なーぜバンドマンこと楽器の弾けるフリーターはモテてしまうのか、考。
先日、音楽にまつわる皆様の素朴な疑問のコーナーを公募させて頂いたのですが、一番多かった質問がこれ。
「バンドマンって楽器が弾けるだけのフリーターないし無職のくせして何であんなにモテるんですか?」
お前ら本当に音楽にマジクソ興味ねえのな。
語調こと個々違えど、憎悪の根深さだけは一律して
「前髪でブサイク隠蔽してるだけじゃないですか」
「ただの低所得の30代ですよね」
「ベーシストって自分の意思なさそうなくせして性欲だけは強いじゃないですか」
人間って匿名になるとハチャメチャに凶暴になるんだね。逆にこんなお便りも。
「マッシュへアで楽器を持ってる男性を見ると卵巣がマシンガンのように排卵しだします。どうしてなんでしょうか。自分の事なのにまるで原因がわかりません」
このお便りからわかることは、とりあえずの事実として「バンドマンは一定の層に確実に需要がある」ということと、お便りをくれたこの女性は一生幸せになれないこと。彼女には一人でも強く生きられるように加湿器でもお送りしておきますね。
というわけで今回は、サブカルクソ女の生態についての論文で文化人類学の博士号を取得しました私が、乙女心理解度幼卒レベルみなさんに「バンドマンがなぜモテるのか」という恒久のテーマについて講釈を垂れさせて頂こうと思います。では勇み足で!
女性は立場で男性を認識する
男は女性をなにで、どこで、判断するか?
顔面とバストですよね。「性格のいいブスと性格の悪い美人」どっち選ぶ?みたいな質問。よく耳にしますけれども美人なら性格の悪さもプラスに働きますからね。男はその程度の生き物なんです。人間の形をしたセミレベルの生き物なんです。許してください。あとこの記事を本気にしないでください。田島陽子とかに送りつけないでください。
男性と比べると女性のパートナー選定基準はいくらか理性的で、良く言われるのは「見た目は一定の水準を越えてればなんでもいい」というやつ。バンドマンは髪を伸ばすことで顔面の60%をカバーできるので容易にそのボーダーラインを越えることができるのもポイントの一つ。
じゃあ外見至上主義でないのなら、何で判断をつけるのか?
立場です。
学生時代を思い返してください。先輩って無条件にモテましたよね。部長って無条件にモテましたよね。新任教師って絶対女生徒と関係持ってましたよね。
よくよく考えると大してかっこよくもない奴ですら、何らかの立場を手に入れたトタン女性からのモテを欲しいがままにしていませんでしたか?してましたね。ここを納得してくれないと話が進まないから嘘でも頷け。
女性、特にサブカルに傾倒するような女性は著しく自己肯定感が低い事が多く、自分と対等の立場の人間には無意識のうちに
「私と同レベルってことは大した事ない人間だ」
という認識に至るようになっています。なので自分より立場が上の人間に惹かれるようにできているわけです。
"音楽を創る"という魔法
「え、でもバンドマンってただのフリーターだし女に金を無心しがちだしどうみたって下位の生き物ですよね?」
バカ。バーカ!!選択必修科目「乙女心I」から受講しなおせ。
バンドマンは、魔法使いなんです。サブカル女子たちにとって。
バンドマンのみならずクリエイター職はすべてそう。普通に会社に勤めたりなんて自分でもできる!けど、曲を作って演奏するなんてのは天地がひっくり返ってもできない!(と思い込んでいる)ので、音楽を創造する彼らバンドマンは彼女たちにとっては魔法使いや神様に近い存在なのです。
しかもちょっと人気のバンドマンともなれば、数名のファンにキャーキャー言われるわけで。端から見てても「あ、こんなに多くの人に求められてるということは、素敵な男性に違いない」という錯覚が起きるのも納得ですよね。メスが求めるのはやはりボス猿。行列になってるラーメン屋がうまそうに見える現象と同じ。バンドワゴン効果というやつです。
そもそもからして、音楽って一番原初的な求愛行動で、やはり俺たちはセミで、歌い楽器を奏でる姿に異性がキュンとしてしまうのは「そういうもの」としかいいようがないぐらいDNAレベルで染み付いた本能なのです。
オタクorバンドマン
人間は大別すると2種類いて、身も蓋もなさすぎるけど、陰キャラ、陽キャラ、この2種にザックリわけられてしまうと思うんです男女とも。あ、みなさんこんにちは、申し遅れました。わたくしド陰キャラと申します。
俺がギャルや、銀座で細身のスーツに身を包んだ実業家風の男の横歩いてる、グッチのバッグ持った茶髪巻き髪の女を一切異性として見れないのと同じく。陰の道を歩いてきた女性は、陰の男性しか愛せない。というか、陽の方々なんて恐れ多くて…と萎縮してしまうわけで。
となると、陰の男性を必然的に求めるわけですけども、陰側に行った人間って2種類にしか進化できなくてですね。それがオタクorバンドマンの二択というわけです。
陽の人たちならば「ヤンキー」「スポーツマン」「実業家」「海外青年協力隊」などなど、いくらでもジョブチェンジ先があり、そのどれもが魅力的なんですけども。上記の陰キャラの進路なんか考えるまでもなくバンドマン一強ですよね。陰キャラ、という世の中の半数を占めるパイの大部分を根こそぎ持って行ってしまうのがバンドマンという存在です。
さて、今回の話納得いただけましたでしょうか。いただけませんでしたでしょうか。
一番最後に一つ付け加えるなら、世の女性には少なからず「短髪が無理」という人たちがいますよね。
成人男性が普通に生活していれば、通常は必然的に短髪になるわけで、マッシュヘアだのロン毛だのふざけた髪型で生活が成り立つ職業ってバンドマンぐらいだよな。っていうのも一因かと思われます。
つまるところ、バンドマンがモテるというよりは、髪なげー奴が単純にモテてるっていうの、マジであると思います。なんだったんだよこの記事は。
それでは。さようなら。