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Bentham / クレイジーガール 邦楽ロック好きなくせに知らないのはマズい

 2016年に入ってから「うわ、これ売れるだろ…」みたいなバンドが急増している。ホントだ。たまにボラとかイナゴとか大発生してニュースになるだろ、あんな感じ今ホント。

 その中でも先日の岡崎体育と並んでイチオシ、2016年最注目のバンドが彼らBentham。そういえばあの記事の直後岡崎体育すぐメジャーデビューしちゃったね。邦楽がツマランって言ったやつ、出てこい。年始から大忙しだよ邦楽。

 今回はもうベタ褒めだ。ベタ惚れだよ。まずBenthamって名前がいいよね、汚い英会話教室で日本語喋れないくせに英語教えてるスコットランド人のオッサンみたいな名前だ。ていうか実際にそういう知り合いのベンサムさんがいるんだよ。どうするんだよBenthamが売れたら町中に貼り出されたBenthamの文字列にベンサムさん指名手配かと思ってビビってスコットランド帰っちゃうんじゃないのか。日本語あんまりわかってないしあの人。

 話が逸れた。Bentham、実に書きたくなる7文字だ。口に出せばベンサム、サは舌で上あごを触ってベンサム。良いぜ。オイまた話が逸れる。

 もう本題行きます。よろしくお願いします。売れますこのバンド。売れなかったら2016年末に知人の方のベンサムに謝罪キャスさせてやるよ。

Bentham / クレイジーガール

 フレデリックのオドループを聴いた時

「あ、絶対うれるコレ」

 と天啓にも似た確信を得た。そしてすぐ書いた記事の直後大爆発、2014年のでかい打ち上げ花火となった。

 急に自慢話をしだしたのは、Benthamのクレイジーガールを聴いた今回も、全く同じ確信を得た。それが言いたかった。売れるぜコイツァ。

 

 文句のつけようがない。いや「文句のつけようがない」っていうのはバンドが売れる為の必須条件、スタートラインであり文句のつけようがなくても売れようがないバンドはたくさんいる。

 そのスタートラインは当然踏み越えているBentham。さらにそこから一歩進んで「独自性」を獲得しているのがミソ。この独自性と言うやつが曲者で、追い求めると変な方向に行ってしまい「邦楽ロックっぽくない」の烙印を押され邦楽ロックファンから見放されてしまう。が、Bentham。彼ら独自の空気感と邦楽ロックっぽさの両立に成功。できそうでできないことだ。これを追い求めて今日も下北沢にはバンドマンの死体の山が積み重なっている。

 3年目からずっと流行り続けて流行からどいてくれない4つ打ちバスドラムだが、そろそろ「4つ打ちならなんでもいいっしょ」とみんなぶっぱなし過ぎてリスナーも飽き、作る側も何かを見失っていた感があった。

 しかしこの曲クレイジーガールは一旦それの見直し。ダンスビートって踊れるビートのことだろ?と言わんばかりに本来の使い方を抑えつつ発展形を提示している。

 フレデリックの時も同じことを言っていた気がするが、「中毒性」一点に特化している。それも新しい形で。

 サビのメロディは王道のユラユラ系だが反復ギターで余計に呪文のようになっている。そしてCメロ。反復とCメロという構成がUKのインディーみたいな考え方だが、日本には来そうで来てなかった。個人的にはメチャクチャに好きな構成だ。

 

 他の曲も良い。これ書き終わったらすぐレコ屋行くよ。

 歌メロの延長で歌えるリードギター、声質、ちゃんと予想を裏切るサビの入り、メロディの落差作り。なんで今まで売れなかったのか不思議なくらいだ。月並みな表現で言えば天才。他のバンド勝てないよこんなの。

 

 そんなこんなでBenthamは絶対に売れる。絶対だ。要チェック!

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