映画のような音楽 MERMORT sounds film
音楽は聴覚的なものなので、他の要素と合わせやすい。
映像と音楽は斬っても斬れない関係にある。
MERMORT sounds film(メルモサウンズフィルム)は映像を駆使したバンドのひとつだ。
体感する音楽
ギターSatoshiがハードコアバンド・Kulara解散後、映像作家Zuruと出会い、映像と音楽を主体とした"MERMOT sounds film"を結成。
バンド名にあるようにシネマティックな音、圧倒的な世界観を武器にしている。
また、彼らのライブは映像が素晴らしく、『体感する』音楽である。
さて、楽曲を体感しよう。
小さな部屋で壮大な音楽が造られていることになんとも形容しがたい感動がある。
ドラムうまい。
映像
映像作家をメンバーに迎えていることもあり、映像のクオリティが高い。
MERMORT sounds filmがNYでライブをした映像。
一本の短編映画を観ているような気持ちになる。
6分あたりからライブ映像に切り替わるが、ローファイな感じがとても気持ちいい。
コンセプトはやはり映画音楽ですね。ただ、自分達の好きな音楽をメルモを通すとこうなったって感じだと思うんです。
HMVのインタビューより
映画音楽がコンセプトにあってか、楽曲の方向性は多岐に渡る。
動画12分50秒あたりからの、美しい情景が徐々に盛り上がりをみせ、激情系のギターが入ってくる展開がたまらない。キーボードが心地よい。
このアルバムを所持しているが、楽曲数は4曲のみだ。一曲一曲相当練って作ってあることが伺える。
インスト、ボーカル入りの楽曲が交互にくるが、全曲本当に映画のようである。
また、エンハンスド映像も入っていて、そちらも彼らの魅力がたくさん詰まっている。
楽曲が長いこと、キャッチーとは程遠い音楽性であることから、悲しいかな日本ではほぼ無名。
とにかく一度聴いて、観てみてほしい。
『言葉だけじゃ伝わりすぎるでしょ』という言葉を残したのは井上陽水だっただろうか。
彼らはそんなことおかまいなしに壮大な音楽を背景に言葉を投げつけてくる。
MERMORT sounds filmおすすめである。