、長めの前置きを。</p>
<p>SHISHAMOは2013年にデビューした。新しいアーティストが出てくれば既存の何かと比べられるのが世の常で、SHISHAMOの場合、「aikoに似ている」とか「チャットモンチーに似ている」という評判をよくきいた。</p>
<p>私はaikoもチャットモンチーも好きである。とくにaikoは非常に熱心に聴き込んでいる。「じゃあSHISHAMOも聴こう！」となるかといえば、むしろ逆で避けていた。このへん人間心理の不思議なところで、本当に特定のミュージシャンを好きになるほど、「似てるよ！」と言われて聴く気が失せるのである。</p>
<p>どういうことか？　aikoとSHISHAMOを「音楽全体」のなかで見れば、同じ箱に入るのは私もわかる。aikoとSHISHAMOとEXILEとレディオヘッドと美空ひばりとドビュッシーを並べられれば、そりゃ私も「aikoとSHISHAMOは似てる」と言う。それは認める。</p>
<p>しかしそうではなく「細部」がぜんぜん違う。そして人が「似てるからおすすめ」と言うときは、たいてい全体で判断して言っている。細部なんか無視して言っている。だから対象がマジで好きなものになり、細部まで聴き込む状態になるほど、こういうおすすめを信用できなくなる。</p>
<p>全体でパッと判断して「aiko好きにおすすめ」とか言われても困る。それは長髪でひげづらの男を指さして「あいつもキリストに似てるよ、おすすめ！」と言うようなもの。キリスト教徒は激怒する。「んじゃそっちも信じてみよっかな！」とはならない。</p>
<p>そんな面倒なことを勝手に考えていたので、まともに聴いていなかった。しかしSHISHAMOはボーカルの見た目も妙にaikoに似ているし（背が低くて華奢、顔もなんか似てる）、下の名前を調べたら「朝子」だし、こうも一致すると陰謀論者みたいな気分になってくる。何なのか、一度くらい、ちゃんと聴いたほうがいいのか！</p>
<p>以上、ここまで前置き（長いっすね）。</p>
<p>ということで去年の夏、『夏の恋人』という新曲を聴いて完全に持っていかれたという話。この曲が良くて一気に関心を持った。そして既発アルバム3枚を聴いた。1stと2ndはいまいち乗れなかったが、3rdはすごくいいと思った。『熱帯夜』もいいし『女ごころ』もいい。『笑顔のとなり』もいい。SHISHAMOのミドルテンポの曲はすごくいい。</p>
<p>ということで、きっかけになった『夏の恋人』について書く</p>
<p><span id="more-22369"></span></p>
<h3>『夏の恋人』の歌詞を読む</h3>
<p><iframe class='youtube-player' width='640' height='360' src='https://www.youtube.com/embed/MOC7juwKHgk?version=3&#038;rel=1&#038;showsearch=0&#038;showinfo=1&#038;iv_load_policy=1&#038;fs=1&#038;hl=ja&#038;autohide=2&#038;wmode=transparent' allowfullscreen='true' style='border:0;' sandbox='allow-scripts allow-same-origin allow-popups allow-presentation'></iframe></p>
<p>『夏の恋人』は以下の歌詞ではじまる。</p>
<blockquote><p>今日も目が覚めて聞こえるのは<br />
蝉の声とあなたの寝息<br />
こんな関係いつまでも<br />
きっとしょうもないよね</p></blockquote>
<p>このあたりのふらふらしたメロディがすごく良い。どこに着地するか分からないまま進んでいく。たしかにaikoに似ていると思った。aikoもまた不安定なメロディを線の細いボーカルで歌う人だからである。それがそのまま歌詞で描かれる不安定な人間関係と結びついている。</p>
<p>SHISHAMOもそうである。「こんな関係いつまでも、きっとしょうもない」からこそ、声は細くなり、メロディは揺れる。まさに、声・歌詞・メロディの三一致。名曲の条件である。</p>
<p>さて、この曲は本当に「しょうもない」関係を扱っている。具体的に見ていきたい。</p>
