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wonderprojectJK  

2015/09/07

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何を望まれてもこの5人でワガママに変化していく Czecho No Republic

2015年売れ切っちゃう前に記事にしておきたいバンドNo.1
Czecho No Rebublic(チェコ・ノー・リパブリック)
※Banana Republicとは関係ありません。

近年増えてきた混性バンドの中でももしかしたぶっちぎりでポールポジションに着けているんじゃないかってくらい既に人気に火が付きかけているバンドの美味しいところをドドンとイっちゃいます。

紆余曲折バンド

cnr1
2010年、Veni Vidi Viciousのリズム隊だった武井と山崎を中心に結成され、幾度かのメンバーチェンジを経て、2年前に紅一点のタカハシマイが加入し、現在の編成になる5人組バンド。

ギターとシンセが絡み合うカラフルかつポップなメロディーとタフで肉感的なビートが合わさりあうアンサンブルが現在話題沸騰中。
そのダンサブルでピースフルな音色はライブハウスだろうが、野外フェスの会場だろうが、街の片隅のカフェだろうが、一瞬にして遊園地にいるような錯覚を起こさせる新世代のポップロックバンドである。

前身バンドの急遽の活動休止後、残された武井・山崎が、すでにブッキングしていた予定を消化するため、組んだ消化試合バンド、それがチェコの原型である。
2000年代前半、ストロークスやフランツフェルディナンド、そしてブームに決定打を打ち付けたアークティックモンキーズと言ったロックンロールリヴァイバルブームの流れを組むVeni Vidi Viciousという音楽と、今のチェコの音楽は一見真反対に聴こえる。

轟音でささくれ立った音楽だ。
暗闇に隠れるオオカミのような、こんなダークでしゃがれたザラザラした触感の音楽から、キュートでファンタジックな今のチェコになぜなったのか?

その原因はボーカリストではなかった男、武井優心にある。

今は立派なソングライターであり、ボーカリストであり、フロントマンである武井。
しかし、彼は前身バンド時代、1ベーシストでしかなかった。
先方に迷惑をかけまいと、大人の責任感からとりあえず組んだバンドで、如何にしてボーカリストに、バンドのフロントマンになったのか。

良く言えば爽やかで優しい彼の歌声は、彼が今まで鳴らしてきた音色とは真逆。
武井自身、生粋のボーカリストではない故に、悩んでいた時期もあったという。
実際にチェコでリリースし始める直前まで、このバンドは”ボーカル募集”を続けていたという。
そんな彼に、歌うことを諭したのは、サポートとして参加していたThe Mirrazのボーカル・畠山だと言われている。
「俺も歌いたくて歌ってるわけじゃないんだから」
イイこと言うじゃん、湘南のヤンキー。
この言葉が、マイクを取り、表現者として100%出し尽くすことを決意させたという。

そして、100%正直に、100%出し尽くす音楽に舵を切り、出来上がったのがチェコのサウンドなのだ。

キーワードはかわいい

”かわいい”

前身がハードロックバンドだったバンドとは思えないキーワードだ。
ソングライターである武井自身、インタビューなどで自身のバンドサウンドの”かわいさ”へのこだわりを幾度となく語っており、「オマエ一応バンドマンなんだよな?」と不安になるくらい”かわいい”ことに肯定的なのだ。
しかし、この言葉を臆することなく認め、自分たちのアイデンティティとして受け入れ、発信することで、チェコの音楽性は産まれたと言っても過言ではない。
カラフルなサウンドスケープの根源が、この”かわいい”というニュアンスに凝縮されている。

しかし実際、キラキラなポップスを鳴らすバンドでも、かわいさをまとったバンドってどれだけいるだろうか?
ピエロが出てきたり、おとぎ話のような世界観で独自のファンタジーを表現するSEKAI NO OWARIはサーカス。
脳を刺激し踊れるエレクトロロックで革命を起こし続けるサカナクションはかわいいと言うより、カッコイイだ。
きゃりーぱみゅぱみゅは・・・ありゃKawaiiだから、語感は一緒でも別次元のもんだったね。

チェコの音楽は正直、かわい過ぎるくらいかわいい。

自然な佇まいでかわいいというよりかは、「かわいくしてみたけど、どう!?」っていう努力の跡が見えるんですよね。
そのかわいさの追求は手数を惜しまないに繋がり、それが彼らのサウンドのキラキラ感に繋がっている。
多過ぎる上物、それがかわい過ぎるチェコのサウンドの大きな特徴なのだ。

ベーシックのバンドサウンドにシンセサイザー、キーボード、トランペットやパーカッション、鉄琴、何でもかんでも聴こえてくる。
しかも、多過ぎて食傷気味になることもないのがスゴイ。
曲ごとに、そして流れによってちゃんとコーディネートを考えてる。
そして選びに選び抜かれたたくさんの煌びやかな音色が、チェコサウンドを、ディスコ、パーティの、更に上のレベルの祝祭空間へいざなう。

南国のような突き抜けて明るい歌メロと、それを支える骨太なビート。
土台と幹は最初から一級品だったワケで、そこに曲によってはダブルキーボードだったり、バックはポップなのにギターのリフだけ異常にザクザクしてエッジーだったり、それでいてツインボーカル、いや、良く聴けばトリプルボーカルの曲もあったり?当に禁じてナシが如くの音作り。
ただの足し算ではなく、巧妙に引き算、掛け算も交えた複雑な方程式まで繰り出すところ、本当に多彩なことが出来、且つ頭が柔らかいバンドメンバーが揃っていると思う。
この5人だからこそできるサウンドクリエイションだな、と痛感するが、それが違和感なく鳴らせるのは、やはり目指すものが明確だからだろう。

