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激甘な音楽で否が応でも力づくで元気を出させるバンド Shiggy Jr.

2016/10/26

shiggy-jr

 まずい。かねてよりの友人が最近Shiggy Jr.にハマっているというのだ。

 確かに兆候はあった。最近仕事が忙しいだとか日々にメリハリがないだとか、ブツブツ言っていた。悩みがあるなら相談のるぜとは言っておいたものの、気づいたら一線を越えてしまっていた。

 

 みなさんはShiggy Jr.というバンドがどんなバンドかご存じだろうか?

 今ちょうどノリにノっているバンドなので割とご存じの方も多いと思うが、個人的にはかなり人を選ぶ音楽性だと思う。


Shiggy Jr. - 恋したらベイベー

 曲を再生してから10秒以内に好き嫌いがハッキリすると思う。もはや敢えて言う必要もなさそうだが、とにかく激甘のバンドだ。クリスマスケーキの上に乗っている砂糖でできたサンタの人形を齧った時のような純度100%の甘さ。曲を再生したらば最後、3分半の曲が終わるまで一貫してクソ甘い。

 彼女らが出てきた当初、こんな激甘な音楽誰が聴くのか…?と思っていたが、冒頭に書いた私の友人をはじめ、結構な数の中毒者が現れている様子。かくいう悔しいが私も少しずつ脳が侵されていっているのを感じている…。


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甘味ゴリ押しで成り立つ新しい音楽


Shiggy Jr. - Beautiful Life

 繰り返しになるが、マジでShiggy Jr.というバンドが出てきた当初、この音楽の何が良いのかサッパリわからなかった。こんな甘すぎる音楽誰が聴くのかと、そう思っていた。

 私には明るい音楽、甘い音楽というやつに持論があって、ただ甘いだけだと音楽として成り立たないと思っていた。ちょうどケーキやらの甘いものを食べる時にコーヒーや紅茶といった苦みのある飲み物がほしくなるのと同じ具合だ。甘さ以外のものがあるからこそ、甘みが際立つものなのだ。

 以前スイーツ職人から聴いた話なのだが、ケーキの上に乗っているイチゴも同様で、実は甘すぎずイチゴだけで食べるとちょっと酸っぱすぎるぐらいがちょうどいいらしい。イチゴまで甘いとトータルとして甘すぎておいしくなくなってしまうそうだ。

 要するに音楽も同じなのである。暗いところがあるからこそ明るいところが際立つのである。みなさんも明るい曲を一曲思い浮かべて欲しい。いかがだろうか?例えばサビが明るかったとすれば、AメロやBメロはちょっと切なく聞こえるように出来ていると思う。

 私は明るい曲を思い浮かべた時、真っ先にきゃりーぱみゅぱみゅが頭に浮かんだが、やっぱりこの曲もAメロがちょっと切ない。というかむしろよくよく聞いてみれば別にそこまで明るい曲でもないような気もしてくる。

 明るいイメージのある曲でも大概はこんな感じである。明るい曲ってよくよく聞いてみると思ったより明るくないのだ。


きゃりーぱみゅぱみゅ - PONPONPON

 

 さて、以上を踏まえてもう一度Shiggy Jr.を聴いていただきたい。いかがでしょうかみなさん。僕はコレ、発明だと思いました。

 甘いだけの音楽でも成り立つのだと、というかむしろ甘さに振り切った方が楽しくなるのだと感じました。あとボーカルのいけもこちゃんの声が明るすぎるのもある気がする。あの声とあのテンションで歌ったらなんでも明るくなりそう。

 

アイドルの代用品ではない、新しいジャンル


Shiggy Jr. - サマータイムラブ

 

 ひたすら激甘なShiggy Jr.というバンド、どこの層に人気があるのか。

 これが意外と既存のパターンに当てはめにくく、若い中高生から、どっから集まってきたのかオジサン、オバサンまで、リア充から冴えないやつまでとかなりバリエーションに富んでいる。

 少し話は変わるが「不景気になるとアイドルの人気がでる」という話を聞いたことはあるだろうか。詳しくは調べれば出てくるので割愛するが、景気のグラフとアイドルの売り上げのグラフがちょうど重なるらしい。

 思うにShiggy Jr.というバンドの人気はアイドル的な側面があると思う。ただ”アイドル的”といっても音楽性や売り方、見た目の話ではない。見た目の可愛さだけなら、むさい男が後ろに3人もついたりしない普通のアイドルを追っかけてた方が良いしな。

 何がアイドル的かというと、キラキラ感である。アイドルの持つポジティブなイメージ。Shiggy Jr.の激甘でひたすらにポップな楽曲の持つキラキラ感は、アイドルの存在そのものと似ている気がするのだ。

 働き口がなくて苦労する若者の傍らで、働いたら働いたで過労によって社殺されかねないという圧倒的不景気感の現在、人々が求めるキラキラした癒しのようなものに答えているのがShiggy Jr.の音楽なのではないだろうか。

 

いかがだろうか

 なんだかんだ言って結局Shiggy Jr.は甘い以外言ってない記事になってしまった。

 出始めた当初こそ激甘具合に「なんだこれ」と思っていた私だが、最近は気づいたらShiggy Jr.を聴いているようになってしまった。特に疲れている時とか元気のないときには、下手なエナジードリンクより元気が出る。

 そういえば書くタイミングを逃していたが、このバンド、楽器隊が面白い。特にベースなんてこれでもかとひたすらスラップばかりするし、そういった側面でも楽しめるバンドだ。

 では今回はこのあたりで!

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