<p>まずは冒頭の「今日も目が覚めて聞こえるのは、蝉の声とあなたの寝息」である。みもふたもなく言ってしまえば、しょっぱなから「ヤッた翌朝」の描写である。それに「今日も」である。この女は毎朝、「蝉の声とあなたの寝息」を聞いて目覚めている。</p>
<p>じゃあ二人は付き合ってんのかと考えたくなるが、「こんな関係いつまでも、きっとしょうもない」のであり、「だけど夏が終わるまで」なのである。さらに「きっとあなたもそう思ってるんでしょう？」とまで続いてしまう。</p>
<p>もう、この導入だけで、ものすごく「しょうもない関係」だと分かる。要するに、この女と男は曖昧な関係にあり、それを明確にしないまま、なんとなくセックスはしている。しかも「きっと泣くのは私の方」なのである。ここから想像されるのは、自分は相手にホレているが、むこうはそれほどでもないという状況である。</p>
<p>ここから完全な決め付けモードに入るが、相手は売れないバンドマンである。二十代後半で見た目はよく、地元ではモテる。しかし金は持っていない。売れる気配もあまりない。主人公はそんなどうしようもない男と曖昧な関係を続けている。</p>
<blockquote><p>公園では夏休みの子供達　それを眺めながら<br />
またあのじめじめした部屋に帰る<br />
大人になんてなりたくないなぁ</p></blockquote>
<p>主人公は「大人になんかなりたくないなぁ」という。「大人になる」とはどういうことか？　「関係をはっきりさせる」ということである。たとえば典型的な大人は言うだろう。変な男とふらふら遊んでないで、ちゃんとした人を見つけなさい！　これが「大人の意見」である。</p>
<p>歌詞で描かれる男はどんな男か？　「潰れかけたコンビニ」で「いっつも一番安いシャーベット」を買うような男である。そして女といっしょに「じめじめした部屋」に帰るような男である。こんな男が、「ちゃんとした人」であるわけがない。</p>
<p>&nbsp;</p>
<h3>主人公は別れを決意する</h3>
<p>よって、主人公の女は二つの状態に引き裂かれている。自分はどうしようもない男にホレているが、同時に、この不安定な関係を続けるべきか迷っている。『夏の恋人』は「どうしようもない男となんとなく付き合っている女が、別れを決意する歌」として聴けるのである。</p>
<p>そう解釈した時、サビ前でスッと息を吸い込んで歌われる「だから今！」という声にしびれる。この関係を切断するのだという、強い意志が感じられる。しかしそう簡単にはいかない。後半のサビでは「もう一人の私が私を引き止める声」が聞こえてくる。声は言う。</p>
<blockquote><p>「このままでもいいじゃない<br />
この夏に閉じ込められて<br />
一生大人になれなくても」</p></blockquote>
<p>「閉じ込められる」という表現は、先ほどの「じめじめした部屋」のイメージを呼び寄せる。冒頭で描かれた「蝉の声とあなたの寝息」が聞こえる部屋である。なぜ蝉の声が聞こえるのか？　家賃が安いからである。これがハイグレードマンションだったなら、蝉の声など聞こえない（防音がしっかりしている）。「じめじめ」もしていない（冷暖房が完備されている）。</p>
<p>どうしようもない男の住む安アパートの一室だからこそ、じめじめしており、蝉の声が聞こえるのだ。その部屋に閉じ込められるのが「この夏に閉じ込められる」ということである。「一生大人になれない」ということである。しかし女は「だから今！」と言い切った。「もう一人の私」に呼び止められながらも、最後は別れを決意するのである。</p>
<blockquote><p>きっと泣くのは私の方だけど<br />
さよならするよ<br />
だめね、私</p></blockquote>
<p>かくして曲は終わる。女は泣きながら男に別れを告げた。最後につぶやかれる「だめね、私」ということばは重い。これは形式だけの自虐ではない。「ほんとにだめだな……」という感じ。ものすごくリアル。</p>
<p>そしてこんなテーマの歌は、やはり線の細い声でふらふらと歌ってこそ説得力がある。たとえばこの歌を和田アキ子が野太い声でソウルフルに歌い上げたところを想像してみればいい。リアリティは一瞬で崩壊する。この歌に説得力を持たせるには、宮崎朝子の声が必要なのである。以上。</p><p>The post <a href="https://basement-times.com/shishamo-summeroflove/">すでに真冬だが、SHISHAMOの『夏の恋人』の良さを語りたい</a> first appeared on <a href="https://basement-times.com">BASEMENT-TIMES</a>.</p><p>Copyright &copy; 2026 <a href="https://basement-times.com">BASEMENT-TIMES</a> All Rights Reserved.</p>]]></description>