徹底的にハッピー、そんな遊園地や舞踏会のようなエンターテイメントが彼らのかわいいの到着点なのだ。

だから、音楽的に難しいことをしてもメロはキャッチー。
楽曲がこんがらがるまでは上物を乗っけたりしない。
サービス精神の鑑だ。

とりあえず4つ打ちで、踊らせてナンボが多過ぎる現代の邦楽ロックシーンにおいて、踊るだけじゃないパーティ感を提供できる数少ないバンドが彼らである理由があるとしたら、そこの心意気と見据える到達地点の差だろう。

キュートアイコン・タカハシマイ

cnr2

そして、このバンドの一番の武器について語ろう。
2013年加入のキュートな爆弾、タカハシマイだ。

読モではあるが、現役モデルでもある彼女がこのバンドのかわいさを決定づけたと言っても過言ではなかろう。
音楽的にも、ビジュアル的にもね。

ファッション雑誌に登場し、テレビのレギュラーもあるし、ムック本まで出しちゃうようなファッションアイコンのタカハシマイ。
そんな人が入ったら雰囲気が一気にキラキラするのも当然だ。
ちなみに彼女の加入以前のバンドはこんな感じ。
cnr_a
優しそうな雰囲気は変わらないけど・・・キャラ薄いね、全体的に。
(砂川さんも居ないしね)

古着雑誌や女性誌での着こなしから、ファッションリーダーとして人気も高く、ライブ会場に彼女のファッションを真似た女子が見受けられることも多々あるそうだ。
確かにゆるふわなロングヘアー、アヒル口、ぱっつん過ぎる前髪・・・う~ん、可愛いやないか。
こんな女の子、ひとりでもバンドにいたら・・・間違いなく華ビラ大回転やないか。

では、音楽の面ではどうだろうか?

正直、このバンド、楽曲の方向性は彼女の加入以前と大きく変化はしていない。
なぜならインディーズ1枚目の時点で、実はコーラスとして参加もしていたし、チェコがチェコとして始まった時から、タカハシマイの声も込でチェコだったのだ。
いや、正しくは「変化していない」ではなく、「方向転換はしていない」だろうか。

しかし、いざメンバーとなってからその働きぶりと言ったらハンパない。
本当に読モなのかと疑うくらいアーティストな女性、タカハシマイなのだ。
必要があれば、主戦場のキーボード以外にもアコギも引いて、ラッパも吹いて、パーカッション叩いて、その一本筋の通ったような美しいロングローンや可愛らしいハミングを駆使し、チェコの楽曲に一人で何色も色を加える。
そして、元々シンガーソングライターでピンで活動していただけあって、ガッツリとメインまで張っちゃえる。

元々本職じゃない武井のことを過少評価しているのではなく、良い塩梅でお互いの足りなさを補っているツインボーカルだと思う。

主役でも脇でも、その存在感がチェコの大きな魅力となっている。
それが、外見だけでなく、音楽性と言う意味でもそうなのがスゴイの一言に尽きる。

タカハシマイ・・・やっぱり彼女の功績は尋常じゃなく大きい。

後、すごく可愛い。
cnrt

でも、そんな素敵過ぎる彼女だから心配もしてるんです。
前身バンドの突然の活動休止、相次ぐメンバーチェンジ。
経歴を振り返ると嫌でも思い出してしまう悲しい過去の数々・・・要は不遇のバンドなんですよ。
サウンドの核を担うメンバーの脱退だってありましたし。
こんなキラキラしたハッピーな音楽をやっててもどっか不幸っていうか・・・
なので、心配してるんです、売れる前からね。

一番の心配はそう・・・
タカハシマイちゃん、脱退したりしないでね(涙)

可愛くて歌も上手いから、そう遠くなくソロでの話は来る気がします。
そして・・・売れる気もします。
木村カエラとかのポジションとかで、こうバァーーーーーンと。
実際、チェコ加入直前、彼女には別でデビューが決定していたんです。

実は彼女、それを蹴って、当時解散の危機に直面したチェコを救った過去があるんです。

だから、この5人でずっとあって欲しいな。

JUDY AND MARYみたいに、稀代のポップアイコンが昔在籍していたバンドで終わって欲しくない。
大ヒットを連発したバンドにて、YUKIの存在は大きくなり過ぎ、バンド内のパワーバランスは崩れてしまった。

売れてもイイ。
むしろ、もっと売れて欲しい。
売れて売れて売れて・・・JUDY AND MARYじゃなく、サザンオールスターズになってもらいたい。
何年経っても、5人だから最強なんだって、そんなバンドであって欲しい。

この5人がCzecho No Republicであり、何を望まれてもこの5人でワガママに変化していくつもりです
January 09, 2015|武井優心

今年初めにリリースされた楽曲「For You」発売時に武井が更新したブログの一文です。
シングルとして、初めてタカハシマイがメインボーカルを取ったことで、世間が少しだけザワッとしたみたいで・・・
そんな世間の雑音を彼なりに封じたかったのでしょう。

チェコと言う音楽を考えた時に、必然的にとった選択である。

私もそう思う。

それは売れるためじゃない。

このバンドがより愛されるため、今彼女のリード曲が聴きたかった。

それを恐れずリリースした今年・・・チェコはきっとスゴイとこまで昇っていきますよ。

楽しみ、楽しみです。

素晴らしい音楽を、素晴らしい日常に。

Let’s sing A song 4 ever.

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