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健常者の皆々様には我々音痴の苦しみと、音痴の種類を知っておいてもらわないと非常に困る

2016/09/02

naosu

『音痴』
音を痴れると書いて音痴。たかが歌が下手だって言うくらいで「痴人・痴態・痴鈍・痴呆・愚痴・痴情」などと同じ類とされてしまう。なんと屈辱的な名だろうか。
正式名称では「先天的音楽機能不全」と言い、なにやら不治の病みたいな扱いを受けるし、「音痴では差別的な響きがする」と”調子外れ”と呼びかえることもあるらしいが、調子外れの方が健常者とは別扱いみたいというか仲間ハズレにされた感じがしてファック。

とまあ何となく察していただいているとは思うが、何を隠そうこの文章を書いている私自身、「子宮に音感を置いてきた」と評されるほどの音痴のエキスパートであり、家族全員一たび歌えばその場の不快度指数を25%ほど底上げするという特殊な念能力を持っているという、いうなれば音痴のサラブレッドの名を欲しいがままにしている存在なのである。

とまあ、今回はアレだ。アンチ音感・スーパースターの私が全国に散らばっている同志達の無念を集め、貴様らクソ健常者共に向けてメッセージを伝えたいというものである。というかアレだ。音痴ってのは「酒が全く飲めないヤツ」と似たようなところがある。こう・・・我々が問題なく生き抜いて行くためには貴様らクソ健常者共の”ご理解とご協力”が必要なのである。
ということで音痴が何たるか心して学んでいただきたい。


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音痴が受けてきた迫害

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はく‐がい【迫害】

[名](スル)弱い立場の者などを追い詰めて、苦しめること。「少数民族を―する」

人類の歴史の光の面を文明の発展だとするならば、そこには必ず影が出来る。人類の闇の側面・・・ダークフォース・・・今話している「迫害」という事柄も間違いなくその中の一つであり、人類が誕生して以来今に至るまで脈々と遺伝子に組み込まれた人間の基本行動が如くどの時代、どの地域でも「弱いものを虐げ、弾圧、迫害する」という行為を続けてきた。今の日本ではその社会構造からか表立って差別が行われることが減ってきたが、その反面徐々に些細な違いに敏感になってきている・・・。
その差別が顕在化したものの一つが、そう今回のテーマである音痴である。
恐らくクソ健常者共の皆々様はそういった意識はないだろうと思う。だが貴様らにとって無意識の行動だったとしても我々音痴は苦しんでいるのだ。いかにそれが残虐で無慈悲な行為なのかを良くご理解いただきたい。
ということで音痴に対して止めていただきたい行動を紹介しよう。

こっちも好きでノリ悪くなってるわけじゃねえんだぞボケ!!

さあ飲み会も宴もたけなわ、次はどこ行くよというタイミング。「カラオケ行こうよ」まあココまでの流れは百歩譲り、この寛大な心で許してやらんこともない。私と私の音痴フレンズとの会談によれば、人にも寄るみたいなのだが、別に音痴だからといって即カラオケNGというわけでもない。敢えて率先して行きたいというわけでもないのだが、良い時は良いのだ。だが問題はアレだ。メンツだ。こう・・なんかわかってくれると思うんだが、世代とかノリとか趣味とか勢いとか、なんかカラオケでは合わないメンツってあるじゃん。そういうメンツ的にしんどいときには行く時点でノリが悪くなる。
まあもちろん健常者でもそうかもしれんが、音痴にとってメンツ的にしんどい時のカラオケはもはや拷問に近いところがあるのだ。

そんで断りきれずにカラオケに入って歌うのを拒むと「ノリ悪くね?コイツwww」みたいなあの感じ。
こういった方々とその行動にはね、声を大にして「殺すぞ」と言いたい。

「やべぇ・・・wwwwクソ音痴じゃんお前wwww」はと言うのはやめていただきたい。

さて、なんだかんだで歌わされてしまった後だ、何故わかりきったことを敢えて口にだすのか?