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		<title><![CDATA[THEE MICHELLE GUN ELEPHANTになりたくてハイネケンばかり飲んでた]]></title>
		<link>https://basement-times.com/thee-michelle-gun-elephant-2/</link>
		<comments>https://basement-times.com/thee-michelle-gun-elephant-2/#respond</comments>
		<pubDate>Tue, 20 Dec 2016 16:46:05 +0900</pubDate>
		<lastpubDate> Sat, 15 Apr 2017 00:21:10 +0900</lastpubDate>
		<dc:creator><![CDATA[上田啓太]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[コラム]]></category>
		<category><![CDATA[記事]]></category>
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		<status>2</status>
		<description><![CDATA[<p>　十年前、私はハイネケンばかり飲んでいた。ビールを飲むならハイネケンだった。ミッシェルガンエレファントになりたかったからだ。</p>
<p>　ミッシェルガンエレファント（THEE MICHELLE GUN ELEPHANT）は四人組のロックバンド。1991年に結成された。2000年にはブランキージェットシティとともに、日本のバンドとして初めてフジロックのヘッドライナーをつとめた。2003年に解散。名実ともに、1990年代を代表するバンドと言っていいと思う。</p>
<p>　この記事では、ミッシェルガンエレファントおよびボーカルのチバユウスケのその後について書く。はじめに言っておくと、評論やレビューというよりは、ゆるいエッセイみたいなもんである。そのへんよろしく。</p>
<p><span id="more-21853"></span></p>
<h3>ミッシェルガンエレファントとコメツキバッタのはざまで</h3>
<p>　なぜ、十年前の自分はハイネケンばかり飲んでいたのか。</p>
<p>　理由は単純である。ライブ後の楽屋で、ミッシェルの四人がハイネケンで乾杯していたからである。その映像を見た瞬間、ハイネケンはかっこいいビールの代名詞となり、ハイネケンを飲むたびに自分の中のミッシェルガンエレファント度数が上昇するしくみが採用されたのである。</p>
<p>　当時の自分にとって、カッコイイものの代表はミッシェルガンエレファントであり、カッコ悪いものの代表はコメツキバッタだった。コメツキバッタというのは私が子供の頃によく見たバッタである。普段は地面でジッとしているが、驚くとピョーンと真上に飛び跳ねる。そのさまが最高にダサい。飛びはねる角度、妙にもったりした速度、身体のペラペラ感、なにもかもがダサい。</p>
<p>　よって、ミッシェルのライブにおいてギターのアベが直立不動でギターを弾いているときのカッコよさを「1」とし、おどろいたコメツキバッタが垂直に飛び跳ねたときのカッコよさを「マイナス１」とすれば、カッコよさの数直線が完成する。</p>
<p>　男というのはこの数直線上を左右に移動する生き物のことであり、ハイネケンを飲むことは、数直線上をミッシェル方向に進むことだったのだ。</p>
<p>　しかし、深夜三時にアパートのせまい部屋で生玉子のかかった牛丼を食べていたら腹の調子がおかしくなって屁が出そうになりイライラしながら肛門に力をいれたらそのまま脱糞する（実話）などの経験をした場合、一気にコメツキ側に引き戻される。いかにしてコメツキ要素のある行動をせずにミッシェル要素のある行動をするか、それが重要だった。</p>
