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THE ORAL CIGARETTESが成功したワケを考える

2016/05/31

「バンド音楽は終わった」
バンド文化が生まれてから今に至るまで、どの時代も言われ続けた言葉だ。しかし終わっただの何だと言われる割に毎年必ず数組はスターバンドが生まれている。
 仮にバンド音楽がメインカルチャーでなくとも、耳聡い学生はそういったバンドはしっかりチェックしているし、彼らの働きによって音楽産業はなんだかんだ潰れない。

 今回の主題であるTHE ORAL CIGARETTESもそんなバンドの一角だ。
 数ある中堅バンドの有象無象からいつの間にか頭一つ飛び抜け、彼らもそろそろ有名バンドと呼ばれても差し支えない風格を見せ始めた。

 いつのも記事の流れだと、僕が独断と偏見によってそのバンドの突出した部分や、売り込み方、または不出来な部分を取り沙汰し「たぶんこうだからこうなったのでは…」と身勝手に結論付けるわけだが、今回はちょっと趣向を変えよう。
僕ばかりに勝手言わすな、お前らも考えろちゃんと。頼むぜホント。

 そんなわけで本題に突入だ。

普通と言えば普通?

 なにをもって普通とするかは漠然とした所だが、彼らが今流行りの音楽をやっていることは間違いない。

 流行り。言いかえれば"売れ線"だ。そこそこ知名度のあるバンドについてあれやこれや考えると、必ずと言っていいほどついて回る、有名バンドが背負うカルマ、売れ線。
"売れ線"と言うとなんだか聞こえが悪いが、ただ「世相のニーズに合わせ、今の若者のセンスにより迫る曲作りをしている」というだけだ。企業として当然の行いである。任天堂がいつまでも花札作ってたらマズいだろ。時代はスプラトゥーンなんだよ。
おっさん、いつまでもロン毛を茶髪にして時代錯誤のハードロックバンドやって売れず「最近のロックはクソ」だなんて、2015年のジャンプに魁!男塾を連載させるようなもんだ。

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 いや面白いけどね男塾。そうじゃないじゃん。ハードロックも素晴らしいけど現代に生きる若者にそれを押し付けるのはいささか酷だろう。

 脱線した。とりあえずTHE ORAL CIGARETTESの曲を聴いてみよう。

 

 ダンスビート・繰り返す歌詞・Bメロで落としてサビで上げる。と売れ線三拍子そろってはいるが、それだけで売れるなら苦労しない。
「こんなの売れ線だよ。売れて当然のツマラン音楽」
たまにこんなこと言う人いないかい。ぼか思うんだけどこんなもん
「勉強してんだから東大ぐらい受かって当然」
ぐらいの屁理屈だ。みんな売れ線やっても売れないんだよ。だってみんなやってるからな!!

 "売れ線"であることはスタートラインに過ぎない。演奏が上手いことも、顔が整っていることも。恐ろしい話ではあるがそれらが揃ってやっとスタートラインだ。

 

 売れるには何かしらのワケがあるハズだ。あなたに彼女ができないのは顔が売れ線じゃないし性格もキャッチーじゃないから。そんな風に物事には何にでもワケがある。
 ここまでの内容を整理しよう。

・THE ORAL CIGARETTES、通称オーラルは売れている。
・最近流行りの音楽性をしている。
・演奏も上手いし顔面も◎、マイナス要素は特にない。
・しかしそれは他のバンドもそうだし、それ以外の何かがなきゃこんなに売れない。

 さて、じゃあ彼らの成功のワケとは何か。
 以下に僕の考えが続くが、よかったら一旦ここで立ち止まって考えてみて欲しい。

 

ワケ

 まず煽り、ライブ運びの上手さ。これが強い。
初めてライブにフラっと足を運んだ人も
「うわ、なんか始まるこれ!」
と期待を持たせて裏切らないライブ運びだ。動きも大袈裟で良い。「なにこの人…手話でもしてんの…?」ってくらい動く。

 フェスや対バンなんかは複数のバンドを露骨に横に並べ見比べることになる。となるとやはりその中でより強い印象を残し、ファンを獲得するには、演奏以外の要素も重要になってくる。

 

 大袈裟と言えば、リードギターも大袈裟だ。耳に残ることだけを考えて弾いてるようなフレーズを必ずと言っていいほどイントロなどの曲の要所にぶつけてくる。このバンドのリードギターが占める比重はかなり大きい。

 通して見てみれば、売れ線を漠然とやっちゃいない。適当部分がない。実例を出すのははばかれれるのでやめておくが、中堅止まりのバンドは本当の意味で似たり寄ったりである。サブカルバンドマンっぽい服装にマッシュルームカットでテレキャスターでそれらしいフレーズを弾いている。悪い意味で売れ線ド真ん中なのだ。
 その点彼らはルックスにもバンドの雰囲気にも歌にも、何かしらのこだわりが感じられる。最近なんかは特に"どぎつさ"を意識してるような演出が多い。

 

 さて簡単ではあるが、ここら辺が妥当な線かと僕は思う。みなさんはどうだっただろうか。
 どこまでいっても明確な答えのある話ではないが、こんな風にふと耳にしたバンドについてあれやこれやと考えるのもたまには良いだろう。

 とにかくオーラルは売れた。次はどんなバンドが頭角を現すのだろうか。

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