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2017/09/12

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宅録界のポップスター 北園みなみ

「宅録」
音楽を制作する側でない方には少し馴染みの薄い単語かもしれない。
要は呼んで字の如く「自宅録音」ということなのだ。

昔はそれこそ、雰囲気がわかる程度のデモぐらいしか制作できなかったが、
パソコンの普及と発展により当時、百万単位の機材を備えた専門のスタジオでしか作れなかったようなものも、
今ではパソコン1台と、ある程度の機材さえ揃えれば気軽に作れるようになった。

宅録は一人でも気軽に制作できることや、時間、場所の制約もないことから、
現在ではバンドやシンガーソングライターなどと並んで、音楽活動の形態のスタンダードの一つになりつつある。

そんな宅録だが、音楽シーン的な方面から見てみると、ボーカロイド界隈を除くと殆どシーンとして成立していない。
製作者の数に対してのリスナーの割合がかなり低いのだ。

 
今回は、そんな向かい風の宅録界から「天才が出てきた」と話題を集める、
宅録界のスター、北園みなみを紹介しようと思う。

とてもポップで、どこか懐かしくて、シュール


北園みなみ - ざくろ(宅録ポップス)

これが話題となったSoundcloudにアップされている音源の一つ、ざくろである。
少々ベタな展開と、全体に流れるゆるい雰囲気、
どこか懐かしい雰囲気と、セクシーなボーカルが妙なポップソングだ。

 


北園みなみ - エビはカニじゃない

曲中の歌詞が大体「エビはカニじゃない」というだけという、
宅録でなかったら世に出なかったんじゃないかってほどシュールな曲。
イントロや随所で聞ける、「にゃん」という音声はももちの声のサンプリングらしい。

 

彼のサウンドクラウドでは、さらに沢山の曲を聴くことが出来る。
上で紹介した2曲はシティポップ系のサウンドだったが、
他にもジャズっぽい曲、ファンクっぽい曲、エレクトロっぽい曲、インスト曲、30秒程度のデモ曲もあったりと
宅録を活かした個人ベースの活動だからこそできる曲が多い。

 

パターン的に言うと相対性理論に似ている

音楽的な面で言えば、シュールさとポップさ、
売れ方的な面で言えば、個人ベースの活動が話題を呼んで人気に、
今でこそ相対性理論は顔を出しているが、元々は顔をださずに活動していた、その点でも北園みなみ氏と相対性理論とで共通点がある。


北園みなみ - 夕霧

宅録で名を馳せた彼だが、それだけにとどまらず、既に2枚のスタジオレコーディングのCDをリリースしている。
上のビデオは最新アルバムからの1曲である。
流石に宅録時代に比べて真面目に作られた印象だ。

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