トべるブタはベーシスト the band apart
オシャレファンキーです。
このバンドを一言で言いあらわすとしたらそんな感じだろう。
メロコアなどがメインであったインディーロック界に旋風を巻き起こした。
歪んでいないギターのカッコよさを再認識させてくれたバンドだ。
まぁ、多少は歪んでるんだが。
そのため、あまりロックを聴かない人間も入りやすいと想う。
さぁ、いってみよう。
the band apart
the band apart(ザ・バンド・アパート)は、日本のロックバンドだ。通称バンアパ。
現存するもうほぼ全てのバンドがロックバンドだ。まるで意味をなさない。
彼らのジャンルは大きくロックと言っても、ファンク、フュージョンの要素が感じられる。
セクシーなボーカル。体も音もブリブリでファンキーなベース。化け物じみたリード。
ベースの原とは裏腹にタイトなドラム。
全てが高い次元で昇華されている、まさにパイオニアだ。
バンドメンバーが全員濃いので紹介していきたい。
Wikipediaを開かずとも私は解説できる。基本DVDで色々話しているので、そこからの引用だ。
荒井 岳史(あらい たけし) ギター&ボーカル 見た目うっすらわかるのが怖い、元ラガーマン、デカい、ギターが小さく見える。初期はベースボーカルだったが、現ベースの原と交代。したのにも関わらず、ギターが凄まじくうまい。ここまで凝ったコードや、オブリを入れ、歌える人間は彼以外思い浮かばない。
原 昌和(はら まさかず) ベース&癒やし 押しメンである。よく言えばポッチャリ、悪く言えばデブだ。
ライブ映像を見てもらうとわかると思うが、常にシャワー後のような汗をかいている。
後ろに扇風機が設置されている。
「でぶのライフライン」と本人は語る。
そう、彼はネタにしているのだ。
アメリカツアー中、「I'm fat boy(私はデブです。)」と言ったところ、「I fuck boy(男の子とヤります。)」と聞こえてしまい、会場が大歓声に包まれるというハプニングもあった。
と、お茶目な一面もある彼だが、the band apartに置いて彼の存在はデカい。体もデカい。
バンドの裏番長的な役割だ。
風貌とのギャップが激しい美しいコーラスで荒井のボーカルを支え、テクニカルな上物楽器とドラムの間をとる、クッション的な要素になっている。別に原の腹がクッション的であるという話ではない。
彼がいないと成り立たないだろう。ベースの技術も高く、素晴らしい存在感を放っている。
川崎 亘一(かわさき こういち)リードギター。
メタル。メタルギターだ。メタル系のバカテクスイープやタッピングをフレーズに詰め込んでくる。
それでいていやらしさがない。モズライトのギターも特徴的だろう。
彼のギターでモズライトがほしくなった人間も少なくないだろう。
原を見ると笑ってしまうため、ライブ中はあまり原のほうを向かないようにしているらしい。
スニーカーだけの部屋を借りるという野望があるぐらい、スニーカーマニアだ。
メタルバンドだった頃の面影が一番残っているメンバーだ。
木暮 栄一(こぐれ えいいち)ドラマー。
曲によってコロコロ表情を変える。引き出しが多い。
ラッパーを目指していた時期があったり、英語が堪能だったり、絵が上手くジャケットデザインなどもしている。
多才である。
そういう人間性からフレーズが出てくるんだと私は思う。
ちなみに公式HPは彼がほとんど書いている。
4ピースバンドにしては珍しい立ち位置でライブをしているが
4人が同列の関係に見えるといいという思いが反映されている。
『ワンマンバンド』という表現があるように、そもそも"普通"のリスナーは基本的にロックバンドをボーカルを中心に聴いている。
それを意識してのことだろう。かっこいい。
DVDでの意味深なエピソードを紹介したい。
曲作りが酷く行き詰まったため気分転換にスーパーに行ったところ、疲れ果てた顔で饅頭を眺める原に
荒井「まーちゃん(原の愛称)、これ買ってブン投げねえ?」
原 (コイツ限界だな…)
結局二人で饅頭を買い、地面に叩きつけた。
てっきり潰れて飛び散るかと思われた饅頭は「ぽすっ」と鈍くバウンドした。
それを見た瞬間に曲がひらめいた、
というものだ。
『???』と思う人間もいるだろうが、
インスピレーションなんて何から受けるかわからない。
わからんが、わかる!!
と妙に納得した瞬間だった。
そんな曲でお別れしよう。
こんなかっこいいデブをみたことがない。
「音楽は4人が仲良くなるための手段ともいえる」
姿勢もかっこいい。いいバンドだ。