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2016/03/05

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12歳の少年がメタルでアメリカンドリーム Unlocking the Truth

ラジオからブラック•サバス顔負けのカッコいいメタルが耳に飛び込んで来た、なんだこのバンド?!インタビューの声はどうやら女性陣、ガールズメタルか?

ラジオのパーソナリティ「若干12歳のバンド」

WHAT!?!!!!!!

女性陣と思いきや、なんと変声期前の少年達だったのだ!
えらいこっちゃ…。12歳がガチメタル、幕末を思わせる革命じゃないか。
気になり過ぎて掘り下げてみたぞ。

若干5歳にしてバンド結成

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写真は左から、Malcolm Brickhouse (Vo. & Gt.), Jarad Dawkins (Vo. & Dr.) 、Alec Atkins (Vo.& Ba.)
NYはBrooklyn出身のこの三人。大変失礼だが、パッと見、図書館に引きこもって読書してそうな、女の子に話しかけられない、オクテそうな子供にしか見えない。


私の聴いたNPRのインタビューは再放送で、2013年と少し古いものだが、当時はボーカルなしのインストバンドだった。「ボーカルが弱いので、まだ入れない」と12歳当時から大人顔負けの発言。
それにしても、中学生バンドに聴こえない音の厚み、演奏もなかなか上手である。

Maclomが初めて楽器を手にしたのは5歳の時にピアノ、6歳の時にギターとのこと。
Jaradは2歳(!)から家にあったドラムを始めて、Jaradが5歳(!!)の頃に「バンドやる?」と、Malcomを誘ったらしい。Alecは友達だった二人にバンドに誘われ、少し遅めの10歳からベースを練習開始。(でも10歳…)中二病こじらせてモテたくてギター始めた、って比べモンにならねえぞ。恐ろしい子供たち…。ちなみに、彼らは今年中学3年生。
両親は特にメタラーではなかったらしく、MalcomとJaradがお父さんにプロレスに連れてってもらった時に、ヘビーメタルがバックグラウンドで流れていたのを聴いたのがキッカケでメタルに目覚めたとのこと。また、彼らのママ達が本場のハウスやR&Bを聴いている環境で育ったというのは、彼らの才能にプラスの影響を与えたのではないか、と個人的に分析している。(Viceより) メタルの先入観といえば、白人で刺青まみれ、坊主でめっちゃ汗かいてるごっついオッサン共のイメージが先攻する。ナードな細っそい黒人坊や達がヘビメタ、という意外性も注目された事に一枚噛んでいるのではないか。

尚、彼らの同級生は主にhiphopやラップを聴いているらしく、メタラーの友達は希有とのこと。全身黒の服装で、黒のマニキュアを塗って登校したりするらしく、クラスメイトから「オカマ野郎!」と野次を飛ばされる事もしばしば。まあ、このメタルとは程遠いガリ勉そうな見た目では、ナメられるのも分からんではないが…。ダサい!と言われて喜ぶドMのメタラー達だが、彼らからしたら「ラップはダサい。」らしい。公共の場で言い切れてしまうのも、なかなかカッコいいぞ、少年たち。

ラジオのパーソナリティ「悪口言われたり、野次飛ばされたらどうしてるの?」
Malcom「取りあえず無視して、その悔しさは曲にしてるよ」

なんと…プロも動揺する、この創作意欲!ラジオの司会も絶賛していた。
モテたいだけの下心100%のバンドマンからは、こんな台詞は出て来ないだろう。

また、なんといっても彼らはまだ中学生なので、勉強とのバランスも気になるところ。
Viceのインタビューによると、基本的には宿題を終わらせてからバンド活動に勤しんでいるとのこと、感心である。メンバーの好きな科目は、音楽以外だと科学と社会らしい。

Times Squareで路上ライブ→2.2億円でSonyと契約


事の発端は、Times Squareでの路上ライブだ。
BassのAlecが加入してからは右肩上がりで、多い時では一日あたり$1600 (約19万円)路上ライブでお小遣いを稼いでいたらしい。…私の二週間分の給料より多いじゃねえか、ジーザス!!
彼らの名誉の為にも、NYには数万人単位でミュージシャンが存在している上に、路上ライブでここまで稼げるバンドはほんの一握り。インディー契約しているバンドでも、路上演奏では素通りされているのが現状だ。
彼らの勢いは止まらず、去年SONY Musicと5枚のアルバムを$1.8 million (約2.2億円)で契約したとのこと。アメリカはスケールが違うぜ…。(Wikipedia参照)
そうゆえばこの子達、去年ホルモンのNY公演の前座を努めていた。
ギターの方が大きいんじゃないか?って思わせる小柄な少年達からは想像がつかないパワフルな演奏だった。日本で言うとこの、Zepp規模の開場での堂々たるパフォーマンス。
ホルモンの他にも、ガンズ、Motherhead, Queens of Stone Ageなど名の知れた大物バンドの前座も行っていたらしい。Crossfaithやワンオクが出演した事でも有名なメタルフェス、Vans Warped Tourにも最年少でステージに上がったのが去年の話。中学校の文化祭で演奏して女子にキャーキャー言われてドヤっているのとは根本的に話の次元が違う…。

いかがだっただろう

すっかり話題性が先攻してしまっている彼らだが、何度も言うように演奏力は確かである。
「体が動かなくなる、70歳くらいでリタイアしたいよね」と、本人達も音楽に生涯を捧げる覚悟でいるらしい。
ただし、物心つく前から金にモノを言わせている大人達のオモチャにされまくり、すっかりDQN化してしまったジャスティン・ビーバー君の二の舞にならないかだけが、心の気がかりである。

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