go!go!vanillasをろ過し続けると最終的に"ゆず"が抽出される説
どうもこんにちは、ホラ吹きです。
音楽宗派にはいろいろありますよね。例えば「邦楽ロックファン」「UKロック好き」「アメリカンEDM・R&B党」などなど。もっと細分化すれば
「自分の聴いてた世代の音楽が一番偉いおじさん」
「ボーカルの顔面でジャケ買い鼓膜膣人間」
「謎の使命感に駆られて#川上洋平の誕生日までに622RT目指す人たち」
などなど、特に最後のは目指した結果一つも到達できてないのが良いですよね。ホントみんな違ってみんな良い。俺の好きなバンドを好きじゃない奴ら全員なんか自然な感じで変死してくれ。
今回はですね、そんな種々様々ある音楽宗派における学派の中でもワタクシが末席を汚させていただいている
「ふんわりした知識と耳触りで音楽について勝手に断言する学派」
から、一通お便りをいただいたのでここに読み上げさせていただきます。
拝啓、暑熱耐えがたきこの頃、いかがお過ごしでしょうか早く記事更新しろカス。
初めましてBASEMENET-TIMESのみなさん、いつも楽しく拝読させていただいております。
いち読者の視点からではありますが、最近記事の更新ペースが滞っていらっしゃるように感じます。ついに石左さんの悪才も出涸らしたのでしょうか?心配の一心です。
というわけでネタ提供にでもなればと思い現在投書させていただいている次第です。
go!go!vanillasというバンド、ご存知かと思われます。メジャーデビューから3年が過ぎるも未だ衰えを知らぬ気鋭のバンドでございます。
そんな彼らについてひとつ、思う所があります。
「go!go!vanillasに濾過に濾過を重ねると最終的に"ゆず"が抽出される説」
です。意味は、わたしと志を同じくした「ふんわりした知識と耳触りで音楽について勝手に断言する学派」の石左さんの方で理解していただけるかと思います。
お身体にも起訴にも十分にお気をつけください。心配の一心です。ご存命の限りこれからも私たちの代わりにバンドのみなさんに憎まれ厭われてください。
座右の銘は「対岸の火事」
この文が一抹でもお役立ちになれば幸いです。
敬具
イエス。全部理解致しました。ワタクシ、全知でやらせていただいておりますイエス。
じゃあまずgo!go!vanillas、通称バニラズの方から拝聴してみましょう。チェケ。
…?
全然ゆずじゃない。顔とフレーズとピンクフロイドのギターストラップがイカす。いやなんていうかゆずと言ったら
こう。こうですよ。
「殺しは手段じゃなくて目的だよ~(笑)」
みたいなこと言いながら人を殺しそうな方と、夜中に歌わせたら蝙蝠とか集まってきそうな方の二人で構成されてるフォークユニット。そう、それがゆず。下り坂をわざわざ自転車2ケツしてくだるのがゆず流。マジ危ねえから降りて歩け。
いやこれね、ちょっと覚えといてくださいね。
こう、Go!Go!Vanillasをですね。
濾過してくとですね。オッ…?
ン…!?これ。このロゴ画像…
世界観…
もしかして…!?
スゲエーーーー!!!!
sumikaになったーーーーーー!!!!!!
ふざけんじゃねえよならねえじゃねえかバニラズに。3時間ぐらい共通点探し続けたけどマジで一つもなかったわ。たまに岩沢さんが蝶ネクタイしてるくらいだったわ。
いや似てるんだけどバニラズ。声なんかゆずの両方に似てるし。
こうハネたリズムだったり、8分じゃ叩けないようなハイテンポだったりに、突き抜けて根の明るいメロディが乗ってるのとか歌い癖とかが共通点なんじゃないかと。アレンジとか伴奏とかを取っ払って弾き語りで歌ったらかなり"ゆずっぽく"なるんじゃないか。
ただ、編曲がバニラズはロックンロール、ゆずだとフォークとか最近だとガチガチのポップだったりで、装いがだいぶ違う。でも根っこがホントに似てるとおもいます。単純にソースの違いみたいなもんで、トンカツか味噌カツかぐらいの差しかないし、sumikaはヒレカツ。そのぐらいの位置関係。
インタビューとかを見てみても特にゆずについて書かれた箇所はなく、どちらかというとドアーズとかリバティーンズとか洋楽が趣味らしく、本当に偶然たまたま似てるだけらしい。
ていうか、最近のゆずの方がゆずっぽくないというか、ここ数年セカオワみたいな童話寓話的な世界観にシフトチェンジしている。岡崎体育に「荒廃した世界に少女佇みがち」とか言われるぞそろそろ。
ちなみにこの記事で困って電話をかけたゆずファン(ゆずっこと言うらしい)の子にバニラズを聴かせたら「なんか全然ゆずじゃないけど好き!」と言ってました。良かったです。本当に。
良かったのでバニラズが好きなみなさんは初期ゆずを、ゆずが好きな皆さんはバニラズを、あとsumikaも、セカオワも、聴いてみてはいかがでしょうか。濾過してもゆず出てきませんでしたすみませんでした。学会を代表して謝らせていただきたいと思います。
それでは~。