どうしたベテラン、BUMP OF CHICKENの様子がおかしい。
人間何かを10年 20年と続ければ、当然何度かは方向転換があるもの。
しかしその行く先は必ずしもファンの思惑通り、とはいかない。
特に音楽なんて言う明確な答えのないものに挑み続けている人たちが、正気を保っている方が不思議な話だ。
そんなわけで「どうしたベテラン、様子がおかしいシリーズ」第二回。
ちなみに第一回は気が付いたらアートスクールで既にやっていた。
このシリーズでは、僕の大好きなバンド達の奔走の歴史を卑屈な愛をもって見て行きたい。そう思っている次第。
そして今回取り上げるバンドは我らが青春、BUMP OF CHICKEN
知ってるお兄さんも、知らないヤングもこれを機に、バンプに対して湾曲したイメージを抱いてくれれば幸いだ。
僕らの抱くBUMP OF CHICKEN像
枕で書いた通り、今のティーンエイジャーたちはBUMPを知らないんじゃないだろうか?
下手すると"ボクシングは勝った方が腕を上げるが天秤は負けた方が上がるのがおもしれぇなぁっていつも思っているおじさん"ぐらいの認識なんじゃないだろうか。
とても良いバンドなので是非聴いたほうがいい。音楽が好きならば絶対素通りできないバンドだ。
バンプにあこがれ黒猫を拾って来た(猫アレルギーで死にかけました)程の大ファンの僕としては、そう言い切りたいところだが
正直、無理に聴く必要はないだろう。
僕のイメージではゲームボーイカラーのスケルトン仕様のような感じ。
なつかしかろ。
BUMPは当時インターネットでパンデミックを起こしたフラッシュに乗っかって爆散、世代直撃の僕らは八頭身や赤い部屋とセットで彼らを知る事になった。
今見るとお世辞にも演奏は上手くない。もちろん真新しさもない。
まさにゲームボーイカラーだ。メダロット2だ。
しかし思い出補正、という色眼鏡はどうやっても外れない。
確かに今をときめくバンド達にはない良さ、というものを間違いなく持っているが、どうしても昨今の邦楽ロックに耳が慣れた人たちにはイマイチ物足りなく聴こえてしまうだろう。
メダロット2はそりゃもうAボタンが効かなくなるまでやったが、3DSでスマブラやって回線切断とかしている今の子供たちに勧めるのは、まぁ、不毛だ。
異変1、なんか麦わら帽子かぶりだした。
劇場版ワンピースの主題歌に抜擢された頃から、ルフィに触発されたのか麦わら帽子(コンビニで500円で買ったらしい)に異様な執着をみせるようになった。
エヴァンゲリオンの綾波レイに惚れ込んで彼女に曲を作ったりもしていたし、どうやらすぐ何かの影響を受けてしまうタチらしい。
でも似合ってるよ。
異変2、なんか大人しくなった。
4thアルバム、ユグドラシルをリリースし当時人気が絶頂を迎えていたバンプだが
それに反しては活動は急に落ち着きを見せていた。
まだかまだかと焦れるファンを尻目に沈黙していたバンプが遂に動き出した!と思いきや
なんか人形劇はじめたー!!!
これには焦れた。焦れたぜ。
異変3、なんか上手くなった。
そして何事もなかったかのように活動再開。
orbital periodをリリース。
え・・・、上手くね・・・?
特にギターの増川がちゃんとギター弾いてる。
こんなのBUMPじゃねえ!僕の知ってるBUMPは
こうだろ!!こうだったはずだろ!!
裏拍を多用したリフや、BUMPあるまじき凝った構成の楽曲が目立ち始め、まるで別のバンドを聴いているようだった。
技術とは関係ない部分だが、個人的には才悩応援歌の歌詞が一番衝撃だった。
ネガティブな歌も無くはなかったが、BUMPがこういうベクトルの曲を書くとは夢にも思っていなかった。
異変4、なんかミクとコラボしだした。
うぉぉい!
うぉぉぉぉぉぉぉい!!
これに関しては、別の寄稿者も記事を書いているので、一度そちらも読んでみて欲しい。
楽曲も彼らっぽくない。いや彼らが作って演奏している以上彼らの曲なんだが。
確かにボーカロイドファンたちを生のバンドに落とし込む為の架け橋となろうとした。のかもしれないが果たしてその役割は果たせたのだろうか。
しかしこれからも続くであろう彼らのキャリアのうち、多少(?)横道にそれたりするもの良いだろう。
バンドとして余裕がある証拠だ。
でも一ファンとしては
初心を思い出してこんな曲を作ってほしいな、と思ってしまう気持ちもある。
これ今聴くと英語何言ってるかまったくわかんねえな・・・
話がまたそれた。
今回はここらへんでお別れしよう。
それではまた次の記事で。
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