BASEMENT-TIMES

読める音楽ウェブマガジン

ホーム
アバウト
人気記事
月別索引
オススメ記事

お前の彼氏な、本当はギター弾けてないから。

 当サイトにこんな記事がある

「あ、バンドマンの元カレを殺したい!バンドマンの元カレを殺す5つの手法」

 一昨年僕が書いた記事だが、未だに多くの読者のみなさんに愛顧されるベストセラー記事となった。

 そう思えばだ。どうやら世の女性のみなさん、結構な数バンドマンに弄ばれている自覚がおありのよう。ウケる。しかし考えてもみて欲しい、バンド・楽器というのはなかなかに敷居の高い娯楽。まともに演奏できるようになるまで個人差はあれど、血の1リッターや2リッターぐらい滲ませて努力してやっとのことだ。ゲートボールなら全国大会狙えるレベル。まぁ、ゲートボールのルールよく知らんが。

 だがやっぱり「元カレがバンドマンでー」みたいな話はもう本当に耳が膿むほど訊く。逆に元カレなのにバンドやってない方が不自然じゃないのか?と真剣に思い始めている。

 しかしバンドマンが一人あたり十の女を相手にしていたとしてもバンドマンの絶対数に見合わない程のメスがバンドのマンにな… ともかく、言いたいのはアレだよ。勘定が合わないってことよ。

 そこから導き出される答えは一つ。君らがバンドマンだって信じてたアレ。ちゃうかったんや、バンドマンやない。ただのマンや。

お前らの元カレ及び彼氏、ギター弾けてないから

 こんなもんは言い掛かりだ。通り魔のような批判。しかし僕の論に付き合うあなた方もあなた方だよ。まあ訊いてくれよ渾身の言い掛かりを。

 日本人男性のおおよそ1/5が、何らかのバンド楽器に手を出した経験がある。と、しよう!知らんけど大体まあ、そんぐらいだよ。ていうか本当に邦楽ロックとか好きな高校生大学生は一回ぐらい魔がさしてギター買ったりするんだよホントに。

 しかしその全員がバンドマン、なハズはない。所持していることと演奏技術があることは全くの別物。バンド活動の有無もまた同じくだ。ギターを買ってタンスを肥やした人間を僕は1ダースも2ダースも知っている。楽器屋も楽器屋で初心者セット売りつけながら「せいぜい頑張れよ、フォトジェニックで」とか思ってるよ。僕は、思ってたよ。本当お客さんたちごめん。懺悔の気持ちで今記事書いてる。

 でもね、やっぱりね。悲しいかな、男ってどうしても好きな子の前ではちょっと格好も付けたくなってしまうもので、初めて彼女が部屋においでなすって

「あ、ギター!すごーい!弾けるの!?」

 なんて言われてしまえば

「え、まあ… ちょっとね(笑)」

 ともなりましょうに。

(笑)じゃねえよ。どうすんだよ彼女にちょっと知識があったら(遠目に見てもその色のストラトキャスターはフェンダーの正規ラインにねえよ)とか思われんぞ。

marui_co-img600x499-1418646027oj8wme20694
*フォトジェニックに罪はない

「昔バンドやってたんだ」
「今はもう弦錆びちゃってるからなー!」
「ピックどこいったっけなー!」

 訊いたことないでしょうか、女性のみなさん。アレな、弾かなかったんじゃない。弾けなかったんだよ。
「あなたと別れて、今ならわかるよ。あの時の言葉」
 J-POPに唄えそうな一抹の想い。だが残念、お前の元カレはJ-POPも弾けない。弾けるのはせいぜいDon't Say LazyかDOESぐらいなもんだ。省略すれば君も3日一生懸命練習したら弾けるよ。初心者にオススメ!レッツトライ!

 

あいつ本当にギター弾けてんのか…?

 元カレじゃないにしろ、これ見よがしにSNSにギターをチラつかせギター弾けるヅラしてる奴、いないだろうか。アイツ、きっと弾けないぜ。きっとそうだぜそうに違いないそうだと決めつけておいた方が面白いからこの際なにを以って弾けてる弾けてないかは有耶無耶にしてしまえ。

 ということで、一目で偏見と共にざっくり決めつけられる識別方法を2つ程お教えしよう。

1.持ち方がオカシイ
 意外とギターを正しく構えること、それだけでなかなかに難易度が高い。

 ◎ 正しい例
gD2arYHk

 ちゃんとギターが弾ける人間ならこのように様になる。あと顔も当然この程度にはイケメンになるライダースジャケットが似合うし良い匂いがするし最高。

 

 × 正しくない例
B-NZnwXCEAA1B7Z

 全然ダメ。食欲に負けてる。メジャーデビューしてからどんどん太るしな。
 誰かよく知らないけどこんな持ち方の人間は絶対ギター弾けません。
 こんな奴ダンスビートにキャッチーなサビを乗せて同じ単語を繰り返すことで独自の陶酔感を生み出し2014年のバンドシーンに一つのムーブメントを巻き起こす程度しかできない。絶対ギター弾けない。

 

2.ロゴ・色・ヘッドの形状がオカシイ
 なにがオカシイのか判別がつかない!そう思われもするだろうが、君が変だ!と思えばもうそれでいい。説明するともう一記事書かなきゃならんのだよお兄さんは。ここまで来るのに三日かかってるからね、勘弁しろ。
 でもまあなんだ、原色のギターで赤以外ならアウト。頭にPLAYTECHとかPhotogenicとかSELDERとか書いてあったらアウト、ヘッドが見慣れなかったらアウト。もうそんなもんで良いでしょう。大事なのは「あいつなんかにギターが弾けるわけがない。よしんば目の前でイングヴェイを弾かれても認めてなんかやるもんか」という堅い決意だ。いいな。

 安いギター使ってるから下手、というのは早合点も過ぎるが、まあでもたいていの場合そこそこ弾けるなら最低限以上の機材を使う人が多いよやっぱり。

 

 さてみなさんの元カレはどうだったでしょうか?

 ん?ちゃんとバンドマンだった?そうかそうか!良かったね!最悪だな。

 じゃ、そんな感じで今回はここまで、アデュー!

オススメ記事

記事検索

オススメ記事