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顔面から考えるMrs. GREEN APPLE 大森元貴

 EMIイチオシ、音楽業界の若年化の急先鋒Mrs. GREEN APPLEがまんまと売れている。俺もまんまと聴いている。みなさんはどうでしょうか。

 ぼくりりといいミセスといい、こうも大人が既得権益で「よっしゃ!今期はこいつらをスターに仕立て上げたるで!」と露骨に売り出され始めたグループが予定通りの売れ行きを見せるのは、「さすが」と彼らの権威と計画性に素直に唸りこんでしまう。だがそれと同時に、スマホの普及を通して既存メディアに対してインターネットがずいぶん力をつけたものの、それでもいまだにそういう部分からエンタメ業界の変革は起きないのか、と悔しくも思うのだ。

 難しい話になりかけたが、要するにだ、ミセスは次代のスターだ。もう偉い人たちがそう決めているのでどうしようもない。ポテチの新味が一定のセールスを上げるのを誰が止めることができようか。大手企業がしっかり市場調査してニーズに沿った商品を作りパッケージングして広告を打って売れば、かかった費用を回収する分の売り上げはまあ上がる。売り上げを取れる自信があるから事業が動くわけだし。

 また難しい話になりかけた。ごめんよ。お兄さんもう冗談と出まかせしか言わないよ。今日の話はコレ。

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 未成年の表情筋じゃねえだろ。

 Mrs. GREEN APPLEのボーカリスト、大森元貴くんの顔です。さっきの話はなんだったんでしょうか。

 

大森元貴、顔使うの上手すぎ

 人間の顔面は、女性の場合25歳、男性の場合大よそ22歳で出来上がると言われている。論拠はない。俺の人生経験がそう言っているからここは一旦それで納得してくれ。

 それを踏まえてみるこの顔面よ。年季の入り方からして完成から既に数年経過している。築12年の顔よ。

 老けている、という話じゃない。なんていうかもう顔面の筋肉の使い方わかってるんだよね彼。顔の運動神経がマジでいい。顔が五輪。

 

 一旦動画を挟もう。特に眉毛辺りと口元の筋肉な。俺も同じ一族だからよくわかるんだけど他人を騙し貶めることに一切の抵抗がないナチュラルボーンの詐欺師のツラよ。別に彼が誰かを騙したり19で結婚詐欺働いたり友人に石鹸売ったりしてるとは思わない、会ったことないから知らんけども良い人だろたぶん。だけれども、構造から言えば人を騙すのに長けた顔をしている。これは俺からみた客観的感想であり且つ褒め言葉だよ。ファンの人、怒んないで。褒めてるよ。大森くんはお前らを騙すのがマジで上手い顔してる。褒め言葉だよ。状況にマッチした顔面を作ってその場を収める、結果を出す顔面してるよ。絶対仕事できるし詐欺師になったら業界に爆風が吹き荒れる。ハーフタレントと不倫したりして仕事がなくなり始めたら是非俺にまで連絡してほしい。詐欺業界の突風になろうぜ。

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 やっぱメンバーと並べてみても映える。ボーカリストの顔してる。楽曲や演奏はプロデュース側がテコ入れしたり練習したりしたらばいくらでも改善改良の余地がある(ミセスは始めから両方十分すぎるが)が、顔面や年齢はなかなか動かせない要素だ。テレビに出てバシっとファンをかっさらってくる顔面をしている。若いときの堂本剛っぽい。整っている顔面の中でも印象深いマスコット性のある顔面。売れてないバンドのみなさんは是非彼の顔面を見習ってくれ。

 

 楽曲も眩暈がするほどポップ路線にぶっ飛び始めてる。自分たちがバンド畑であることを完全に忘れた顔してるぜ大森くん。その方向、完全に正解。金になることはFukaseが証明している。

 ミセスの話になると、音楽が好きな友人もそうでない友人も口をそろえて「セカオワみたいになったよね」と言う。みなさんも思う所、あるんじゃなかろうか。

 この新譜に聴ける跳びぬけたポップ路線、メジャー音楽路線、あと髪型とか顔のタイプがちょっと似てるところとか、いろいろあるでしょう思わされる部分は、しかし最たるは歌詞性とリスナー層という部分にあると思われる。

 言わずもがな、何をカッコイイと思うかダサいと思うかはその人の人間性による。正解はない。このサイトでは通して音楽とファッションを並べて考えている。その観点からいかばMrs.Green Appleの音楽は突き抜けて明るい人たちに向けて放たれていると言える。そういう人たち向けの音楽だ。

 彼らの詞や曲にはもちろん暗い一面だってあるが、それを言いだせばナオトインティライミや上地雄輔ですらたまにダウナーなこと言い始める。彼らほどではないにしろ根からハッピーで優しくて清らかで親孝行な人たちが聴く音楽よ。強いて言うなら、ナオトや上地と同じ扱いにされると怒るファンもいそうだね。そういうポジショニングだ。バンド音楽という位置づけで極めてポップな部分にいるバンド、そういうポジション取りがセカオワに近く「セカオワっぽいよね」と音楽性も世界観も全然違うがセカオワと同じくくりになっている。

 上記の通り、優しい人たち向けのバンド音楽入門ポジションとしてこれからの役割に期待が持てるバンド、それがミセス。このサイトは音楽の中でもとにかくバンド推し、彼らのようなバンドが活躍してくれればとりあえず他のメジャー音楽から新規顧客の窓口になり、教育部にもなる。これを読んでいるファンの人は「私たちは楽しくて聴いてるだけなのにうるせえなこいつ」と思うだろうが、是非ミセスからこっちの沼にズブズブはまってきてほしい。5年後くらいに読み返して納得してくれたらもっとよい。

 

 暴力みたいな音圧よ。ことポップネスに関して言えばもう彼らに勝るバンドはいないと言える。先ほど同じポジションだと述べたセカオワですらポップ・キャッチー部分では勝てないぜ。派手さで言えば業界ナンバーワンだ。天才よ。

 この間ライブみてきたけども、ライブこのままの世界観でやってたからな。顔面まではよく見えなかったけどたぶんこの表情筋そのままでやってたよ。

 大手が青田買いするだけある。次世代ポップの鬼才、大森元貴。まだ聴いちゃいないという人は是非その音と顔のハデな動きに驚いてほしい。

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