おそ松さんのOP歌ってるA応Pってアイドル…
去年の暮れ辺りから十代の女性を中心に大流行している「おそ松さん」
右向けどおそ松、左向けどおそ松。しまいにゃピエール中野までピエ松になるシマツ。もはや流行の域を通り越して社会現象、新興宗教、圧力団体、そんな様相を呈している。
今更おそ松さんがどれだけ流行しているかなど説明することはあるまい。好きな人もそうでない人も、嫌と言う程目にしていることだろう。
ところで、アニメと音楽は文化として近い位置にあると思う。特に主題歌はその楽曲・グループの命運を大きく左右する。
10代にもわかりやすい例で言えば、ユニゾンスクエアガーデンなんかはまさにアニソン界隈で一発大成功を掴んだ好例。タイバニとのタイアップを機に「オタクという程じゃないけどニコニコ動画やアニメとかを恒常的に見る」くらいの感度のファンを上手いこと抱き込んだ。ああいう所に滑り込めると、ライバルにバンド音楽が少なくなってくるから良い。消耗しない。
で、件のおそ松さんだが、これだけ日本全国を巻き込んだ一大ブームになってるんだから、OP歌ってるグループはさぞ大人気に…と思ってちょっと調べたのだが
ん?素人モノかな?
その名も「A応P」とおっしゃるそうな。アニメ応援プロジェクト、の略表記だそうな。あー、わかる。声優養成学校にいそう。オタクとDMしてそう。自称業界人に騙されてそう。
もったいない。すごいもったいないことをしている。みなさんそうは思いませんか?目の前で札束が燃えているような錯覚に陥るよ。
人気ない
頑張れ、の一言だ。
肩幅がこんなになるまで頑張っている人間の行いを否定するのは少々心苦しいが、事実として人気は全くない。
こんなもん彼女ら当人の責任ではない。彼女らに非があるとすれば
「こんなプロデュースで上手くいくわけねえだろ」
と自分の置かれた状況を客観的に見る目のなさだ。
言いたいことは、いろいろある。ユニット名が奇抜すぎるとか、ダンスが下品すぎるとか、いや、可愛いのはまあ、うん、かわいいよ。なんか恥ずかしいなコレ、なんだ… 甘酸っぺえ。
でも可愛いけど女性ウケの悪そうな可愛さ。うん、ブスとは言えねえよ。A応Pで検索するとサジェストに真っ先に「ブス」の文字が浮かび上がるがね、そりゃ強がりってもんだよ。橋本環奈ちゃんとかと比べるんじゃないよ。実在しねえからアレ。お前が今まで恋した女と比べてみろ、トントンだろ。
そんな風に問題は山積みだが、今回取り沙汰したいのはこのグループのプロデュースの拙さではない。おそ松さんの話だよ。
ご存じの通り、おそ松さんを支持している多くは10代から20代前半の女性。腐女子夢女子オタク女子、カテゴライズに走ると炎上しそうなので詳しくは立ち入らないが、そういうニュアンスの人々の間で流行している。男でアレ見てるのは中学生か女子と話合わせたいオッサンかだよ。僕も見てはいるけど、男性も楽しめる回に対して女性向けの回の比率の方がどうにも多いように思われる。
だから「つまらない」なんて批判はお門違いで、彼女ら向けに作られたコンテンツなので彼女ら以外の人間は気にしなくていいオブジェクトなのだ。攻殻機動隊見てろ。
じゃあその準オタク女子およびオタク女子たち入れ食い爆釣の釣り堀に、A応Pというルアーっていかがなものなのか?これが今日僕が言いたいことだよ。
先ほども述べたように、女性ウケしないよねあれ、どう考えても。地下アイドルという枠組みで少数のオジサンたちから太くお金を巻き上げていくべきコンテンツでしょう。
もったいない
そう思うともったいなくてもったいなくて…
例えばボカロP上がりとか、歌い手上がりとか、そういうアーティスト連れてきてOPにカチ込めば一発でオタク女子界の必修科目のようなスターが出来上がっていたはずだ。そんなにうまくいかないにしても女性アイドルに歌わせてるよりは億倍マシだ。
みてくださいよこの様子。偉いよ、僕だったらこの状況複雑すぎて笑顔でハッピーハッピーなんか言えねえよとても。
まだね、一期の時は有名男性声優で人を集めよう!ぐらいのポーズだったし、作ってる側もこんなに人気が出ることを予見していなかったのかもしれない。OPはなんかのコネでこのA応Pが抜擢されていても不思議じゃあない。
しかし二期まで彼女らを続投させるのはもう本当にもったいないことしてる感半端ない。見てる側だって彼女らが歌うことを求めていない。得する人間が誰もいないのだ。
なんだか憂鬱な気持ちになってきた。三期があるなら六つ子にバンドでもさせたらどうだろ。
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