狂気のギター 岸田教団&THE明星ロケッツ
岸田教団&THE明星ロケッツ(きしだきょうだん・アンド・ジ・あけぼしロケッツ)は、岸田が主宰する同人音楽ユニット、バンドだ。
2010年にメジャーデビューしている。
『東方Project』のアレンジCDや、オリジナル楽曲を手がけている。
オリジナルが、もうそれは素晴らしい。ギタリストはよだれが出てしまうだろう。
自宅スタジオ、そのこだわり
彼らは同人バンドの宅録環境とは思えないほどの本格的な設備を持っている。
『いちいち時間を切って借りるのが面倒くさいから』
だそうだ。この面倒を減らすために、彼らは膨大な手間をかけて建物ごと改造し、スタジオをつくってしまう。
録音音質を上げるため、賃貸物件の床上15cmにセメントを流し込む気合の入れようだ。
そのスタンスはライブハウスを手造りしたSEKAI NO OWARIと共通しているところがあるような気がする。
楽曲を聴こう。
岸田教団 & THE 明星ロケッツ - Popsense
楽器隊がものすごい安定している。
それを変態リードギターが美しく汚している。
岸田教団のサウンドにオリジナリティを感じるのはリードギターの力が大きいと私は思う。
ギターソロの後半で『ステップ』というエフェクターの音が聞こえる。公式になんというかはよくわからない。
こんなぶっ飛んだギターは他のバンドにはないだろう。
メンバー
メンバーの個性が強い。
- 岸田 - Ba、Gt
- Ichigo - Vo
- はやぴ〜 - Gt
- みっちゃん - Dr
(Wikipediaより引用)
岸田…高校のときにベースを習っていた師匠に『仕事として音楽をやっていくならひとつの楽器をやっているだけじゃ飯は食えない』と言われ、ベースと平行してDTMを勉強する。
プロから習っていただけあってリズムの取り方が丁寧である。表打ちに1年、裏打ちに1年かけたそうな。うまいわけだ。
Ichigo…ルーツに日本舞踊があり、演歌・歌謡曲を得意とする。最近の音源を聴くと、ロック寄りに寄せてきているのが伺える。
はやぴ~…私ゴリ押しのギタリスト兼イラストレーターである。エフェクターをこれでもかというほど駆使する現代のジミヘンだと思っている。
彼の機材リストを見るとおぞましい。
先述したPOPSENSEというアルバムには16種以上のエフェクターが使われている。
私が見たライブでは
謎のUni-vib FUZZ FACE オクターブFUZZ 謎のワウ Marshall
だった。
人並みに機材については詳しいと思っていたが、全くわからんかった。
完全に機材厨のはやぴ~は謎のサンプラーを考案し、発売されている。
コントロールはRate1、Rate2のノブとHOLD/CUTスイッチ、およびModeという4モードのロータリースイッチを搭載。そして2つのフットスイッチを搭載しています。HOLD/CUTスイッチにより、短いフレーズを繰り返すショートループサンプラーと音をカットするようなトレモロ機能を切替えます。Rate1は左側の、Rate2とModeスイッチは右側のフットスイッチの役割をコントロールするもので、どちらのフットスイッチも踏んでいる間だけエフェクトがかかるモメンタリー式。バイパス時は内部で30Vに昇圧されたハイクオリティなバッファがかかっています。
楽器をやっているやつでも何を言っているのかわからないレベルだろう。
みっちゃん…うるさい。すごくうるさいドラムを叩く。ハードロック畑の人なんじゃないかと思う。
何度でも言うが、完全にはやぴ~押しである。
アニメ『学園黙示HIGH SCHOOL OF THE DEAD』のオープニング。ちなみに画像は銃を撃つたびに乳が揺れるという謎シーンである。
音楽も一音目からやりたい放題である。濡れるっ!
パワフルすぎるほどパワフルなドラム、安定したベース、歌謡曲を思わせるボーカル、そしてぶっ飛び変態ギター。
個性が強すぎるものを上手く合わせて現代風にした。そんな印象を受ける。
もしかするとリードは全部勢いで弾いているのかもしれない。激情の名の下に弾きたくっている。
最高にかっこいい。
せっかくなので東方アレンジ曲でお別れしよう。東方ボーカルアレンジで一番好きな「宵闇鳥」だ。
イントロ前のギターがやばい。アレンジ曲なのだが、もはやこれは彼らの曲だ。変態ギターも炸裂している。たまらん。
同人バンド?あ~素人?
そんなお前の心に彼のギターが突き刺さればいい。