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2017/02/01

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ゲスの極み乙女。を見てると"宣伝したら何でも売れるんだな。"と思います。

というか、なんでも買うんだな。

とりあえず楽曲を聴いてみよう。

まず耳を捉えるのはボーカルの独特のメロディの乗せ方だろう。
細かいビートを刻むドラムの上に、語りとも歌ともつかぬ声を響かせる。
楽器隊のアプローチは邦楽的だが、このボーカルの歌唱法を支える為にリフを中心として、トラック的な役割を担って…、ん?

いっけねー!!

これゲスの極み乙女。の元ネタのチョモランマトマトさんやんけー!!まちがえたー!!

間違えた。許してほしい。

そしてみんなは別のバンドを聴かされていると気づくのに何秒かかっただろうか。
映像を見ずに1分以内に気づいた人には何か粗品でも送りたい。

 

どんなバンドか

Indigo la Endのフロントマンとして、インディーズ界隈で女子たちにキャーキャーだった川谷絵音(かわたに えのん、MC.K、えのぴょん)
が音楽活動の保険として可愛い女の子と、元Indigo la Endの超絶ベーシストを引き連れ結成したバンドだ。

105

クソッ、モテそうだ。モテるに違いない。
こんな男のどこがいいのか、フィリピンイリエワニの方がかっこいいしアゴの力も強い。同じ檻に川谷絵音とイリエワニを入れたらイリエワニの圧勝だろう。

そう、今回はモテない男の醜い嫉妬心を原動力に記事を書いている。そういうことだと思って読んでほしい。

ちなみにバンド結成の成り行きとして、wikipediaにはこうある

indigo la Endの川谷絵音を中心に結成。それぞれのバンドでライブハウス下北沢ERAでのイベント等に出演した際に知り合い、遊びのつもりでスタジオ入りしたのがきっかけである。

純度100%の邪推だが、まぁ…、抱きたかったんでしょうね。えのぴょん。
105
(これがえのぴょんだぴょん)
ベーシストが老けてるのは、女が合コンで必ず自分よりブサイクな女を連れてくるのと同じ理由だ。そういうことだ。

ちなみに個人的には、このバンドに於いて休日課長のベースが本来もっとも称賛を受けるべきポイントだと思っている。
複雑なことをやりつつしっかり楽曲の基軸を作り、脈絡を放棄したシッチャカメッチャカな楽曲を聴けるものにしている。

そしてスペースシャワーTVなどの各種音楽メディアからのアツいゴリ押しを追い風に、インディゴラエンドの付属品として活動開始1年たたずに爆速メジャーデビュー。
「独特なメロディと繰り返し歌われるサビが印象的」と若者から絶大な支持を受けている。

いっけねー!!

繰り返し歌われるサビが印象的なKANA-BOONさんやんけー!!まちがえたー!!

間違えた。本当だよ。許してほしいぴょん。

 

音楽性

せっかくKANA-BOONを引き合いに出したので、そのまま音楽性についても言及していこうと思う。

一口で言ってしまえばチョモランマトマトに卑怯ドラムをぶっこんでインディゴラエンドのサビを乗っけた。そんなバンドだ。


音楽としてはかなり力技の部類だろう。
「ピアノリフの技巧音楽で終始するとキャッチーじゃなくなってイージーリスナーに聴いてもらえなくなる…。」
→「まぁ流れぶっちぎって裏打ちでさわやかなサビ乗せときゃいっか。」
こんな感じだ。

しかし先ほど述べた休日課長のベースを筆頭に、演奏は高水準でまとまっている。
シンプルに聴こえるサビだが、ドラムが細かくノートを刻みシンプルで終わらせない。あとめっちゃ可愛い。
ピアノもコード感を後押しつつサビを邪魔しないメロディを上手く弾いている。
ギターは

ギターは

本当に言う事がない。
少しギターを弾ける人ならわかると思うが、終始技巧的なリズム隊の前で聴こえるギターがお遊びのようだ。なんだこれ。
どの曲を聴いてもギターの
105
えのぴょん

だけお遊びだぴょん。

クソッ、こんな男のどこがいいのか、ホオジロザメの方がかっこいいしアゴの力も強い。同じ水槽に川谷絵音とホオジロザメを入れたらホオジロザメの圧勝だろう。

 

へんな売れ方

彼らの狙いは
"人と少し違う音楽を聴いているアタシ"
という自意識を持った層への市場展開だ。
「売れてる邦楽ロックから一歩抜け出したい」
そんな人を狙って売り出しているバンド、という感じだった。

が、変な売れ方をした。
その珍妙な名前が生んだ話題性からか、耳を付くチョモランマトマト部分か、それとも広告のゴリ押しか、果たしてわからないが
いつのまにかIndigo la Endの付属品であったはずのゲスの極み乙女。がIndigo la Endよりも人気になってしまっていた。

ここ最近の話だが
知人「ゲスの極み乙女。さいこー」
僕 「あー、Indigo la Endのボーカルがやってるバンドだよね」
知人「え?そうなの」
というやり取りが立て続けに4回あった。Indigo la Endのメンバーが不憫でならない。

ここから思う事は、自分から音楽を探して聴こうなんていう人間は本当にごく少数で
大多数の人は聴かされた音楽しか聴かないんだな。という事だ。
ゲスの極み乙女。を聴くならインディゴラエンドにも手が伸びるだろ。と思いきや全然そんな事はないらしい。これには驚きのあまり語尾に"ぴょん"がつきそうだぴょん。

そして逆に聴かされた音楽なら何でも意外とすんなり受け入れるんだな。とも驚いている。
当初色物バンドとして売り出され始め、事務所側もメジャーシーンど真ん中を飾るようなバンドとして取り扱っていなかった感が否めないこのバンド。
売り手側の意図としては、名前とMVの話題性でインディゴラエンドの人気に拍車をかけよう。と、そういう市場展開を狙っていたはずなのだが、これだけ奇をてらっているのにも関わらずリスナー達がすんなり受け入れ人気が爆発してしまった。
これにはレコード会社側もびっくりだろう。

一度売れてしまったのをいいことに、えのぴょんの活動の比重はゲスの極み乙女に移行しつつあり、インディゴは規模縮小もやむなしと言った雰囲気だ。

何がゲスの極み乙女。だろう。
本当にゲスの極みなのはえのぴょんとレコード会社だ。みんなまとめてワニに食われてしまえ。

 

 

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