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2016/01/22

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音楽雑誌は何故つまらないのか

自虐的な話だが、紙媒体、またはウェブでの音楽レビューなんてものは死にゆくものだと思っている。

退屈な理由

数週間前に謎の義務感に駆られレジへと持って行ったきり一度も開いていない音楽雑誌を片手に、これについて考えてみたいと思う。
せめてもの供養だ。

・褒めてしかいない

基本的にベタ褒めである。
職業ライターともなれば、好き嫌いを問わず求められたバンドについてレビューしなくてはいけないはずだが、べた褒め。
仕事の上で心にもないことを言う必要に迫られるような場面は誰にでもあるが、にしても毎日こんなものを書かされていたらそのうち統合でも失調しそうなものである。

例えるなら彦摩呂のグルメリポートのようなものである。彼が料理を
「味の宝石箱やー」
と評したところで、食べる料理みな褒めてるわけだから、相対評価としてその料理の評価があがることはない。
きっとカメラさえ回っていればコンビニ弁当すら
「ほうせきばこやー」
とコメントしてくれるだろう。狂ってやがるぜ。

このように職業に完全に心を強姦された人間を見るたびに僕はファービーを思い出す。
彦摩呂も音楽ライターもファービーだ。
頭でもなでればきっと
「ショキショウドウガー、ユイイツムニノセカイカンガー」
とでも鳴くだろう。狂ってやがるぜ。

 

・聴けばわかる話

そもそも音楽を言葉で表そうというのが無茶なのである。
聴けばわかることしか言っていない。

昨今なんかは技術革新から、気になったバンドを検索したらば何らかしらの音源が出てきてすぐに試聴できるようになっている。
レビュー一つ読むよりも、一曲聴く方が圧倒的に手軽な時代となってしまっているのだ。
百文は一聴に如かず。

なんなら雑誌を見て興味を持って聴いてみたら想像と全く違うバンドで驚かされることの方が多い。
何が「スーパーカーを彷彿とさせる~」だ。男女ツインボーカルなだけで男の方シャウトしてんぞ…

 

・アマゾンのレビューの方がマシ

言い過ぎかもしれないがアマゾンのレビューを見た方がよっぽど全体像を掴める。
正直素人とプロのレビューの差など、言論統制下にあるかないかの差しかない。

狂ったファービー一匹のコメントよりは、有象無象でも複数人の自由言論の方が情報の信ぴょう性が高い。

 

誰の為の音楽雑誌

さてそんな音楽雑誌だが誰の為にあるのだろうか。

ネットのなかった大昔は情報というものがもっと珍重されており、ラジオや音楽雑誌が全てだったらしい。野蛮で恐ろしい時代だ。きっとみんな旧石器片手にマンモスを追いかけていたに違いない。

しかし情報にまみれ、逆に情報を正しく受け取る能力に迫られている現代においては、音楽雑誌の権威は空虚な物となってしまっている。
意味を見出すなら
「ああ最近はこんなバンドが売り出し中なのね」
といった見方をするぐらいだろう。

世の中は、紙媒体が好き・より音楽の情報の近くに身を置きたい、という勤勉で生真面目なリスナーばかりではないはずで。
大部分が僕と同じく好きな音楽以外はどうでもいい、という人間だろう。

そんな状況の中何故まだ音楽雑誌が生き残っているかと言えば、掲載して欲しい人間、すなわちメジャーレーベルがいるからである。

雑誌という物はすべからくそうだが、広告料掲載料で成り立っている面が大きい。
スタンスとしてはあたかも
「雑誌側にピックアップしていただきましたー!」
といった体裁で掲載されている彼らだが、実はインタビュー・レビューを受けている側がお金を払っているのだ。

とんだマッチポンプだが専門誌というのはそうやって成り立っている。
知らなかった!と衝撃を受けている人は詐欺とかに気を付けた方が良いだろう。先日"人に騙されなくなる壺"を300万で買ったが、僕にはもう必要ないものなので必要なら50万でお譲りしたいと思う。気になった人は僕のツイッターアカウントまで一報を。

 

音楽メディアの在り方

好きなバンド、知っているバンドですらインタビューやレビューを読む気がなかなか起きないのに、知らないバンドのそれらなど論外だろう。
それでいいのである。

知らないバンドが西海岸のレコーディングスタジオでCDを録ったなんて話に興味を持てという方が無茶なのである。
中学校で一度も同じクラスにならなかった田中君が、最近ホットヨガにハマっているらしい。ぐらいの内容だ。好きにしろよ。

そのバンドの名前を知る。どうやらこういう方向性のバンドらしい。という事さえ知ることができればそれでいいと思う。
後は興味が湧けば聴くなり、湧かないなら忘れるなりしよう。

僕もこのサイトでいろいろと記事を書かせてもらっているが、僕の文章などカラアゲ弁当のカラアゲの下にかさましの為に敷き詰められたスパゲティのようなものだと思っている。
ただ僕としてはそのバンドを知ってもらうことが何よりの本懐なので、興味を引くタイトルや宣伝文句に重きを置いている次第だ。

最後は自戒にまとまってしまったが、そんなわけでこれからも地下室TIMESをよろしくお願いします。
それではまた次の記事で。

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