貴様はジャバ・ザ・ハットみたいな女を見かけるたびに「ブサイクですね」と言うか?そういうことである。自分が音痴だってことは今まで散々言われ続けてきてるのでもう、そりゃあもう皮膚がひり付いて痛いくらいによくわかってんだよ。
何の権利があって貴様は我々の平穏を奪うことが出来るのか・・・

もう傷つくだけなんで、そっとしておいてください。

よく聴いて欲しい、我々音痴が歌い終わった後に「大丈夫、大丈夫、歌が上手いかどうかじゃなくて楽しむかどうかだから♪」なんてフォローはいらねえ。
この歌い終わった後の音痴の気持ちを例えるとアレだ・・・。時事ネタでいうと今のベッキーとゲス谷みたいな感じだ。もちろん罵声を浴びせられるのは一番嫌だろうが、彼らが今求めているのは”優しい言葉”でも”同情”でもなく”そっとしておいてくれる”ことなのだ。
そう、どんな言葉も音痴にとってはお世辞でしかない上に、残酷にも70点底上げされている採点システムで70点代と、客観的かつ具体的なデータにて音痴であることが証明されているのだ。
我々が求めているのは平穏だ。歌に触れるな。

そしてだな、フォローはまだアレにせよ、あろうことかアドバイスを投げつけてくる輩もよくいる。ホント迷惑。

こう・・・なんだ、こっちから言わせてもらえば「もともとマトモに歌えるやつに俺達の気持ちがわかるかよ」という感じである。要は視力が弱いやつに「ホラ、目に力いれると見えてこない・・・?」と言ってもなんも役にたたんのと一緒だ。

音痴にも色々あんだよ!

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さて貴様らの何気ない行動がいかに罪深い所業であったかおわかりいただけたところでだ、次は何故音痴なのかというところを説明したいと思う。
ざっくり別けると3種類おり、「脳が音痴」と「喉が音痴」、そしてどちらも併発している一番悲惨な「どっちも音痴」の3種類だ。

脳が音痴

一つずつ説明していこう。
まず「脳が音痴」のパターン。
まあ字面からもわかると思うが、音に高さを上手く理解できないタイプだ。

一説によると幼児期に音的なサムシングに触れてこないとなりやすいらしい。母親の音痴だと子供も音痴になりやすい傾向があるが、科学的に考えれば母親が音痴なので子供に歌を聞かせなかったのが原因なんだろう。マイマザー・・・
因みに一般的な音痴は幼児期に音程に関して触れてこなかったため発生しているが、たまに先天的に脳障害みたいな形で音の高さを認識できない場合もある。知り合いにいたがカラオケにいったら一曲まるまる全部同じ音程で歌っていて衝撃だった。しかも本人は音程を理解できないため、妙に自信ありげ・・・。

そしてこの「脳が音痴」なタイプ、残念ながら非常に治りにくい。
あと楽器にも向いていない。どうしてもやるなら音程がないドラムがおススメ。

喉が音痴

「音程が外れているのはわかるんだけど、上手くあわせられない・・・」という人はこっちのタイプ「喉が音痴」だ。
要は音程は正しく理解できているのに喉の部分で上手く制御できずに結果、音程が外れてしまうタイプということ。
こっちの方は割と障害の度合いが軽症で、何もしなくとも自分の出しやすい音ばかりの曲とかなら問題なく歌えるし、その気になってボイストレーニングをすれば結構普通に歌えるようになる。このタイプのヤツ、良かったな!

因みに個人的な研究によると、このタイプは運動音痴も併発してるケースが多い。多分アレだ。全体的に体の使い方が下手なんだろうな。

どっちも音痴

一番悲惨なのがコレ、もうどうしようもない。
まず脳の方で音程が正しく認識できていないし、それを出そうとしても喉までイカれているというスーパーハードモード。
因みにこのタイプだと発覚するのは、自分が「脳が音痴」タイプだと思ってる人が音感を頑張って鍛えた時。頑張って音程がわかるようになったのにどうも上手くその音が出せないってのがわかって判明する。かわいそう。

いかがだっただろうか

クソ健常者の皆々様方、いかがだっただろうか。これが音痴の苦しみであり、音痴の種類だ。
我々音痴も好きで音痴をやっているわけではない、ただ幼児期の頃に音楽にあまり触れてこなかった、ただそれだけのことなのである。

あなたが争いや悲しみのない世界を望むならば、まずは身近な人々から。音痴の御方々への”ご理解とご協力”を忘れないでいただきたい。

今回はこの辺りで!ラブアンドピース!ではまた!

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