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大失敗、The SALOVERS

2016/05/31

The SALOVERSをご存じだろうか。
ご存じのあなたはThe SALOVERSが好きだろうか。

The SALOVERSは誤解の多いバンドだ。
運があるようでまるでないバンドでもある。

せっかくこの記事を開いてくれたわけだし、The SALOVERSが好きな人も嫌いな人も、今回は彼らについて少し考えてみてもらいたい。

大失敗

まず彼らのプロフィール・略歴を

The SALOVERS(ザ・サラバーズ)は、日本のロックバンド。2008年に結成され、2010年デビュー。所属レコード会社はユニバーサルミュージック、EMI Records Japan(旧:EMIミュージック・ジャパン)所属。

結成当時17歳、メジャーデビューは19歳。
ヤンキーの女がダーと付き合ってシンママになるのとどちらが早いか、というようなスピード感だ。

あまり邪推したくはないが
ボーカルの古館は古舘伊知郎の息子。
閃光ライオット2009で審査員賞。
その翌年メジャーデビュー。
そして付いたプロデューサーが元ナンバガ、ナカケンこと中尾憲太郎。

ウム…

 

そんな彼らの一枚目のシングル、SAD GIRLを聴いてみよう。

 

初めてこれを視聴したという人は、なにを思っただろうか。
当時の僕は
「うわ、顔近い」
まずそう思った。

曲調としては青春パンクと閃光ライオットバンドの合いの子。
特にボーカル古館の歌唱法は完全に青春パンクのそれ、俗称"童貞ボイス"だ。(実際はその真逆であることが多いが)

 

うわ、顔近い。

この顔面激オシMVも、きっと激情系ボーカルを演出する為の作戦の一つだろう。
必死に唄うその姿から彼の熱量を聴き手に伝えようとした、プロデュース側の思惑が見受けられる。

僕はこれ、最悪の大失敗だと思う。

100人が100人
「うわ、顔近い」
と思ったとはおもわないが、まぁ98人は思ったことだろう。だって顔近いもん。

レコーディングもボーカルを丁寧に録りすぎたせいで荒削りな本来の良さがまるごと死んでしまっている。
そればかりか青春パンク的な歌唱法をフィーチャーし過ぎてせっかくの歌詞も前に出てこない。

トータルして、とにかく嘘くささがハンパじゃないのだ。作られている感じがする。
その"嘘くささ"のせいで逃してしまった潜在顧客は少なくないだろう。

 

デビュー当時のライブ映像だ。これが本来の彼らだ。
MVの上での、CDの上での彼らから響くものは全くないが、生身の彼らからは本物の熱を感じられる。

プロデュース側の力押しが空回りした形で、上手く評価されないまま彼らの人気は失速している。
身勝手に売り出し失敗して、失敗したらその手を離す音楽業界の露骨なムゴさが垣間見える。

確かに上のライブ音源も、まだまだバンドとして愚直すぎるとは思うが、この当時まだ未成年だ。
もっと成長の機会を与え、地の力を蓄えてからメディアに露出できていたのなら、また違った結果になっていたんじゃないかと残念でならない。

 

まだこれからだ、最初の失敗もいつか彼らの箔になる。
森鴎外配ってないで、もっとその歌を聴かせてくれサラバーズ

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