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今Suchmosと殴り合って勝てるわけがないだろ。 RAMMELLS

rammells

"Suchmos"と地下室TIMESで検索をかければ記事がボロボロ出てくるほどSuchmosは人気だ。取り上げざるを得ないバンドであるし、純粋に皆さん好きなんだと思う。

80年代好きとインテリポップ好きの間でしか使われていなかった「シティポップ」という言葉も彼らのおかげで再浮上、日本に新たなブームを起こしていると感じる。ceroもそうだね。

このようなブームが起こると湧き出てくるのが二匹目のドジョウ、ブームに乗っかろうとするバンドたちだ。以前こちらの記事で石左さんはこのように述べた。

いくらSuchmos同じかそれ以上の人気を誇るバンドでも既存のブームに乗った二匹目以降のドジョウには、金字塔足り得るには難しい。今の20代にわかりやすい例で言えば、9mmや時雨が台頭した時代、2番煎じが掃いて捨てるほど横行したが、それらの名前をみなさん今思い出せるだろうか。文字通り歴史から掃き捨てられてしまっている。

フロントマンYONCEと歌詞から、Suchmosについて考える

その通りだ。結成時期に関わらず"ソウル、ファンクなどブラックミュージックをうんたらかんたら"と肩書きに書いているバンドは後追い扱いになってしまう。音楽性ではブラックミュージックを色濃く取り入れているかもしれないが、Suchmos無双状態の今に爪痕を残すのは難しい。周知の事実だ。

今Suchmosには敵わない。これを踏まえているのかいないのか、堂々とプロフィールに"Suchmos"と入れているバンドがいる。RAMMELLSだ。

rammells2

彼らの公式サイトのバンド紹介にはこのように書かれている。

ギターの真田徹がSuchmosのYONCEらと組んでいたOLD JOEの解散後、
自分の求める最高の音楽を実現させるために大学時代の先輩である黒田秋子(Vo, Key)、村山努(B)を誘って2015年8月に結成したバンドがRAMMELLS(ラメルズ)。

RAMMELLS

"SuchmosのYONCEらと組んでいたOLD JOEの"! 遠い遠い。「俺の元カノの兄貴の友達が佐藤健」ぐらい遠い。確かに関わりはあったのだろうが、今のバンドとYONCEは無関係、赤の他人。これがまかり通るなら私だって"SuchmosのYONCEらと同じ猿人類"だ。なんならもうみんなYONCEだろ。


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Suchmosとはまた別枠でカッコイイ だから別のリングで戦ったほうがいい

RAMMELLSは上がるリングを間違っている。Suchmosに殴り込みにいくその姿勢はカッコイイが、だからこそ私は止めたい。よせ、やめろ。死ぬぞと。


RAMMELLS "Holiday" Official Video

かっこいい。エレピの音色が心地よい。オシャレなサウンド作りだが人を選ぶほど尖っていなく、どことなく懐かしさもあり受け入れやすいバンドだ。

ワウギターやベースの鳴り具合など程よくキャッチー、日曜の昼下がりにボーッとラジオを聴いていてRAMMELLSが流れてきたら何となくウキウキして笑顔になってしまうだろう。

初々しさと渋さの中間のような女性ボーカルも素敵だ。ギターやハイハットがやや前に出過ぎて素敵なボーカルが引っこみがちだったり、ややドライすぎるミックスなど気になる点はあるが、全体的に非常にバランスの良いバンドだと思う。

そう、これSuchmos路線では全然ない。今のシティポップ畑で育っては雑草に栄養分を吸い取られてしまうだけだ。

"SuchmosのYONCEらと組んでいたOLD JOEの"は事実として、音楽性は似て非なるもの。Suchmosというネームバリューを使うメリットよりも「Suchmosやceroとは違うな」とお客が離れていってしまうデメリットの方が大きいのではないだろうか。

じゃあどこで戦えばいいの? そこだ。

私は「シティポップ」や「ソウル、ファンクなどブラックミュージックをうんたらかんたら」という言葉を使うより「渋谷系」を使うべきだと思う。

シティポップより渋谷系


ORIGINAL LOVE 月の裏で会いましょう

渋谷系、と言われても今の10代にはピンと来ないものと思われる。先んじて簡単に説明させてほしい。

それまでの流行りであった“イカ天バンド”などの流れとは一線を画し、1980年代のニューウェーブやギターポップ、ネオアコ、ハウス、ヒップホップ、1960年代・1970年代のソウル・ミュージックやラウンジ・ミュージックといったジャンルを中心に、幅広いジャンルの音楽を素地として1980年代末頃に登場した都市型志向の音楽であるとされる。

音楽傾向こそは違えど、80年代にも「ロックバンドは、もうよくね?」という現代のシティポップ再解釈のような動きがあったのだ。

現在シティポップという枠組みにはSuchmos、Yogee、ceroやそのフォロワーがひしめく激戦状態だが、幸いにも渋谷系の若手枠はガラガラ。そっちの再解釈音楽として受け入れられたら面白いんじゃなかろうか。

実際のところシティポップも渋谷系も曖昧でどっちがどうなんだよとなる。余計なことを言うと渋谷系、オザケン大好きおじさんが自然発火的に怒り出すので口を慎むが、Suchmosやそのドジョウたちとバトルするより田島貴男というシード権を使うほうが聴いてもらう機会は増えるだろうと推測する。

Suchmosが和製JamiroquaiならRAMMELLSは女性版ORIGINAL LOVE、田島貴男もう50歳だし娘みたいに可愛がってくれるよ。

ORIGINAL LOVE好きの目に止まればRAMMELLSの良さをより掘り起こしてくれるだろう。一度掘り起こしてもらえればORIGINAL LOVE感が薄れても聴いてもらえるようになる。Suchmosの文字にはアシッドジャズ的なサウンドを求めちゃうからな、どんなに曲が良くても肩透かしを食らうんだよ。
 

女性ボーカルも推していくべき

先ほどの曲は爽やかさと日本らしさが重視されていたが、他の曲にはより"黒さ"が出ているものがある。


RAMMELLS / NIGHT CAP

国内にも黒めの音楽はそこそこあるんだけれど、ここまでのクオリティで且つ女性ボーカルとなってくると数はかなり絞られてくる。RAMMELLSの良さは言うなれば(ブラック+女性)×クオリティ。国内でこんなサウンドを聴けるバンドは他にいない。

あとボーカルの黒田秋子さん。笑顔が素敵だからもっとそこ推してほしい。

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こうだと「おっ、レゲェでも歌ってるのかな?」と"強そうな女"を感じてしまって「俺なんかが聴いてたらマイクロフォンでぶん殴られちゃうかな…」って敬遠したくなるけど

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この笑顔だとめっちゃ聴きたくなる。良い笑顔、素敵。下ネタ言っても怒らなそう。前髪合ったほうが可愛い。初対面でも気軽に話してくれそう。

独自の路線を走ってほしい

RAMMELLSは良い意味で音楽性が振り切れていない。Suchmosのように振り切った音楽とは別の土俵の音楽だ。メディアのライターはどうしてもプロフィールから引用してこなくちゃいけないから、そこでSuchmosを挙げるのはダメ。

別枠として聴けばとてもカッコイイのに、それがすごく惜しい。

結成間もないRAMMELLS、埋もれないよう頑張ってほしい。以上!

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