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2016/07/16

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なんで売れねえんだ!許せねえ!なぜか日本人が見向きもしない海外のスターバンドたち

地下室LIVESに出演させていただくことになりました。Helsinki lambda Clubのギターボーカル橋本です。地下室TIMESさんから「現役バリバリのバンドマンに記事書かせたら面白いやろ。オラ橋本、記事書けや」とお話をいただき、今回記事を投稿させていただくに至りました。よろしくお願いします。

タイトルを「何故か日本で全然人気の無いバンドたち」で寄稿したら、石左くんに「みんな割と音楽に興味ないみたいだからこれじゃ誰も読んでくれないよ。もっと最低なタイトルにしようよ」とこのタイトルに無理やり変えられました。僕は悪くありません。悪いのはいつだって地下室TIMESの奴らです。

今回のテーマは、「何故か日本で全然人気の無いバンドたち」
そんなバンドたちを紹介しつつ、その理由を探ってみようと思う。

Kings Of Leon

欧米と日本での知名度の違いという話題ではよく取り沙汰されるバンドの一角。
来歴はというと、2000年から活動をしているアメリカはテネシー州ナッシュビル出身の4人組バンドで、そのいぶし銀な音楽性はサザンストロークスとも称される。
メンバーは皆兄弟と従弟で、本国より先にイギリスで人気に火が着いた。

それなりにトピックのありそうなバンドなのに、日本では比較的無名な気がする。ちなみに欧米ではチャートで一位取ったり、グラミー賞取ったり、グラストンベリーでヘッドライナーやったりと、めちゃくちゃ売れている。
何で日本で売れないんだ?と憤りたいところだが、筆者もそこまでちゃんと聴いていないのでなんでかワカラン。ほんと、なんなんだろうね。教えて。

 

Matchbox Twenty

筆者的にとてもノスタルジー感じちゃう、アメリカはフロリダ州オーランド出身の4人組バンド。
1996年から活動をしているが、彼らもまたスモール・イン・ジャパンなバンドの代表格だと勝手に思っている。
アルバムとか引くくらい売れている。仮に日本に来て渋谷とか歩いてても誰も気付かないのに、気まぐれでセンター街をうらすじ横丁とかに改名できるくらいの経済力は持ち合わせているはずだ。

それはさておき、彼らやGoo Goo Dollsとかみたいな、90年代臭プンプンかつフルハウスやボーイミーツワールド的なホームドラマでよく流れてそうな音の王道ロックは、大味だからか日本であまり受け入れられていない気がする。
筆者はそれらのドラマが大好きだ。サブリナも好きだ。若かりし頃は「サブリナ 主人公 エロ」とかでググってた。

 

Noah and the Whale

これも本当に良いバンドだと思うんですけどね。日本来ねえからイギリスで観たよ。
それでね、今来歴を調べようと思ってググったら、つい先日解散してました…
あんまりだ。Wikipediaにも掲載される前に解散してしまうなんて…
2008年デビューのロンドン出身のバンド。バイオリンとかもいる。いやもう、紹介する気が失せた。もう自分だけの思い出にさせてくれ…
貼られた音源も聴くな。

・そして彼らは何故日本で売れないのか?

もう少しバンドを紹介しようと思ったが、これ以上ググったら解散してたとか知って傷付きたくないので、紹介はこの辺にして何故日本で売れないのか考察しようと思う。

その理由はズバリ、名前が長いからだ。

としたり顔で尚早に決めつけた人、惜しいけどちょっと違うんだな。
君みたいな人は、10代の頃女の子は自慰をしないと思い込んでいたタイプだろう。そして早漏だ。

さて、私が推測するに、その理由は名前が上手く略せないからだ。
日本は略語文化だ。長くても略せれば親しみも湧いて問題なし。
レッチリとか訳もなく言いたくなるもんね。うちのばあちゃんですらたまに思い出したように呟いていた気がする。

そんな観点から見てみると、先ほど挙げたバンドたちはどうにもキャッチーな略し方がない。
キャッチーな略し方がなかったり読み方が難しかったりすると、どんなに音が気に入っても他人に紹介しづらいので、口コミで拡がりづらそうである。
「このバンド知ってる?これこれ、えっと、、ノア、、っフ、、アンド、ザ、、、、、ウェーイ!!ッッレ!!!(巻き舌)」
みたいに恥をかくこともしばしばありそうだ。

もしくは外タレが日本にライブに来て、
「コバンワ、デスフロムアバァヴナインティーンセブンティーナインデス。アー、ナマエー、ダケデモー、オボエテカイッテクダサイ。ワンツースリーフォー!!」

と甲斐甲斐しくのたまったあとにこんな曲やっても名前は一瞬で忘れ去られるだろう。そして日本人の心には誰だったか忘れたけど凄かったという記憶だけが残り、彼らは二度と日本の地を踏むことはないだろう。

そんなわけで、日本の売れないアマチュアバンドのMCのテンプレにもあるように、名前だけでも覚えて帰ってくださいっていうのは実は難しいことであり重要なことだったのだ。
まあもし自分がお客さんに「曲はまったく覚えてないけど名前だけは覚えました!」って言われたらその場で灯油被って火付けてライブハウスの受付に飛び込んでその日のライブノルマの明細書共々燃え尽きますけどね(メンバー思い…!)。

まあ当然名前だけじゃなくて、音だったり顔だったり、たまたま日本のプロモーターの琴線に触れなかったりと、色々理由は考えられるが、意外と盲点だったんじゃないかなという名前という角度から今回は切り込んでみました。

しかし今の時代、日本で知名度上げたところで、かつてのDeep PurpleやQueenのように逆輸入でドカン!なんてことは夢物語に等しいので、海外の方も特に嘆いてはいないかもね、と何故かニヒルな感じで締め括らせて頂く。
せっかくなので、これを機に読者の皆様にもこれらのバンドを聴いたり、まだ日本で陽の目を浴びていないバンドを積極的に掘り下げていって頂けたら幸いである。

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