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2015/09/14

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チャラさとキモさとしたたかさ SiM

SiMは、日本のミクスチャー、ラウド、エモ、スクリーモ、メタル、レゲエバンドだ。

こんなけ書いておけばジャンル分けオタク対策も万全だろう。

結構なメタル臭を放っていながら非メタル界隈でなぜかのし上がってきたSiM。

そんな彼らについて考えたい。

チャラさとキモさ

早速彼らの代表曲を聴いてみよう。

 

SiM - KiLLiNG ME

モダンで重厚なリフ、スクリーモ的なシャウト、手数の多いドラム。

いかにもありがち今風スクリーモという感じである。

このMVを観て思ったことは、ボーカルはいい人そう、靴可愛い、動作がコミカル、ツインペダルの入り方がイカしてる。

流行ったのはこのチャラさすら感じるキャッチー、コミカルさが大きな要因だと思う。文句の付け所がないぐらいキャッチーである。

そしてなによりベースの動きがキモイ。癖になる。彼のせいでベースの位置を上げてみた人間がどれほどいるのだろうか。

 

ものすごい身体能力だ。中学校の体力テストはAだったに違いない。

この楽曲はレゲエ要素を入れてきている。サビはおなじみ卑怯ドラムことダンスビートだ。

デジタルサウンドに頼りすぎず、基本メタリックなバンドサウンドを貫いていることに好感が持てる。

 

足元の映像がちょいちょい挟まってるな。VANS好きなんだろうな。私も好きだ。

違う、音楽を聴くんだ。

チャラさがない。。大人っぽい。

おいおい、キモい動きはどうしたんだよ。かっこいいよ。

暴れる曲と、観客と一緒に歌える曲を分けてる。

チャラい曲で釣っておいて、大人な一面で刺す。

なんてしたたかなんだ。

レゲエなんてクソだぜ!!!と思っていた私はこの楽曲からレゲエのCDを漁る道を辿った。

レゲエ独特のッチャ、ッチャの使い方が秀逸である。

上辺だけパクっているレベルじゃない。ドラムもベースもボーカルもツボをついてる。

バンドの中にちゃんとレゲエを通ってきた人がいるんだろう。全員かもしれん。

 

あ~もっと刺してきた。ズブリとくる。

よりレゲエを濃く出して大人っぽくしてきた。ギターまで持ち替えて、泣きのギターソロまで入っている。

そして私が無条件で好きになってしまうコード進行だ。たまらん。

チャラくいって、人を惹きつけて、持ち味を前面に出した曲で殺しにきている。

この曲を聴いた後だと一番最初のKiLLiNG MEのようなチャラい曲もより輝きを増してくる。

わかってやってる。そう思った。

ボーカルをいい人そうだと思った私は様々彼らのインタビュー記事を読んだ。

ものすごいしたたかさ、なにより努力家な一面が垣間見れた。

SiMは本当にしたたかなバンドだ。

ワンオクっぽいし~パクリじゃ~ん。とかいうアホには構わず突き進んでほしい。

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