最近一番衝撃だったバンドはカッパマイナス
良いバンド、と一口にいってもその良さというのは様々。
それは女の可愛さと、同じ。仕草がかわいいとか、笑顔がキュートだとか、言う事が愛らしいとか。
でもレジェンドとして芸能界に君臨するのはいつだってシンプルに顔がメチャクチャ可愛い女。多部未華子がタイプとか宣う男も橋本環奈の破壊力で網膜をぶん殴れば目を醒ます。
バンドで言えば、歌詞がいいとか、メロディが美しいとか、編曲が巧みだとか「あ、良い曲だね」と言えるポイントってのは様々ある。が、やっぱり伝説級のバンドに備わってるのはシンプルに衝撃力。インパクト。派手さ。一聴して「ヤッベ」となる音像。これに尽きる。今でも好きな音楽はどれもイントロ一発で俺らの耳をノックアウトしてきた。
一曲聴いて
「あーいいねー」
と、好感触なバンドはたくさんいる。ちょっと名前を聞くようになってきたバンドなんかはどれもこれも何らかの素養を兼ね備えているし、まるでダメというバンドの方が珍しい。みんな賢いというか。ネットの発達からか、バンド側も世の中の流行りを把握するようになったし、その売れるラインを上手に踏んでくるバンドが最近は多い。が、
「あ、ヤバいな」
というバンドは逆にめっきり見なくなった。というわけで
ヤバいバンドです。見つけました。イントロでぶっちぎり勝ってるバンド。カッパマイナスです。
聴きました?めちゃめちゃにかっこよくないですか。ミッシェルガンエレファントを初めて聴いたときみたいなショック。
最近のバンドはどれもこれもブラジャーのホックを外すときだけ心の中までわかった気がしてそうなバンドばっかりで、その観点から言えば
「せっかちな現代人にはイントロなんて必要なし、いきなり歌詞で殴りかかれ」
というのが最近の正義なんだけど、そういう器用で賢い話は知らん。ギターをな、こうでこうで、こうじゃ!!と言わんばかりに弾きまくるイントロ。
仲良いのか、題字をゆれるのあみさんが書いてるのも良い。向きはちょっと違うけど同系統だし両方とも大好き。最近の歌詞ブーム、3ピースブームも好きだけど、やっぱりこういう火力特化みたいなバンドがどうしても好きだ。
歌中心のバンドが多い最近なんだけど、聴き比べるとこのバンドは演奏を軸にして、歌があるというか。どんどんポップス化してるバンドと真逆の方向。メロディ感も少ないし。歌に歪みエフェクトかかっちゃってるし。
のだけど、演奏がバチバチにかっこいいから全く気にならない。というか、本当に好きなバンドってこういうバンドだったなと思い出した。ていうかこういうのこそ、バンドじゃないと聴けない。
曲を口ずさむとき、ポップスはサビの歌メロを歌うと思うんだけど、カッパマイナスの場合はイントロのギターを歌いたくなる。デデデデッツクデーデデデーつって。
曲調も、最近聴かない曲調してる。深刻で、怒ってるような。そういうテンションの上げ方してくる。
貶すところも、説明が必要なことも、もうない。良いバンドだから。とにかく聴いてほしい。そしたらわかるから。
それでは。