ベーシスト必聴 Primus
Primus(プライマス)は、アメリカ合衆国カリフォルニア州出身のオルタナティヴ・ロック・バンドだ。
これをオルタナに分類していいのかよくわからないが、ファンク・メタルと呼ばれることもある。
まぁジャンルなんてどうでもいい、リスナーそれぞれの耳で分類すればいい。
とりあえず、ベースが化け物である。
レス・クレイプール
彼こそが、超絶テクニシャン変態ベーシスト兼ボーカルのレスクレイプールだ。
非常識。
これが彼のベースプレイを表現するのに相応しいと私は思う。
『地獄のメカニカルトレーニング』、『地獄カルテット』で有名なベーシストMASAKIが『なにやってるかわからない』と言ったという逸話もある。
彼らの出世作、Pork SodaよりMy Name Is Mud
え~プライマスのアルバムを全て所持している私が一番聴きやすいと思うアルバムだ。
さぞ聴きやすかろう。
レスのベースから生み出される狂気じみた雰囲気、何を考えているのかわからないギターの変態フレーズ、落ち着いたドラム。
そして笑わせにきてるんじゃないか思うボーカルの歌い方。
さ、さぞ聴きやすかろう。
大衆性とは無縁な彼らの音楽がアルバムチャートでトップテン入りしたりしているんだから、世界は捨てたもんじゃない。
現在はPrimusとして活動しておらず、レスは主にソロで活動している。彼の活動には注目だ。
歌いながらここまで高度なスラップをするバンドはほとんどいないんじゃないだろうか。
信じられないほど上手いのに笑ってしまう。ボーカルが反則である。
アンチポップ
彼らの楽曲は徹底的なまでのアンチポップである。
そのまんまAntipopというタイトルのアルバムを出している。
Antipopこのバンドとしては異色のアルバムで、タイトルとは正反対に彼らの中で最もポップな仕上がりになっている。
1999年リリース。当時流行り始めていたラップメタルやミクスチャーの影響を感じる。
ポップさを出そうとして、逆におどろおどろしい雰囲気になっている。
なんと、ゲストにレスの同級生だったメタリカ、トム・モレロ(レイジ アゲインスト ザ マシーン)、フレッド・ダースト(リンプビスキット)が参加している。
同級生にこんなアンチポップなやつらがいたら学校は相当荒れていだろう。
初心者は『Pork Soda』
謎のポップさに身を投じたいなら『Antipop』がオススメだ。ちなみに日本版は廃盤になっているので、中古で見つけたなら絶対買ったほうがいい。
『Sailing the Seas of Cheese』が最高傑作と呼ばれているようだが、私イチオシは『Tales From the Punchbowl』だ。
イチオシアルバムの楽曲でお別れしよう。
30秒ぐらいまで謎の前奏が入っているので早漏のやつは飛ばしてみることをおすすめする。
ベースリフが化け物である。ギターも理解不能だ。
もったいぶって登場するボーカルもまたツボである。