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「ロックは死んだ」言われ過ぎ問題。何回死ぬんだよ。

2016/10/16

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 ピストルズのジョニー・ロットンを筆頭に、いままで何人ものロッカーが口にしてきた言葉

「ロックは死んだ」

 仮に都度死んでいたとしたら、いまだに音楽業界に幅を利かすロックミュージックは不死身のゾンビ野郎だ。

 著名人のロックは死んだ発言はさておき、場末の居酒屋などで耳にするしみったれたオッサンの「ロックは死んだ」については「最近の若いもんは」と同じくタダの鳴き声みたいなもんなので、そこに特に重要な意味合いはないだろう。

 どんなに規模縮小しようが、ロック音楽というものが完全消滅することはないだろう。だって、雅楽だって細々とだけど続いてはいるのだ。もう1000年もやってるんだぞアレ。チャックベリーがマーティからジョニービーグッドをパクってまだ50年しか経ってない。ということは単純計算であと950年は大丈夫だ。オジサンたちはロックの生死より自分の命を心配した方が良い。

 

 というわけでせっかくだから僕も言っておこうと思う。ロック死んだよ。


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アナログからデジタルへ

 草彅くんが全裸になったおかげでテレビも地デジ化が完了しもう数年が経つ。ロックが発明されてからこの何十年の間にいろんなものがデジタル化、機械化されてきた。

 音楽もそれは例外じゃなく、音源保存のカタチがデジタル化され、録音も次第にデジタル機器に頼るようになってきた。最近じゃボタン一つでボーカルの音程が修正されるくらいだ。道具は急激な進化を遂げた。

 ロックだって進化してないわけではない。ロックミュージックから派生して様々な音楽が生まれてきた。メタルやハードコアやパンクなどもロックを接尾語にしないがロックの一部だろう。イーブイみたいな感じだ。

 ロック オア ノットを言いだすとキリがない。例えばハードロック党のオジサマにとっては邦楽ロックなんて軟派なものはロックたりえない!と断固拒否の姿勢を見せるが、内田裕也なんか樹木希林や石巻市のこともロック扱いだからね。人それぞれよ。樹木希林については僕もロックだと思うが。

 というわけで今回は勝手に僕が僕のロック基準を定めたいと思う。ギターがロックでシンセはポップ。これで行きましょう。もちろんこの記事内に限定される話なので外で「セカオワはシンセが鳴ってるからロックじゃない」みたいなこと言っちゃだめだよ。刺されるよ。

 

メジャーシーンはロックの方を向いてない

 Maroon5なんかは長く安定してアメリカ合衆国様のメジャーシーンを牽引してきたロックバンドだ。もともとロックじゃねえ!と言う人もいるかもしれないがこの記事は僕の庭先、僕の国。うるせえから黙っててほしい。

 そんなマルーン5も長いことバンドを続けるうちにだんだん音楽がクラブミュージックに寄ってきた。かなり初期の時点で4つ打ちをバンドの一部としていたが

 超現代的。モダンだ。アメリカ様はもう踊ることしか考えていないのだ。属国の僕らが付き従わずにどうする。

 

 向こうさまの音楽の主役はEDMに移行している。とっくに。その煽りを受けて最近やって日本でも三代目とかがEDMをやりはじめた。僕は軟弱者なのでどうもEDMが好きになれない。あれはクラブかボックスワゴンで聴いてナンボの音楽だよやっぱり。

 ずいぶん前にセカオワのFukaseが「ギターはバカ」みたいなこと言ってたけど、あながち間違ってはないと思う。大変な楽器だよアレは。旧時代の産物であることは否めない。

「そうですね。結構、外界に触れないでここまで来たから。他のバンドを見てると、 『今時、まだギター使ってんの?』とか思うし、『まだギター・ロックやってるんだ?』って思うし。自分たちはそれとは全然違う方向性だから、何とも思わないけど……でも、俺は寂しがり屋だから、自分の音楽がずっと残っていったらいいなと思う。イギリスのロックを真似してるような音楽をやってたら、長い間残ってくれないだろうなと思うから。

『自分らしさ』って何だろう?っていうのを追求して、未来永劫残ってくれるものを作っていくためには、やっぱりオリジナリティが不可欠で。でも、奇を衒ってるだけでは人の心は掴めないんで。俺たち自身が楽しんで『いいね』って言いながら進んでいくことが重要なのかなと思ってやってますね」

 ドラゲナイの時点でそうだったが、彼がやりたいのはEDMだ。ドドドドドドドドとバス刻んでサビを「ドゥーン!wドゥーン!w」に任せる。これが現代の最先端のようだ。Fukaseよ、オリジナリティって、Aviiciの劣化版なのかい。イギリスのロックはだめでアメリカのEDMなら◎って、どういう理屈だい…?

 

 インディーズでガシャガシャやってたバンドも、メジャーに行けば行くほど音楽性は電子音楽寄っていく。理由は簡単だ、耳に派手だからだ。ポップネスにおいてはインディーズバンド<<<中田ヤスタカだ。モメるような物言いで言えば邦楽ロックはどうやっても似たり寄ったりになってしまう。Aバンドを聴こうがBバンドを聴こうが、カープを応援するかベイスターズを応援するかの違いに収まってしまう。もちろん各々に良いところがあるので差異を見出しお互いが反目し合ったり、愛着を持ったりもする。そういうエンターテイメントとして僕等は楽しんでいるが、野球(邦ロック)に興味がない人間が聴いても同じような音楽にしか聴こえないのだ。

 こうやって、メジャーシーンがどんどん電子音楽に寄っていくとインディーズバンドたちは困っちゃうよな、と思う。ライブで良い音でそういう音楽やるのって素人・アマチュアにはなかなか厳しい。

 それでも、少なくとも僕はバンド音楽が好きだし冒頭で述べたようにあと950年はロックは存在し続けることだろう。フカセが何と言おうと、ギター弾いて歌ってる姿ってかっこいいもの。真空管の音には魔力があるもの。つまんねえって言われる最近の邦楽ロックだけど、僕のようなジャンル自体のファンにとっちゃ聴いても聴いてもまだ聴けるぐらいには毎日「このバンドやっべえ!」みたいな出会いもあり、一つの文化として完成されていると思う。

 ロックがニッチエンターテイメントになりさがってもほおっておいてくれ。僕らはロックが好きなんだよ。

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