<p>　参考までに、ミッシェルの解散ライブの動画を載せておく。当時、私はDVDでこの映像をアホほど観た。いま観てもしびれる。アベが直立不動でギターを弾いている。これがカッコよさの「1」である。だが、アベは2009年に死んでしまった。</p>
<p><iframe class='youtube-player' width='640' height='360' src='https://www.youtube.com/embed/xZCbdpAZFxU?version=3&#038;rel=1&#038;showsearch=0&#038;showinfo=1&#038;iv_load_policy=1&#038;fs=1&#038;hl=ja&#038;autohide=2&#038;wmode=transparent' allowfullscreen='true' style='border:0;' sandbox='allow-scripts allow-same-origin allow-popups allow-presentation'></iframe></p>
<h3>ミッシェルガンエレファントをどう呼ぶか問題</h3>
<p>　ミッシェルガンエレファントをどう呼ぶかには派閥があった。私は「ミッシェル」だった。これは多数派である。しかし「ミッシェルガン」と呼んでいる人間もいて、これは大抵、ツウっぽい奴だった。私は「ガンいらなくね？」と思ってたが、言えなかった。ツウ丸出しの顔で言われたから。</p>
<p>　じゃあブランキージェットシティはブランキージェットかよと思ったが、そこは普通にブランキーのようだった。いまだによくわからない。もしかしたら、他のミッシェルと区別するために「ガン」を付けていたのか。音楽に詳しくなるほど、さまざまなミッシェルを知るものだから。</p>
<p>　頭文字を取って「TMGE」と書くパターンもあった。文章じゃなく実際に会話の中で使っている奴を一人だけ見たことがある。これは単純に「大変そうだな」と思った。「ティーエムジーイーが」と言ってたから。噛みそう。</p>
<p>　</p>
<h3>ROSSOの『アウトサイダー』</h3>
<p>　2003年、ミッシェル解散。ボーカルのチバユウスケはサイドプロジェクトだったROSSOの活動を本格化させた。私はROSSOの活動を熱心に追った。活動再開一発目のツインシングル「1000のタンバリン/アウトサイダー」を発売日に買ったのを覚えている。紙ジャケだった。二曲ともよかったが、とくに『アウトサイダー』が最高。</p>
<p>　</p>
<p><iframe class='youtube-player' width='640' height='360' src='https://www.youtube.com/embed/kgeSP3RbG44?version=3&#038;rel=1&#038;showsearch=0&#038;showinfo=1&#038;iv_load_policy=1&#038;fs=1&#038;hl=ja&#038;autohide=2&#038;wmode=transparent' allowfullscreen='true' style='border:0;' sandbox='allow-scripts allow-same-origin allow-popups allow-presentation'></iframe></p>
<p>　さて、『アウトサイダー』にはこんな歌詞がある。</p>
<blockquote><p>　この星にメロディーを<br />
　あの子にキスを<br />
　君にロックン・ロールを<br />
　それだけで生きてけんのは<br />
　ちっとも不思議じゃねえよ</p></blockquote>
<p>　これは正直に言って、ものすごく微妙な歌詞である。真正面からカッコイイ歌詞かと問われれば、口ごもる。というのは、ふつうの男がこれを言うと、ほぼ確実に「なに言ってんだ？」となるからである。</p>
<p>　当時、同じくチバ好きの友人と二人でカラオケに行った。そいつはさっそく『アウトサイダー』を入れて歌い始めると、曲のピークで私に向かって「君にロックンロールを！」と叫んだ。</p>
<p>「それだけで生きてけんのは、ちっとも不思議じゃねえよ」</p>
<p>　得意気にキメていたが、歌い始める前、そいつはずっと大学の単位がやばいという話をしていた。全然、ロックンロールがあれば生きていけてない。単位がないと生きていけていない。そんなやつに「君にロックンロールを！」と言われても困る。そのロックンロールは返品したい。</p>
