現役バンドマンに訊く!"今聴くべき"4バンド ~歌詞が刺さるバンド4選~
「今本当に格好いいバンドを知っているのは、現場の人たちなんじゃないか」
ということで、この企画では今まさに音楽の第一線で活躍している皆さんに今聴くべきバンドを紹介していただきます。
今回は大阪発。刃物のようなギターワークと愚直すぎるほど真っ直ぐな歌声、皮下を這い回るベースラインに一打入魂のドラムが乗る。"攻め"のスリーピースバンド。フィッシュライフのミヤチさんにお伺いしてきました。
是非みなさんのプレイリストにお役立てください!
曲がいいのはもちろんですが、特に歌詞がいいバンドって俺はグッときます。
ライブで歌詞が聴こえるようにするのって実は意外と難しいんです。歌詞が聴こえてくるバンドはその時点で詞に重きを置いてる、こだわってるバンドだなって思います。
自分らのバンドに近い系統で、大好きかつ強敵な四バンド挙げました。
the unknown forecast
■ オススメポイント
ハタノの歌を聴いてたら、日本語っていいなって思います。
めちゃくちゃ好きなんです。このバンド。歌詞の内容が同い年が生み出したとは思えん内容なんです。
そういえばVo.のハタノと本の話したことないけど、絶対ハタノめちゃくちゃ本好きやと思う。歌詞にそれがハッキリ現れてるんです。ハタノの歌を聴いてたら、日本語っていいなって思います。
―「未来は掴むものじゃなく、その手足で作るもの」(命の屍)
ライブで観てこの言葉が聴こえた時、めちゃくちゃドキッとしました。ただMVの冒頭は笑ってもた。シリアスな曲やのに。ごめん。
「I am music for」ってアルバムの6曲目「さなぎの唄」が俺は本当に好きです。
burnout syndromes
■ オススメポイント
歌詞カード片手に
この人らほんまに頭が良いんやろな。歌詞カードを見ながら聴くのを推奨。
実際最近のMVは、映像に歌詞が出てくる表現が多いです。
I am ベートーベンの時まだ20歳あたりとか頭おかしい。人生何回目なんだろ。
曲のキレキレ度も歌詞の精度を際立たせてます。
YouTubeの紹介文に歌詞載ってるんで、読みながら聴いてください
「一等星になれぬ名も無き星屑の様な僕等の神聖純粋理想正統藝術音楽継承代理代理戦争(Music war)。」
いかつい。
この尖ってるのを、すごくいいバランスでポップに昇華したのが今のBURNOUTじゃないかなって思ってます。
今もかっこいいけど、昔の音源も好きです。
さよならポエジー
■ オススメポイント
二束三文
このブログですでに何度か紹介されていたので名前あげるのやめようかとも思ったんですが、やっぱり好きやし。
さっきの2バンドとはタイプが違って、聴いたあと、想像させる余白がとっても多い。行間を読ませるというか、語り過ぎないからこっちに委ねられる良さが彼らです。
余韻浸りながら、明日からも頑張ろうって思えます。
ソウルフード
■ オススメポイント
「ライブハウスで守りきれ」
ライブでは曲のAメロが音源と違いポエトリーになることが多く、おそらくアドリブで、ステージで放たれる言葉が、いちいち心に刺さるので毎回泣きそうになります。
―(楽しむか楽しまないか、やるかやらないか)決めるのは全部お前自身
―大切なものはお前がその手で守りきれ
泣きました。
今回の紹介者様
写真左から
Ba. ミヤチ
Gt.Vo. ハヤシング
Dr. テラオカ
2012年、大阪で結成。
一見ストレートに聴こえるが、90'sの日本語ロックや渋谷系を咀嚼した一筋縄ではいかないサウンドと、無邪気に力強く叫ぶ歌と歌詞は、大阪に留まらず全国のロックシーンで話題になりつつある。
ミヤチさんありがとうございました!