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2016/01/22

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初音ミクに魂を売った BUMP OF CHICKEN

結局それはいい音楽を作りたい、いいライブをやりたい、1人でも多くの人に届けたいということに行き着くんです。

 

今やキャリアの長いバンドに部類されるだろう彼ら、2013年はベストアルバム、ライブ映像、MTVの出演と動きに動いた。

初音ミクとのコラボも衝撃的だった。後述するが、それもこれも1人でも音楽を届けたい結果なんだろうと思う。

BUMP大好きっ子の私がだらだら語っていきたいと思う。

どれぐらいバンプが好きかっていうと、スノースマイルのPV撮影に雪山にアコギを持って行ったら音が変わってお気に入りになったという話を真に受け、雪山にアコギを持っていたぐらい好きだ。

君だけのバンプ

BUMP OF CHICKEN(バンプ・オブ・チキン)は、1994年に結成された、日本のロックバンドだ。

略称は『バンプ』。『バンチキ』っていうやつには未だに会ったことがない。

バンド名は『弱虫の一撃』『弱者の反撃』という意味だそうだ。

彼らの姿勢は、デビューアルバムの:『FLAME VEIN』から何も変わっていないと思う。

このアルバムで私が押すのはリトルブレイバーだ。

演奏がひどい。これでCD出せるのか。と全国のバンドマンに希望を与えるようなCDだったと思う。

だが、このCDはセンスに演奏がついてこなかった希有な例だと思う。

そういう点でリトルブレイバーを聴いてみると、試行錯誤したんだろうな~という点が見られないだろうか。

なんとも形容しがたいギターソロなんかは苦悩と葛藤が見えてくるような気がする。

翌年に出す『THE LIVING DEAD』では、今流行っている所謂『カゲプロ』のように一曲一曲にストーリーがある手法を見せている。

この時代に今でも十分通用する邦ロックのスタイルで物語を楽曲に落とし込んだバンドは少なかっただろう。

その結果か、今ではもう懐かしいフラッシュ映像が流行った。

音質が悪い。いい味を出している。

ここで大切なのが、『聴いたものを好きになる。』ということだ。

うん、アホだと思っただろう。

超絶当たり前だが、聴いたこともないものを好きになることはない。

当時音楽を知る機会がなかった中高生にとって、BUMPの勢いは凄まじかっただろう。

TwitterでいうとRTされまくっている状態だ。バズっていると言ってもいい。

中高生が彼らに気づいた。そしてそのフラッシュを見ている間は、バンプの作る世界とリスナーの一対一である。

これが、BUMPしか聞かないけど、BUMPが最高!という状況を作り上げた。

もちろん、『天体観測』という火付け曲が表側にはあったと思う。

だが、それよりも裏でひっそり聴いていた層の支持が、今の人気の背景にはあるような気がしてならない。

安心しろ、色々聴いてもやっぱりバンプはいい。

 

初音ミクに魂を売った

さぁ、賛否両論あるこの曲を聴いてもらおう。

BUMP OF CHICKEN feat 初音ミクだ。

ミクさんのダンスがかわいい。

魂売ったなと思った。

魂を売る。

自分の信念や良心を捨ててまで、(上司や組織などの)体制に従うこと

 

やっぱりそうだと思う。3rdアルバムぐらいまでは、バンドというスタイルに拘り、信念があったように思う。

それがどうだろう、バーチャルの化身、初音のミクさんとコラボっている。デジタルサウンドを入れることも全く恐れていない。

1人でも音楽を届けたいという結果だと思う。

自分の信念や良心を捨ててまで、初音ミクのファンを引き込もうとしたんだと思う。

それは当然、商業的意味合いもあるだろう。

だが、私は彼らがボカロ曲しか聞かないけど、ボカロ曲が最高!という人たちに手を差し伸べたと思っている。

自分の信念や良心を捨ててまで、ボカロ曲しか聴かない層の体制に従った。

これは魂を売ったということではないだろうか。

もはや国民的バンドといっても過言ではないBUMP OF CHICKENが、ボカロ曲しか聴かない層に寄り添った。

ボカロ曲以外も聴いてみてよ。と。

ボカロが入っていることで、ボカロ支持層がこの曲を聴き、『意外と悪くないかも。』と感じたやつらが遡ってバンプの音源を聴く。

あれ?ボカロ以外にもいい曲あるじゃん。と気づき、他のアーティストを聴くかもしれない。

そんなことを想像して彼らは魂を売ったんじゃないかと思う。

 

クサいと評判のvo.藤原の名言を引用しよう。

 

ミュージシャンなんて死ぬほどいっぱいいるじゃないですか。

そんな中で俺らの曲を見つけてくれてね、自分が求めてるものがあるってなんとなく感じて、

その中から探そうって思ったその感覚がまずその人の才能であり、努力だったんじゃねぇかな。

 

探そうという感覚に訴えかける手法のひとつだったんじゃないかと、私は勝手に思っている。

聴いたこともないものを好きになることはない

このブログも聴いたことのない音楽、したことのない考え方に触れる機会になりたいと思い、活動している。

 

長々と書いたが、お付き合いいただきありがとう。

最後は私がバンプで一番好きな曲を上げて終わろう。二度寝するだけの曲。『ホリデイ』だ。

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