<p>「俺に単位を！」</p>
<p>　どっちかといえばそんな感じ。</p>
<p>　しかし、この歌詞をチバユウスケが歌うと違和感がない。「この星にメロディーを！」というロマンティストぶりまで含めて、「完全にチバじゃねーか！」と嬉しくなる。私はチバのことを骨太な乙女だと思っている。</p>
<p>　つまり、「それだけで生きてけんのはちっとも不思議じゃねえよ」という言葉に説得力を持たせるのはむちゃくちゃ大変だということで、素人がカラオケで歌うのを見たことで、あらためてチバユウスケの凄さを知った。歌声・表情・たたずまい、つまりは「存在感」によって言葉に説得力を持たせられるかを問われるのが、ロックバンドのボーカルなのである。</p>
<p>　</p>
<h3>The Birthdayの『なぜか今日は』</h3>
<p>　ROSSOは2006年に活動休止。ちなみに、最後のアルバムである『Emissions』は重くて渋くて最高に良い。</p>
<p>　その後のチバユウスケは The Birthday というバンドで活動している。最近の曲だと『なぜか今日は』が最高。シンプルにカッコイイ。そして、シンプルにカッコよいものを聴いたときは、何も言うことが浮かばない。シンプルにカッコイイだけのものに何を言えばいいのか。「ウオー！」とかか。</p>
<p>　ということで黙ります。あとは聴いてください。</p>
<p>　</p>
<p><iframe class='youtube-player' width='640' height='360' src='https://www.youtube.com/embed/vQtU8m-Gb4g?version=3&#038;rel=1&#038;showsearch=0&#038;showinfo=1&#038;iv_load_policy=1&#038;fs=1&#038;hl=ja&#038;autohide=2&#038;wmode=transparent' allowfullscreen='true' style='border:0;' sandbox='allow-scripts allow-same-origin allow-popups allow-presentation'></iframe></p><p>The post <a href="https://basement-times.com/thee-michelle-gun-elephant-2/">THEE MICHELLE GUN ELEPHANTになりたくてハイネケンばかり飲んでた</a> first appeared on <a href="https://basement-times.com">BASEMENT-TIMES</a>.</p><p>Copyright &copy; 2026 <a href="https://basement-times.com">BASEMENT-TIMES</a> All Rights Reserved.</p>]]></description>
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		<title><![CDATA[RADWIMPSの歌詞は恋愛でベロベロに酔っぱらった状態で書かれているからすごい]]></title>
		<link>https://basement-times.com/post-16289/</link>
		<comments>https://basement-times.com/post-16289/#comments</comments>
		<pubDate>Wed, 13 Apr 2016 22:05:33 +0900</pubDate>
		<lastpubDate> Tue, 31 May 2016 21:45:21 +0900</lastpubDate>
		<dc:creator><![CDATA[上田啓太]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[レコメンド]]></category>
		<category><![CDATA[人気記事]]></category>
		<category><![CDATA[記事]]></category>
