独断と偏見で選ぶドラムの録音が良い音源5選
こんにちは。
今回はドラムの録音が良い音源を紹介したいと思う。
ドラムが上手いとか、気持ちいいとかじゃない。
良いサウンドのドラムが良い録音で良いミックスがされた、良いドラムだ。
圧倒的にマニアックなのは自覚しているが、ドラムサウンドフェチの諸君と、グッドサウンドドラムノンケの君をドラムサウンドフェチにすべく最高のドラムサウンドをまとめたぞ!
Nirvana - in utero
一発目は定番のコレ!
ドラムフェチ界の大正義、ニルバーナのインユーテロだ。
Nirvana - Rape Me
いかがだろうか。
圧倒的迫力、最高にドライブ感のあるドラムサウンドだ。
ドラムをしばきにしばき倒していた全盛期のデイブグロールとプロデューサー・エンジニアの鬼才スティーブアルビニのタッグならこのドラムサウンドが生まれるだろう。
前に一度、このアルバムのミックス前のバラ音源(録音されたままの音源)を聴く機会があったのだが、録音段階ですさまじいサウンドをしていた。
一般的なドラムの録り音とくらべてはるかに生々しく、部屋自体が揺れているようなほど激しいドラムだった。
確かに今の基準で言うと、綺麗な録音ではないところもあるかもしれないが、あの生々しさ、、迫力をCDに封じ込めたサウンドとして完成されていると思う。
65daysofstatic - wild light
実験的な要素が多いポストロックと言うジャンルのなかでも、尖った音楽をぶちかましてくるイギリスのバンド、65daysofstaticだ。
65daysofstatic - PRISMS
んーソリッドで肉厚。
ジューシーなのにサッパリ。
コレはいいドラムサウンドである。
曲全体、アルバム全体が打ち込みシンセ音が多く無機質な印象とは対照的な有機的なドラムサウンド。
特にハイハット、ライドシンバルのサウンドが秀逸である。
それらのシンバルの特に気持ちいいポイントを見事に捉えている上、”ありがちな他のバンドサウンドのためにハイハットの音をスカスカにする”ということもなく、非常に大事にされている印象だ。
キレのいいバスドラムも好印象。
erykah badu - new amerykah:part two
ジャズとヒップホップが出会うところ、
ネオソウルと呼ばれるジャンルの最重要人物、エリカバドゥ。
Erykah Badu - Window Seat
冒頭から小気味いいスネアサウンド。
スネアにスティックがあたって跳ね返る、その感触も伝わってきそうなサウンドである。
全体として軽く小気味いいドラムサウンドに仕上げてあるが、ドラムプレイ自体はねっとりと歌い上げるようなニュアンスだ。
その対比が非常に面白い効果を生み出していると思う。
あとスローミディアムで刻まれる16ビートのハイハットの強弱のうねりが最高に気持ちいい。ハイハットで歌っている。
上のMV、ジョンFケネディが暗殺された場所で撮影されている。
誰トクなのかしらないが、エリカバドゥ全裸になるもんだからダラス警察署に訴追らしい。ホント誰トクなんだ。
cinema staff - 水平線は夜動く
今回唯一の日本のバンド、進撃の巨人で有名なcinema staffのシングルだ!
cinema staff - GATE
非常に特徴的なドラムサウンドである。
鼓膜の近くでドラムを叩いているような、前に張り付くドラムサウンドだ。
そのサウンドは、現実で生で聴くドラムサウンドよりも生々しく、スネアが叩かれスティックから衝撃が伝わり、、スナッピーが鳴り、ヘッドがしなり、胴がなる余韻が膨らむ。
これらのスネアで叩かれた音が手に取るようにわかる。
個人的にこのドラムサウンドは好きだし、他にこんなサウンドのバンドは少ないので、このままいって欲しかったが、残念ながら次の作品からはまた以前のようなドラムサウンドに戻ってしまった。
mice parade - mice parade
これがニューヨーカーのオシャレだと言わんばかりに斜め上からのオシャレな曲を奏でるバンド、mice parede
Mice Parade - Sneaky Red
オーガニック!
アルバム全体から木の臭いがしてきそうなくらいオーガニックなサウンドが特徴のこのアルバムだが、ドラムサウンドも同様、非常にオーガニックだ。
無農薬の野菜みたいに、過剰なエフェクトは掛けずに、録り音勝負!みたいな感じで割りとドライな感じのドラムだ。
裏を返せば、それだけ録音がいいということ。
自由に感情たっぷりに歌うように叩かれるドラムサウンドの魅力を一切劣化することなくCDの中に収めてある。
いかがだっただろうか
いかがだっただろうか。
最高にマニアックな企画であったような気がするが。
グッドドラムノンケだったアナタが新しい何かに目覚めることが出来たら幸いである。