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2016/05/31

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空想委員会から学ぶ、洗脳囲い込みコミュニティマーケティング

聴かず嫌いはよくないぞ、と思い昨今の流行りの邦楽ロックをyoutubeでぐるぐると回っていた所
動画右手の関連動画一覧に、しつこいほど空想委員会の名前を見かけた
「ああ、そういえばなんか聞いたことある名前だぞ」と今回初めて空想委員会の曲を聴いたのが2時間前
6月4日にメジャーデビューしたてほやほやのバンドらしい

 

今まで紹介したバンドについてはある程度の予備知識があり、少なくともアルバムCD1枚以上は聴いていたが
今回は全くの無知、白紙からのレビュー
しかしやっぱり普通に「こーいうバンドです。ここがイイネー」では
耳が肥えに肥えているであろう地下室TIMESの読者の皆様にはきっと物足りなく、面白くなく、読む価値なく、だ

というわけでザッとリサーチして一番目についた部分
"洗脳囲い込みコミュニティマーケティング"
これをテーマにバンドの思惑、狙い、下心、を空想したいと思う。(嫌なブログだ)

売れてえ

まず感じたのはこれだ
「あ、売れたいんだな」
という彼らのアツい気持ちが掘れば掘るほど出てくる

 

まず売れ線バンドの鉄則、裏打ちダンスビート、サビでドン!は当然として

歌詞だ、要約すると
モテない男目線の「あの子かわいいなー!チクショー!くぅー!!」「好きだー!!くそー!実らねえー!!」
という内容で公式サイトの説明もこうだ
kuusou
どうやらモテない男の共感を狙った歌詞か・・・?と見せかけて、これはバンド側の巧妙なカモフラージュ

モテない男の葛藤や好意は、ちょっといじわるな女の子たちの大好物だ、くそったれ
言うなればブ男をもてあそぶ美女的な意地悪な愉しさ
やはり邦楽若手ロック市場の主導権を握るのは女子層
その女子層の優越感を狙った歌詞だと邪推していいだろう

 

おまけ程度に、音楽性的特徴は
・なんかリードギターがブロックポジションで弾いててオリエンタルさを意識しているね
・なんかリードギターがショートディレイとかコーラスとか深くかけてちょっと変な音を意識してるね
・なんかその割にボーカルはメロディも声もノーマルだね
こんな感じだ

コミュニティ洗脳

さてここまでは曲の話だ、正直まぁ、なんというか

よし本題だ、今回のテーマ、洗脳
そんな仰々しい言葉使って大丈夫か?と思われるかもしれないが紛れもなく洗脳だ
気づいている人は気づいている、世の中のいたるところ各所で見られるコミュニティ洗脳商売、空想委員会はここがドギツい

まずコミュニティ洗脳とは何だ?という所から話したい

一番わかりやすいのはtwitterの自己紹介だ
なぜだかみんな"セカオ輪"だの"重度のニコ厨"だの"腐女子"だの書きたがる
しかも後者二つは自覚した上で自らマイナスなニュアンスのレッテルを貼っている
そう何故だか人間は(特に日本人は)何かに属すことで満たされる生き物らしい

話をとっても大きくするならば宗教なんかがまさにそうだ
集団に属し、一つの物を信仰して一体感を得る。これがまさにそうだ
そして他の信者に信仰心をひけらかす為に"お布施"をするのである

バンド・音楽と、宗教性は切っても切れない関係にあったりする
この話はまた別の機会に詳しくするとして
空想委員会はこれを徹底して行っている

ファン同士の連帯感が金になる

通常バンドに生まれるファン同士の連帯感というのは自然発生するもので
ファン同士が勝手にお互いの呼称を決めて呼び合ったり
なんとなーくSNS上、前述のTwitterのbioとかでふんわーりと介在するものだ

しかし空想委員会はこうだ
空想委員会
隅から隅まで徹底して"学校を模した仮想世界"を演出している。
是非公式サイトまで見に行ってほしい、既に一つのエンターテイメントだ、このサイトが全てを物語っている
ボーカルは自らを"委員長"と呼称するこの徹底ぶり

彼らは自発的に"ファン、及びまだ彼らを認知していないファン予備軍"に連帯感を持たせ、自分たちの世界に引っ張り込むのだ
あしを突っ込んだら最期、連帯感地獄から洗脳のコンボで彼らの思うツボだ

しかしマーケティングとしては最高に上手い
芸術というより仕事、といった感じだ、よく考えられている

その一端が垣間見えるのが公式サイトの"視聴覚室"
10曲もPVを作りYoutube上で無料で聴けるように開放している
彼らの総曲数から見ると結構な割合だ
そして僕がそうであったように、Youtubeの若手売れ線邦楽ロックのオススメ動画に必ず出現する
入信窓口をしっかり設けているのもポイントだろう

"バンド"という商売、汚いとみるか賢いとみるか
あなたはどう思うだろうか?

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