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		<status>2</status>
		<description><![CDATA[<p>RADWIMPSというバンドをはじめてちゃんと聴いた。非常によかった。笑ってしまった。歌詞がすごい。すごいすごいとは噂で聞いていたが、たしかにすごい。笑ってしまう。</p>
<p>いや、笑うというのは否定の意味じゃなく、ものすごく肯定的な意味なんですね。というのは、RADWIMPSはラブソングが多いんだが、ほんとうにしっかりと、「恋をしておかしくなった状態」で歌詞を書いている。これはすごいことなんですよ。</p>
<p>普通、ラブソングの歌詞といっても、妙に耳ざわりのいい言葉を並べちゃうもんだと思う。たとえば「君を守りたい」とか「いつまでも一緒にいよう」とか。ラブソング界隈にすでに流通している言葉をヒョイッと拾ってきたような歌詞だ。でも、やっぱそれは嘘なんですよ。薄っぺらいんですよ。リアルじゃないんですよ。</p>
<p>持論として、恋愛状態というのは要するにアルコールでベロベロになっている状態に近い。酒に酔うかわりに恋人に酔う状態を「恋愛」というんだと思う。だからこそ恋をした人間の目はトロンとなる。恋をした人間は頭がおかしくなる。頭がおかしくなっているから妙なことを平気で言う。それが歌詞に出れば本当のラブソングになる。</p>
<p>そういう意味で言うと、RADWIMPSの『マニフェスト』はすごい。「僕が総理大臣になったら」という歌い出しの時点で、すでに恋愛というアルコールが入っている感じはする。こいつ妙なこと言い出したぞ、という雰囲気がぷんぷんしている。</p>
<p>そして具体的に「僕が総理大臣になったら何をするか」が語られるんだが、</p>
<p>・君の誕生日を祝日にする<br />
・君の家まで電車を走らせる（終点は僕の家）<br />
・君を作ったパパとママに国民栄誉賞をおくる<br />
・僕らにまつわるすべてのことを世界の歴史として教科書にのせる</p>
<p>あっ、この人ベロンベロンに酔ってる、と思える。すごくリアリティがある。そしてとうとう、</p>
<p>・国旗を君のあの形にする</p>
<p>という歌詞が出てきて、これはやっぱりすごいと思うわけです。いつもここで感動する。絶対にしらふじゃ言えない。そうとう酔っぱらってないと思いつかない。恋人の性器を見て、「あっ、国旗にしたい！」</p>
<p>酔ってないと思いつかないです。</p>
<p>『ふたりごと 〜一生に一度のワープver.』もすごい。とくに後半の歌詞がすごい。まずは状況を説明させてほしい。彼女のほうが二人のことを占っているらしい。そして相性が悪いんじゃないかと言っている。それに対して、</p>
<p>「六星占術だろうと大殺界だろうと、俺が木星人で君が火星人だろうと」</p>
<p>そんなふうに言って、</p>
<p>「俺は地球人だよ」</p>
<p>ここでは、「あれ、冷静だな」と驚かされる。ツッコんでますからね。恋愛に酔っぱらっておかしくなった女に、真顔でツッコんでいる。もしかして今回は男のほうはマトモなんだろうかと、そう思ったのも束の間、</p>
<p>「いやでも仮に木星人でも」</p>
<p>やっぱり受け入れてしまう。やっぱり酔っている。しらふかと思ったら酔っている。相手は火星人でこちらは木星人だ。これは大変だ。しかし、</p>
<p>「たかが隣の星だろ？」</p>
<p>ここがすごい。受け入れたうえで一蹴している。ついつい、昔学校で習った惑星の並びを頭のなかで確認してしまう。水金地火木土天海冥。たしかに隣の星だ、と納得していたらさらに、</p>
<p>「一生で一度のワープを、ここで使うよ」</p>
<p>ものすごい暴走ぶりだろう。</p>
<p>そもそも、「俺が木星人で君が火星人」というのは二人で勝手に生み出した問題ですよ。「一生に一度のワープ」というのも二人の勝手なルール。二人で勝手に問題を生み出して、二人で勝手に悩んだあげく、二人で勝手に作ったルールにもとづいて、二人で勝手に解決している。まさに恋愛の狂気！　最高！</p>
<p>ただ、これは拒絶反応が出るのもわかる。</p>
<p><span id="more-16289"></span></p>
<p>十年ほど前、RADWIMPSが売れはじめていたころ、知り合いの女子三人からそれぞれ別々の場で、「ラジオでキモイ曲流れてたんだけど！」と言われた。バンド名をきいてみたら、三人ともRADWIMPSのことを言っていた。どの女子も「どえらいバンドが出てきてしまった」みたいな反応だった。「なんなんだあのボーカルは、なんなんだあの歌詞は」と騒いでいた。</p>
<p>女目線で聴いたときに、あのRADWIMPSの浮かれぶりが気持ち悪いというのはわかるんですね。絶妙に「相手不在」の感じがあるというか。</p>
<p>恋をして馬鹿になった状態というのは、じつは相手不在のことも多い。「自分の頭のなかの理想の女を相手に投影して、勝手に興奮している」というパターン。</p>
<p>先に出した『マニフェスト』でも、やはり、「国旗を君のあの形にする」というアイデアの「相手不在」っぽさはすごい。そりゃ私だって女心がわかるとはとても言えないが、それでも、「君の性器の形を国旗にする」と言われて、女は「うれしい！」とならないんじゃないか？</p>
<p>このへんは女性陣の意見を聞きたいんですが、性器の形を国旗にされて、「あたし愛されてるなあ」ってなります？　じんわり感動します？　女子会でさりげなく自慢します？</p>
<p>「彼氏がさぁ、あたしの性器を国旗にしてさぁ」</p>
<p>なんてふうに、他の女子をマウンティングできますか？　自虐風自慢でグワッと上からいけますか？　他の女子もそれでマウンティングされますか？　その場ではすごいねーとか言いつつ、その女がトイレ行ってるあいだに陰口叩きますか？</p>
<p>「ちょっと性器が国旗になったからってさぁ、完全に調子のってるよね」</p>
<p>そんなこと言います？　女性陣の意見をききたいんですが。</p>
<p>まあ、それはいいとして、『いいんですか？』という曲もすごい。冒頭からボーカルが早口でまくしたてていて、かなり不穏なムードというか、叙述トリックを疑いたくなるかんじがプンプンしてくる。</p>
<p>次の歌詞を、ものすごい速度で喋っているのだ。</p>
<p>「大好物はね、鳥の唐揚げ、さらに言えばうちのおかんが作る鳥のアンかけ、でもどれも勝てないお前にゃ敵わない、お前がおかずならば俺はどんぶりで50杯は軽くご飯おかわりできるよ、だけどもんなこと言うとじゃあやってみてとかってお前は言いだすけどそれはあくまでも例えの話でありまして、だどもやれと言われりゃおいどんも男なわけで富良野は寒いわけでお前が好きなわけでちょびっとでも分かってもらいたいわけでちなみにオカズって変な意味じゃないんで嫌いにならないでね～！」</p>
<p>大丈夫かな、とハラハラしてくる。</p>
<p>ほんとに付き合ってるんだよな、相手も同意してるんだよな、この人が勝手に思い込んでるだけじゃないよな、とすごく不安になる。実は相手の女には別の恋人がいたりしないよなって。</p>
<p>サビでは、「いいんですか、いいんですか、こんなに人を好きになっていいんですか」と歌っていて、私はこういう男は大好きだから、「もちろんいいよ！」と断言してやりたいところなんだが、実際は、</p>
<p>「うーん……いい…のかなあ…？」</p>
<p>ちょっと腰が引けてしまう。一応、相手の女の意見だけは聞いておきたい。最近は法律も厳しくなってきていることだし。</p>
<p>『五月の蝿』では、恋人との別れを歌ってるんだが、恋愛で馬鹿になった反動で、今度は真逆におかしくなっている。「君の腸で縄跳びしたい」みたいなことを言いだしている。「君に出した僕の精液がかわいそうだから返してほしい」とか。</p>
<p>ちょっと正直、これはマジでわからないというか、私はあまり自分の精液の所有権を意識したことがないので、どういう思考回路の結果なのかわからない。しかしそれだけ憎めるのも、たぶん、それだけ愛していたからなんだろう。「国旗を君のあの形にしたい」の裏面が、「僕の精液を返してほしい」なんだと思います。とにかく両極端な人です。すごいです。</p><p>The post <a href="https://basement-times.com/post-16289/">RADWIMPSの歌詞は恋愛でベロベロに酔っぱらった状態で書かれているからすごい</a> first appeared on <a href="https://basement-times.com">BASEMENT-TIMES</a>.</p><p>Copyright &copy; 2026 <a href="https://basement-times.com">BASEMENT-TIMES</a> All Rights Reserved.</p>]]></description>
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